菅首相、記者会見せず=司会務める山田氏「隠し」の見方―緊急宣言解除

時事通信 / 2021年2月26日 11時52分

 菅義偉首相は26日、新型コロナウイルスに対応する緊急事態宣言の一部解除に伴う記者会見を行わない。首都圏1都3県の解除判断を見送るためで、会見は来週に延期するという。首相の長男らから高額接待を受けた山田真貴子内閣広報官が会見の司会役を務めることから「山田氏隠し」との見方も出ている。

 政府は同日夜の政府対策本部で関西圏などの宣言解除を決定する。当初は首相会見をこの後に実施する予定で準備を進めていた。宣言の期限は3月7日のため、会見は同5日に行う方向で仕切り直す。

 加藤勝信官房長官は26日午前の会見で、首相が会見しない理由について「(宣言が)全面的に解除された場合には政府として国民に説明する必要がある。本日の段階ではそうした判断をする状況には至っていない」と説明。山田氏の問題が影響したとの見方については「そうした(会見の)判断に山田広報官の議論は全く入る余地はない」と述べた。山田氏による会見に関しては、既に国会で答弁したとして否定的な考えを示した。

 首相は1月以降、宣言の再発令や対象地域拡大、期間延長を決めた際はいずれも会見を行ってきた。26日は官邸で記者団から短時間の質問を受け付ける「ぶら下がり」取材には応じる見通し。 

[時事通信社]

×


この記事に関連するニュース

ランキング