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親戚の小学生の年度末テストがおかしすぎる 作者:唯乃なない
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6、総合テスト大問4 その1

 大問4を一瞥した。

 どうやら、これが最後の問題のようだ。


 それはいい。


 しかし、


「長い……長すぎる!!」


 一目見て、その長さに途方に暮れた。


 なんと、4枚目の裏から8枚目の表まで永遠と続いている。


 これは俺を殺しに来ている。


「な、なぁ、俺もう体力的に無理なんだけど……」


「駄目! 最後まで読むんやで!」


 泣き言を言っても小学生に突っぱねられる。

 情状酌量もないらしい。


「俺……本当に疲れてるんだけど……というか、どんどん疲れていくんだけど……」


 ふらふらと視線を彷徨わせると、冷蔵庫に目が行った。


「もう、こうなったら、アレに頼るしか……。あ、車出さなくて大丈夫か? 近いから歩いてけるよな?」


「うん」


 小学生に確認をとってから、俺は冷蔵庫を開けた。



「これだけには頼りたくなかったが……」


 机の上に広がる、冷蔵庫から取り出したビン・カン類を見ながらつぶやいた。


 小学生には許されない禁断のアイテム、酒。


 これこそ、俺の最終兵器。


 できることなら、こんなものなど無しに現役小学生と同じ条件で戦い、このテストに勝利を収めたかった。

 だが疲労困憊した今の俺では、勝利どころか、最後まで辿り着くことすら絶望的だ。

 口惜しい。非常に口惜しい。


「やむを得ない! 背に腹は代えられない……」


「え、お酒?」


 小学生が顔をしかめる。


「仕方ないんだよ!」


 コップに日本酒を注ぎ、一気に口に注ぎ込む。

 薄めるために、続いてビールも飲み干す。

 酒ばかりでは健康に悪そうなので、となりのバルサミコ酢も飲み干す。


「俺! 覚醒!」


 盛り上がったテンションで叫ぶ。

 小学生が少し怯えているようだが、そんなことはもはやどうでもいい。


 もう一度、テスト握る。

 幸い、文字はちゃんと読める。

 意味も分かる。


 なぜだ。酔っているはずなのに、妙に頭が冴えているような、不思議な感覚だ。

 変なテストを見たせいで、変なテンションになっているのだろうか。


 そして、大問4の一行目を読んだ瞬間、俺は悟った。


「俺は……飛べる!!」


 妄想力・想像力のリミッターが外れる。


 固く封印していたはずの中二病が暴れだす。


「ふ、ふふふ……これが……これこそが、俺の真の実力!!」


 読んでいる文章が実にリアルに映像化される。

 これまでに経験したことがないほどに圧倒的にリアルだ。


「ふはははは、見える、見えるぞ!!」


 圧倒的な光を放つ太陽に照らされながら、宇宙空間の中を「ジル・ゼングラッハ」や宇宙戦艦がものすごい速度で飛び交っていく。

 あちらこちらで閃光が閃く。

 ミカミカがピンク色の軌跡を残して宇宙船の間を駆け抜けていく。

 ゆうき君が謎の波動で敵宇宙戦艦の動力炉を叩き壊していく。


 それら全てがくっきりはっきり、極めて鮮明に「見える」。


 遠くでキラっときらめく光。

 その光がだんだんと近づいてくる。


「あれは……」


 そして、その光は画面中央まで来て、止まった。


 まさか……たかし君!?


「ズーム!」


 脳内カメラでズームする。


 そこには、型にはめ込んだような直方体のたかし君が佇んでいた。



「おいっ!」


 我に返って、声を上げる。

 と、同時に宇宙空間のイメージは雲散霧消する。


 目の前には眉をひそめた小学生がいる。


「あ、あの問題が……ここまで尾を引くとは……く、くそー。せっかくここまでリアルに想像できたのに……」


「大丈夫?」


「大丈夫だ!」


 うんうん言いながら、頭のなかのたかし君のイメージをひっぱったり縮めたりして変形させようとする。

 しかし、どうにも強情だ。

 引っ張れば細長い直方体になるだけだし、潰せば立方体になってしまう。

 どうやっても四角形のイメージが抜けてくれない。


 主人公が直方体ではとても物語を堪能できない。


「こ、ここまで来たのに……」


「ねぇ、早く読んでよ」


「読むよ!」


 どこをどうやっても頑固に直方体の形状を保ち続けるたかし君。

 しかたがないので、一度たかし君のイメージを叩き壊してもう一度作りなおす。

 誰にもわからない苦闘の末、なんとかたかし君が人型になった。


 気を取り直して、もう一度本文に向かう。


「おお、まだ能力は健在! 見える、見えるぞぉっ!」


「なにが?」


 今や目の前にあるのはテスト用紙ではなく、広大な宇宙空間だ。


「妄想力フルバーストッ!」


 意味のない掛け声だが、本当に映像の鮮明度が上がる。

 超高速で移動しているミカミカの顔がくっきりする。

 ミカミカの衣装のシワまで再現される。


「もっとバーストッ!!」


 ジル・ゼングラッハがその複雑な関節機構を動かして戦う姿が見える。

 その中のパイロットの雄叫びが聞こえてくる。

 整備不良のジル・ゼングラッハが不完全燃焼気味の炎を噴射しながら帰投していく姿が見える。

 木星のような巨大な天体が、恐ろしいほどの存在感で足元に浮いている。


 いまだかつてこれほど鮮明な想像ができたことはない。


 俺のイメージ再生能力はここまであったのか……!?

 いや、このテストに引き出された!?


「ふ、ふふふ……すごい……すごいテストだ」


 宇宙空間のどこからか、「すごいやろ!」という小学生の声が聞こえてきたが、姿が見えない。

 あれ、彼はどこにいるんだろう。

 そもそも、俺はどこにいるんだっけ。

 まぁいい。

 目の前の光景に刮目すべし!



 場面はイスカンダル側の母艦ブリッジだ。


 軍人達が全天球スクリーンを見上げながら、いろいろ言い合っている。


「ギガンティックめ、まさかあれだけの軍勢を一度に出してくるとは……」

「数ではあきらかにこちらが不利。しかし、彼らならやってくれるはずです」

「うむ。ここで大打撃を与えることができれば、やつらも迂闊に手を出せなくなるはず」


 全天球スクリーンには、山のようなギガンティックの戦艦が表示されている。


「絶望的だな……」


 ぽつんと呟くが、俺の声は残念ながら登場人物たちには届かない。


「しかし、本当にできるのでしょうか。戦況をこちらに有利に持っていくのは至難の業ですよ」

「いえ、彼らを信じましょう。我々はできることは信じることだけです」


「いや、戦えよ」


 とぼけたことをいう軍人Aにツッコミを入れてやるが、俺がなんと言おうと物語はテストの本文通りに進んでいく。


 も、もどかしい……。


 ここまで鮮明に見えているのに、何も手を出せないとは。

 いくら画面が綺麗になっても突っ込みどころは健在だ。



 場面は再度、宇宙空間に戻る。


 たかし君・ゆうき君・魔法少女がジルや宇宙戦艦の間をすり抜けながら高速移動し、縦横無尽に活躍している。

 たかし君は敵宇宙戦艦を体当たりでぶち抜いているし、ゆうき君は謎の波動で動力炉を破壊していく。

 映像化されてもやっぱり人間じゃない。


「あれ? 今更だけど、ミカミカって問題文だけの登場じゃなかったっけ?」


 しかし、現に目の前でミカミカがピンクの軌跡を残して飛び交っている。

 さらに、遠くには四天王たちの姿も見える。


「そ、そうか、最後の問題には間に合ったんだ」


 おそらく大問1~3は本文が先にあって、問題文は後付だったのだろう。

 だから、本文と問題文があんまりリンクしていなかったのだ。

 大問4だけは、過去の問題文で登場したキャラクターも含める余裕があったのだろう。


「オールスターか……!」


 熱い……!


 い、いや、俺までノッてしまってどうする。

 俺が突っ込まなくては誰が突っ込むというのか。

 しかし、正直、目の前に広がる圧倒的な光景に息を呑みそうになる。


 そのとき、どこからか「遅いから帰るよー。明日テスト返すんやで」という声が聞こえてきた。


「おう! 気をつけてな!」


 と宇宙空間に向かって声を返すと、「さいならやでー」という気の抜けた声とともに、玄関が閉まる音が聞こえてきた。

 帰ったらしい。


 が、音は聞こえど玄関の様子は見えない。


「あれ、現実の景色ってどうやってみればいいんだっけ? ……ま、いいか」


 とりあえず、目の前の光景に集中する。

 数は圧倒的に劣る絶望的な戦いだ。

 数の割にイスカンダル側は善戦していると言えるが、だんだん押されているのが分かる。


 次々と被弾したジル・ゼングラッハが帰投していき、あちこちでイスカンダルの戦艦が爆発を起こしている。


 すると、謎の波動を出しまくっていたゆうき君が手を止め、爆発した戦艦をじっと見つめる。


「やっぱり、俺がやらないと駄目か……」


 すこし悲しげに、しかし覚悟を決めた表情でつぶやくゆうき君。


 まさか、本当に特攻する気か?


 だ、だがそれよりも……


「あ、あれ? 声が? 声が聞こえたぞ……間違いなく」


 ゆうき君が「駄目か」といった瞬間、その声が俺の耳元に響いた。

 そんな馬鹿なはずはない。


「まさか、聴覚まで中二病に侵食された!? って、そんな馬鹿な……」


 自分に言い聞かせようとしたが、やはり確かに聞こえた。

 そして、さらに爆発音やビームの音まで聞こえ出す。


「ええ!? ここ宇宙だぜ!? 空気無いのに音が伝わってくるわけが……って突っ込みどころそこじゃねぇ! どうした、俺の聴覚!」


 と焦っていると、唐突に後ろから


「みんな、生き残ってくれぇぇぇ!!」


 という声が聞こえて、あわてて振り向く。

 すると、ゆうき君が敵戦艦の密集する場所へ突っ込んでいく瞬間だった。


「え、マジでやっちゃうの!?」


 俺のつっこみも虚しく、その直後に起こる大爆発。


 太陽がもう一つできたような真っ白い閃光で視界が埋め尽くされる。



 さきほどの場面から少し離れたところで、たかし君がうなだれていた。


「ゆうき……そんな……」


 爆発が収まってみると、大分敵艦は減っているようだ。


 い、いやいや、なんだこれ。

 これ、テストだよな?

 あれ、テスト?

 ええっと、俺今どうなっているんだ?


「た、多分、半分寝てるんだろう。アルコールのせいだ、アルコール」


 呟きながら、自分に言い聞かせる。


 大丈夫大丈夫。

 特に異常はないさ。

 あんまり細かいこと考えずに目の前に集中しよう。


「ゆうき……僕がもっと強く止めなかったばかりに……」


 たかし君が拳を握りしめながら、涙を流している。


 そういえば、その後では止めていたとはいえ、大問1で「もうなにも言わない」とか言っちゃったからな。

 自分が後押ししてしまったという後悔もあるのだろう。


「ゆうき、お前の死は無駄にしない! 僕だって、やってやる!」


 たかし君が歯を食いしばりながら敵戦艦を見上げる。


 あ、やばい。

 たかし君まで特攻しそうだ。


「自暴自棄はいかんぞ、たかし」


 突如、後ろから声が聞こえた。

 俺とたかし君が同時に振り返る。


 いつの間にか知らない初老の男性が、俺とたかし君のうしろに浮いている。


 そして、男の背中にはゆうき君が負ぶさっている。


「え? なんだこれ……」


 誰とも無しにつぶやくと、その男は不敵な笑みを浮かべて口を開いた。


「いかなるときでも冷静にあれ。忍びの基本だと教えたはずだ」


「し、師匠!? いつの間に!?」


 たかし君が驚きの声を上げる。


 え、もしかして、忍びの師匠!?

 あの、たかし君のデビューである「分身の技」を教えたという伝説の師匠!?

 いままで一度も算数の問題に登場していなかったのに、ここで出てくるとは……。


「ふん、青二才の弟子に見つかる間抜けな忍びがいるものか。久しぶりだな、たかし」


 師匠は背中におぶさったゆうき君をたかし君に預ける。


「ゆ、ゆうき! 無事なんですか!?」


 ぐったりしたゆうき君を抱きかかえたたかし君が、師匠を見上げる。


「気絶しているだけだ。わしが弟子を死なせるような男だと思ったか」


 と、師匠は頷いてみせる。


「な、なんだこの展開は……」


 俺は一人つぶやくが、当然言葉はどこにも届かない。


 そこへ敵の砲弾が飛んできて、二人の間をすりぬけていく。


「あ、危ない! 師匠、ここは危険です! 一旦引きましょう」


 焦ったたかし君が提言するが、師匠はゆっくりと首を振った。


「ふん、この程度、屁でもないわ。たかし、確かにお前の才能はとんでもない。だが、わしを超えたなどと思うのは百年早い。お前がわしを心配するなど片腹痛いわ」


「師匠……!!」


「たかしよ、しかと見るがいい。これが、真の忍びの戦いというものだ」


 そう言った瞬間、師匠は忽然と姿を消す。


「師匠!」


 たかし君が驚きの声を上げる。


「はぁ!?」


 俺も驚きの声を上げる。


 高速移動したわけでもなく、本当に師匠は姿を消したらしい。


「ど、どういう流れだ、これは……。たしかに忍者って姿消したりするけど……」


 場面変わって、敵の母艦のブリッジだ。


 どうやらこのテストは全知全能の第三者視点で描かれているらしい。

 味方の状況も敵の状況も手に取るように分かる。


「大将が突然消えただと!? 索敵班、どうなっている!?」


 司令官と思われる男がうろたえながら部下を問いただしている。


「対象は超多次元確率空間に確率分散した模様! 通常レーダーでは捉えられません! そ、そんな、対象は確率制御兵器など持っていないはずなのに……」


 レーダーのようなものを見ながら、敵の部下が大声で報告する。


 え、姿を消したって、そういうことなの?

 なんか超科学的な原理で姿を消したことになっている。

 し、しかし、確率空間に確率分散して姿を消す忍者って……えっと、どういうこと?

 俺には理解できない。


「御託はいい! 状況を報告しろ!」


「対象は……超広域に確率分布しながら本艦に確率接近してくる模様!」


「ええい、確率観測レーダーで捕捉して、ワイドレンジのエネルギービームで焼き尽くせ!」


 俺の貧弱な理解力ではとても理解しきれないが、とにかく、とんでもないことになっている。

 敵艦のブリッジでは怒号が飛び交い続けている。


「対象は、レーダーの観測対象外まで極めて広域に分布しています! 捕捉不可能! 収束先予測不可能! 防御、全く不可能!」


「これが……真の忍びの力!?」


 司令官が唖然とした表情でつぶやいた3秒後、母艦の動力炉に実体化した師匠が動力炉をぶち壊す。


 その瞬間、特別ドでかい閃光を放って、母艦が爆散する。


 敵艦ブリッジから無事視点変更に成功して、俺は宇宙からその爆発シーンを眺めていた。


「いや、忍者って……忍者ってなんだっけ……?」


 展開が早すぎてツッコミが追いつかない。


 とりあえず、俺が知っている忍者じゃない。


 このテストは既存の概念を叩き壊していく。


 場面変わって、またイスカンダルの母艦ブリッジだ。


 なんか、視点変更激しいな。


 ちょっと、酔う。


「やった! やりましたよ! やっちゃいましたよ、あの地球人たち!」

「これは、行けますよ! 私達、この戦いに勝てます!」

「未来が開けたな……」

「……うむ」

 みたいな会話が飛び交う。

 全部がちゃんと音声で耳に聞こえてくる。


 残った敵も、たかし君や四天王・イスカンダル軍達が順調に掃討しているらしい。


「おー……なんかめでたしめでたしっぽいな」


 そう呟いていると、ブリッジに通信が入る。


「ギガンティックより通信入りました!」


 オペレータがそう言うと、全天球スクリーンにギガンティック皇帝の悪そうな顔が大写しになる。

 うわ、濃い。


「久しぶりだな。間抜け面の豚ども」


 そして、いきなり口が悪い。


「ふん、負け戦のいいわけですかな? 我々を舐めた罰ですな」


 イスカンダルの司令官も喧嘩売ってる。


「なにを勘違いしているのだ? 君たちの目はあきめくらかね?」


 ギガンティック皇帝が見下した表情で言う。


 あれ、このセリフ。

 もしかして小学生のあのセリフはこれが元ネタか。

 思いっきり影響されてるし!


「どう言い訳しようと、我が軍の圧倒的な勝利であることは明白だ」


「どうやら、君らの目玉とレーダーは揃いも揃って役立たずらしい。ふん、残り短い余生を楽しむがいい」


 唐突に通信が切れる。


 その瞬間、オペレータの一人が大声を上げる。


「本艦前方、急激な空間歪曲が発生しています!」


「なに!? 状況は!?」


「大質量体が転移してくる模様! 転移質量算出中……一致する質量解がありません! 想定限界質量を超えています! 正確な質量は不明! 転移質量、極めて大!」


 声の調子から、非常に驚いている様子が伝わってくる。

 なんで声の調子まで分かるほど鮮明に聞こえるんだ、俺。


「数は!?」


「いま、算出中です……百……千……万……十万!? そ、そんなことはあるわけ……」


「どうした、はっきり報告しろ!」


「敵の数、極めて膨大! こちらも観測限界を超えているため、正確な数を算出できません。しかし、少なく見積もっても、一千万……いえ、それ以上!」


 その言葉に、報告しているオペレータ以外、全員が黙りこむ。

 何人かは目を瞑って神の名を唱え、司令官は直立不動のまま言葉を失っている。


「質量さらに増大! まもなく通常空間に実体化します……」


「馬鹿な……」


 司令官が瞳孔を開いて天を仰ぐ。


「来ますっ!」


 その声とともに冗談のような数の敵戦艦が前方空間に姿を現す。


 な、なんだこの展開は。


「これ、テストのはずじゃ……?」


 そう呟くが、当然誰も何も答えてくれない。


 その間にも敵戦艦の数は増加していく。


「万事休すか……」


 司令官はそう言うと、帽子を深くかぶり直して司令席に倒れこんだ。


 俺はその様子を横目に見ながら、もう一度全天球スクリーンに視線を向けた。


 宇宙そらは遥か彼方まで敵艦で埋め尽くされている。


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