京都市南部におけるツバメの営巣と集団ねぐらの観察 Observation on nesting and communal roost of swallows, hirundo rustica scopori in the southern part of Kyoto City

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抄録

京都教育大学周辺部におけるツバメの営巣状況と,観月橋アシ原に見られた集団ねぐらの実態について調べた。ツバメの営巣期間は4月から8月上旬までであり,特に5月上旬から6月下旬にかけて盛んな育雛活動が観察された。抱卵から巣立ちまで約34日を要し,巣あたりの巣立ち雛数は約4羽であった。また巣の7割は人家の1階部分の庇につくられ,特にテント屋根の下側がよく利用されていた。ツバメはアシ原において,5月末から10月中旬まで集団でねぐらを形成することが確認されたが,8月下旬のピーク時には約25,000羽がやってきた。ねぐら入りする時の様子は,盛夏前は日没前に集まり出すが,盛夏になると日没以後に集まるというように,季節とともに変化した。アシ原内部のねぐらの位置は,大きく変動することなく,ほぼ一定の場所が利用されていた。

収録刊行物

  • 京都教育大学環境教育研究年報

    京都教育大学環境教育研究年報 (2), 73-81, 1994-03

    京都教育大学教育学部附属環境教育実践センター

キーワード

各種コード

  • NII論文ID(NAID)
    110006200030
  • NII書誌ID(NCID)
    AN10415655
  • 本文言語コード
    JPN
  • 資料種別
    departmental bulletin paper
  • ISSN
    0919-3766
  • データ提供元
    NII-ELS  IR 
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