たかぶです。今回は私が実際に体験した事を元に、
何故私が”読みなよ。FX勉強会”を推奨しないか
という点について書いてみます。なお全ては2020年6月時点での話となりますし、あくまで個人的な意見です。
1.スクールで一番重要なフィードバックが無い
スクールとして決定的に推奨できないのがこの部分です。私のブログでも主張しているように、スクールで一番大事なのは、
自分のしている事が正しいのか間違っているのかを教えてもらえる
つまりフィードバックがある事だと考えてます。手法そのものは、無料で素晴らしい手法を紹介している方達が居ます(例えば、迷晴れさん、ポコさん、クロユキさん、SHINNさんなど)。
しかし、それをどう解釈するのか、どういう原理なのか、どう使っていくのかという点は自分で手と頭を動かしてか落とし込んでいくしかなく、独学でやると全く間違えて解釈したり、検証の結果が正しいのか判断できなかったりと、非常に時間と手間がかかります。なので、その手法を理解している人が、間違いを指摘してくれたり、順序だてて説明してくれる事には、すごい価値が発生するわけです。
ところが、ネット上で”自習室”と揶揄されるように、この勉強会では入会後、基本的な手法についての説明動画はありますが、実際に行った自分のトレードについて、サイトに報告をしても直接指導されることが殆どありません。
以前は週一くらいでトレード報告に対する、簡単なアドバイスなどもありましたが、途中から全く無くなりました。チャート設定の間違いやルール違反を犯すと罵倒はされますが、では具体的にどう考えればいいのか指導することも無く、オンライン座談会などで、直接質問する機会があっても、的確な返答があった事はありませんでした。
2.解説に具体性が無い
この勉強会でメインになっている手法は週に一度、過去一週間の相場を解説する動画が閲覧できますが、具体的にどのように環境認識やエントリーをすればいいか?という事に関して説明することは少なく、解説を見ていても、
流れを見ていると
とか
上がりそうな動き、下がりそうな動き
更には
なるべく右側から
と、抽象的な解説が多く、しかも手法で使うツールを実際どのように使っていくのかの実例も、解説動画上であまり示されなくなりました。
これでは指導者が対象だと言っている、
今まで何をやっても相場で勝てなかったクx
が手法を理解できるとは思えません。
3.手法に一貫性が無い
一部の分析方法については有効なものもあり、全てが使えないというわけではありませんが、中にはどう考えても後付けでしか説明できないものも多く、全てのエントリーポイントを理解することは不可能でした。
なにより基本的な波の捉え方についての、具体的な理論が無く、波の解釈が状況に応じて変わるので、結果が安定せず、多くの生徒さんが、いつまで経っても自信を持ってエントリーできない、という問題を抱えていました。
又、現在この勉強会で主流として教えている手法は、指導者が勉強会を始めてしばらくして始まっており、指導者自身がリアルに結果を出したという証拠は一切示されてません。又、この手法の多くのアイディアはトレーダー仲間から教えてもらったもの、と指導者自身が発言しており、「専業トレーダーの私が検証しているので、機能するのは疑いようのないものである。」という説明になっております。
ただ、私が入会後すぐに行われた、友達の億トレーダーにこの手法を実践してもらい、リアルタイムに見てもらえるようにするという企画(別料金)では、全く結果を出せず、すぐに終了した事があります(返金無し)。もっとも、私が実際に参加してトレードを見た限り、とても習っている手法を実践してるようには見えなかった事を付記しておきます。
結局、右側の見えないチャートで、一つ一つのローソク足や波の形状から、どのような未来を想定していくのか?という視点での、具体的な説明は乏しく、座談会を通じて他のトレーダーと色々と議論し、自分で見つけていく必要がありました。
4.指導者について
ネットでもその過激な言動がよく話題になってますが、勉強会内でも全く態度は同じです。私は手法さえ素晴らしければ、指導者の人格は重要ではないと思ってましたが、数多くの生徒に対する精神的攻撃、罵倒を見てきました。
それなりの原因があったケースもありますが、どう見ても運営側の不具合だったのに、それを知らせた人が逆に罵倒されたケースもあります。又、トレードにおけるルール違反には非常に厳しいのに、いつも勝ちトレードを報告している人には何も言わなかったりと指導の一貫性もありませんでした。
入会後しばらくするとオンラインでの座談会が始まり、途中から生徒だけの座談会も許可されるようになりましたが、問題のある生徒を野放しにしたくない、という指導者の意図で通報制度が設けられました。
最初の方は生徒内での自治が機能し、相当悪質なケースのみ報告されましたが、指導者からの度重なる告知により、些細なことを報告する生徒が増え、徐々に5人組のような状態になり、参考になると思うような発言もしづらくなったので、座談会には全く参加しなくなりました。
5.費用
私が参加した当時の入会金は10万円程度でした。そして座談会も手法を基礎に、実践的なアイディアを多くの人が出し合い、活発な議論が広げられていたので、その時代は非常に充実していました。
しかし、今では30万ほどするようです。更に座談会でも、結果を出している人が自分のノウハウを伝えるという事が難しくなってきてました。指導者からの直接的なフィードバックもありません、となるとこの入会金はどうでしょうか?後、今主流のコースは指導者の解説動画作成への対価、という事で月会費も数千円程度かかります。
6.結論
この勉強会は指導者のアグレッシブな物言いが特徴で、生徒が金を払ったからと言って甘やかされることも無いので、受け身な人にはある程度の効果があると思います。特に初期段階では、
無駄な事を考えず、言われた事をまずとことんやってみる
と言うのが大事だからです。又、指導者の態度についても、
トレードで勝てるようになる
という目標の前にはそれほど問題と思わない人も多いでしょう。でも、それには
習っているものが正しいものである
という条件がつきます。
手法についての私の最終的な結論は、
基礎工事をせずに家を建てるようなもの
です。基礎工事部分は何なのか?についての私の考えは、このブログで説明してきました。
もちろん効果的なカリキュラムがあっても、
自分の頭で考え、手を動かして落とし込む
という作業が無ければ、トレードは絶対にうまくなりません。魔法のツールなんて存在しません。ただし、
間違えたことをいくら一生懸命にやっても効果は低い
というのも事実です。
この勉強会の手法にもいい部分は存在してますが、それが具体的・論理的に教えられているか?と言われると、私には疑問です。勘のいい生徒はそれでも何かを感じ取って結果を出せるでしょうが、他の多くの生徒には無理かもしれません。
なにより、この手法が素晴らしい物だというのであれば、指導者が自らそれを実践・証明し、入会した人が疑問を持たず学習に集中できるようにするのが、対価を取って教える者の責務であると、私は考えます。
7.次回予告
この勉強会に対しては、元生徒としてどうしても疑問を拭えない、いくつかの事例があります。それについては、後日
公開質問状
と言う形で、発表したいと思います。
8.おまけ
最後に、私が去年参加したZimon's Cup最終結果の動画が配信されましたので、貼り付けます(何故かカタカナ表示になってます 汗)。ジョニーさんもこの中で、手法が大事なのではなく、それを使う練習が大事なんだ、とおっしゃってます。
本当に勝ってる人の言う事には説得力があります。それは自分が悩み、考え抜いた経験があるからです。色んな状況にどう対処していくのかひたすら考えた結果、みんな自分の答えを持っており、答え自体は違っていても、その根拠には誰もが納得できる理念があるはずです。判断に迷った時はそういう目線で見てみるといいでしょう。
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