最近、とてもよインスピレーションを得られる記事を読み、それを元に浮かんできたアイデアをまとめておきます。
元記事はこちらです。Dapps系の情報サイトのDapp.comがまとめた記事ですね。
僕のこの記事の内容を理解するのは、ハリウッド映画に出てくる「レディプレーヤー1」に出てくる巨大な仮装ゲーム空間の「オアシス」について理解しておく必要があるので、Wikipediaの要点を抜粋しておきます。
From Wikipedia – 2045年。環境汚染や気候変動、政治の機能不全により世界は荒廃していた。その為スラム街で暮らさざるを得ない状況に陥った地球上の人類の多くは、「オアシス」と言うVR世界に現実逃避し入り浸っていた。
現在オアシス内では、創始者であるジェームズ・ハリデー亡き後公表された彼の遺言により、勝者にはオアシスの所有権と5000億ドル(日本円で約56兆円)相当のハリデーの遺産が授与される「アノラック・ゲーム」が開催されていた。ハリデーがオアシス内に隠したとされるアイテム“イースターエッグ”を探すプレイヤー“ガンター(エッグハンター)”達が日々3つの鍵を手にする為の関門となるゲームに挑んでいるが、始まって5年経っても誰も鍵を手に入れられなかった。
まだ観たことがない人は「百聞は一見に如かず」で、一度、映画を観ることをおすすめします。
この記事を読んだときに、思ったのが、COSMOSの可能性ですね。しかも、DEXでは実現できないCOSMOSだからできることです。
例えば、AとBとCというブロックチェーンゲームがあって、Aには、Xaというゲームアイテム、Bには、Ybというゲームアイテム、そして、Cには、Zcがあるとします。Aは、イーサリウム上のブロックチェーンゲーム、Bは、TRON上のブロックチェーンゲーム、Cは、EOS上のブロックチェーンゲームとしましょう。ゲームアイテムは、全てそれぞれのBaaSのNFTトークンで管理されています。
ユーザー1が、Aのゲームで遊んでいて、Bのゲームで遊んでいるユーザーBと、XaとYbの交換をする、もしくはユーザー1がユーザー2からYbをBTCなどでETHやTRONを使って購入する。これはいわゆるUniswap取引でDEXが目指している世界です。XaはETHで値付けされており、YbはTRXで値付けされていると想定してよいですから、この取引には、ETH/TRXの交換レートが価格参考になるわけです。
しかし、実際のブロックチェーンゲームをやりたいユーザーのニーズはこれだけに止まりません。まず、僕が希望するのは、Aのゲーム内で育てたXaを、ゲームCの中でも使えるようにして欲しいのです。例えば、スーパーロボット対戦で育てらキャラを、ドラクエの中で使えるなどですね。もしくは、ポケモンのようにXaをYbと融合させて新しいキャラを生み出すことや、または、Xaが、ゲームB内の武器や防具を使えるようにするなども希望します。
これらを実現しようとする場合、Xaのステータスが、ゲームAとCの中で、リアルタイムに反映されている必要があります。なぜなら、ユーザー1が、AとCのゲームを同時にやっていることが多いからです。すると、もはやDEXのUniswapで対応できるレベルの話ではないのですね。
DEXではなく、完全なるブロックチェーンのプラットフォーム同士の連携になるからです。これは、もはや、COSMOSのようなブロックチェーン・インターオペラビリティを目指すソフトウェアでしか実現できない世界観の話です。
僕がCOSMOSに期待しているのは、今のEthermintのように、各ブロックチェーンプラットフォームをまたぐ仕組みをTRONやEOSにも作り、かつ、このようなゲーム仕様に耐えうるSDKを開発し、このSDKをUnityなどのゲームエンジンにモジュールとして組み込んで欲しいと考えています。すると、ゲーム開発者は、ゲームエンジンから機能を呼び出せば、そのようなゲームルールをブロックチェーンゲームにすぐに実装でき、かつ、利用プラットフォームが異なるゲーム開発者同士のコラボレーションがどんどん促進していくと考えています。
僕が、レディプレイヤー1をみて、まず、感じ取ったのは、ゲームの世界観に全く垣根が存在しないことでした。各ゲームは、惑星のような形で存在しており、それが銀河系のように繋がっていることで、ユーザーは、自分の好きなキャラ、育てたキャラを、色々な惑星に自由に移動させることができる。これは、今までのゲームにはない世界観ですね。
なぜなら、今までのゲームは、ファミコン時代からスタートして、まずは、①やりきり型のゲームで、クリアしてしまったらおしまい。つぎにインターネットが登場したことで、②オンラインゲームが生まれ、やりきり型は廃れ、かつオンラインコミュニティが作れるようになった。そのおかげでゲームのビジネスモデルは大きく変わりました。1本売り切り型から課金型に変わった。つまり、①から②にゲーム産業の主軸が移動することで、ゲーム産業が根本的に作り変わったわけですね。
しかし、それでもオンラインゲーム間は、ブロックチェーンと同じで経済圏が独立しているので交流が一切ない。つまるところ、今は、ここでゲーム業界の進化は止まっている状態です。ARやVRが普及してもここは同じままです。つまり、①から②で起きたようなゲーム体験や業界全体の主流のビジネスモデルが根本的に変わるようことが起きていない。僕は、この壁を破ることこそ、ブロックチェーンを利用したゲームの本質的価値が宿る領域だと思います。なぜなら、オンラインゲーム以来のゲーム産業の大きな変革をもたらすイノベーションの可能性がそこに秘められているからです。
そして、COSMOSが、ブロックチェーンゲーム市場の「オアシス」になってくれれば、これらの垣根がなくなるわけです。これが与えるゲーム業界へのインパクトはとても大きいと思います。
ということで、僕も含めたCOSMOSファンの人は、ぜひ、COSMOSにこの話をアピールしましょう!笑
COSMOSのトークンATOMに関する投資評価は「こちらの記事」にまとめています。
以上、みなさんの参考になれば幸いです。