私の知っている米国の州立の大学では、予算は学生数に従って配分されます。一人当たりの学生に配分される額は、学科によって異なります。医学部が一番多くて、次は工学部、農学部などの学生の実験施設などに金がかかり、州の産業に直接貢献すると考えられる学科です。
研究費は、教授が個々に、連邦政府、企業、財団等から得なければなりません。連邦政府の研究補助金は個人もしくはグループ単位の競争です。研究補助金の総額がすくない州、人種、女性等のグループに属する研究者は有利になります。
建物などは、大口の寄付金(例えば20億円ほど)があると、残りの同額を州政府が負担します。
それから、有名な私立大学は、次のように基金(Endowment)という財産をもっています:
Harvard University (MA) $32,012,729,000
Yale University (CT) $19,174,387,000
Princeton University (NJ) $17,162,603,000
Stanford University (CA) $16,502,606,000
Massachusetts Institute of Technology $9,712,628,000
$32Bの投資により年に10%の利得があれば、$3B(3000億円)ほどの収入になります。
2013年01月25日 18:27
2011年の車の販売高の内訳: 米国車 45%、日本車 38%、韓国車 8%、 ドイツ車 7%。
2013年01月25日 18:14
> 大規模な公的支援を受けていたGMが、外国企業のトヨタに追い抜かれるようなことがあっては、ブランドも面目も丸潰れだろう。 こういうことはありません。トヨタは、販売台数で世界一になったことがありますが、こうしたことはありませんでした。 > 「巨額の血税を投じて救済する必要があるのか」といった議論が蒸し返され、オバマ政権の政策運営にケチがつくのは必至だった。 GMがつぶれて大量の失業者が出すのは困るということはあっても、世界一に再びなってくれといった期待はそれほどないとおもいます。
2013年01月25日 17:47
> 司法取引の状況 司法取引と使われるのは、次のような場合です。 1) 強力な力をもった者もしくは者達(A)が手下(B)を使って犯罪を犯したとします、そしてAが犯罪に関ったこと示す証拠が充分でないとき、Bに、刑を軽くするからといって、Aの犯罪を立証する証拠を求めます。つまり、トカゲのしっぽを逃がして、頭と胴を捕まえるわけです。 2) 犯罪の立証が難しい時に、刑を軽くするのと引き換えに、自白と犯罪の証拠品の提出をもとめます。 そのほか、おとり捜査もあります。こうした、強引なやり方には議論もありますが、シカゴのギャングなどを一網打尽にできたことも事実です。
2013年01月25日 17:25
「アメリカ型ポピュリズム」には次のような例もあります。 ナイキの運動靴を作っているインドネシアの工場の労働環境が劣悪であるということでナイキが非難され、アップルの製品を’作っている中国のFoxconの工場では自殺者が多いということでアップルがたたかれました。バングラディシュの縫製工場が焼けて多数の死者をだしたときも、その工場に製品をつくらせていたいくつかの会社が非難されました。 こうした非難を受けた会社は、問題を是正するか、問題のある会社とは取引をしないといわざるをえなくなります。
2013年01月25日 17:12
「アメリカ型ポピュリズム」の被害はアメリカの企業も受けます。次の記事を読んでください。 http://www.journalgazette.net/article/20130103/BIZ/301039940 『トヨタ車のドライバーが交通事故に遭ったという事実に対し、豊田社長は公聴会にて率直に謝罪。議会との不毛な対決を避け、慎重に言葉を選んで答弁した(トヨタを魔女狩りしたかった“原告”はこれで肩透かしを食らった)』 これは、前記の記事に正しい対応の仕方と書いてあるとおりです。これには、ジョンソン・アンド・ジョンソン(JNJ)という全米最大の製薬会社の頭痛薬に毒物が混入され、死者がでたときにJNJが取った方法で、今は広く米国のビジネススクールで教えられているとのことです。 トヨタの件では、方針転換するのに時間がかかったために、問題が大きくなったようです。 JNJはシカゴで死者がでたあと、原因の究明を待たずに全米から問題の頭痛薬を直ちにリコールしました。この方式によれば、水俣病の原因が窒素の廃液でないかと疑われたときに、この疑いの真偽にかかわらず、直ちに廃液を流さないようにするようなものです。 別の言い方をすれば、松下翁のいった、「お客様は神さまです」ということです。
2013年01月25日 11:31
> ミルトン・フリードマン教授が言うには、教育は大事だから政府や国に任せるべきではない 計算機、インターネット、ブラウザ、マウス等は政府の研究費により開発されました。 ああ、教育ですか? 昔のことですが、慶応大学に必要な学費などは、私の家の年収ぐらいであったと記憶しています。米国の一流私立大学は、学費の負担能力を考慮しないで学生を入学させます。学費および生活費の不足分は学校が面倒みます。全ての私立学校がこれをすればよいのですが、できますか?
2013年01月25日 11:14
私の知っている米国の州立の大学では、予算は学生数に従って配分されます。一人当たりの学生に配分される額は、学科によって異なります。医学部が一番多くて、次は工学部、農学部などの学生の実験施設などに金がかかり、州の産業に直接貢献すると考えられる学科です。 研究費は、教授が個々に、連邦政府、企業、財団等から得なければなりません。連邦政府の研究補助金は個人もしくはグループ単位の競争です。研究補助金の総額がすくない州、人種、女性等のグループに属する研究者は有利になります。 建物などは、大口の寄付金(例えば20億円ほど)があると、残りの同額を州政府が負担します。 それから、有名な私立大学は、次のように基金(Endowment)という財産をもっています: Harvard University (MA) $32,012,729,000 Yale University (CT) $19,174,387,000 Princeton University (NJ) $17,162,603,000 Stanford University (CA) $16,502,606,000 Massachusetts Institute of Technology $9,712,628,000 $32Bの投資により年に10%の利得があれば、$3B(3000億円)ほどの収入になります。
2013年01月25日 01:12
> 参院選選挙活動のためにほとんどの授業を休講とされていました これが本当なら、矜持などいうものでなく、職務不履行か職場放棄です。学生にとっては、悪質な詐欺に会ったということです。
2013年01月24日 18:32
このあたりが、日本社会のいやらしいところのようです。
2013年01月24日 18:30
米国のある州で似たことがあり20%ほどの人たちが退職しましたが、早期退職した人たちをだれも責めたりしませんでした。州の各部門では、それらの人たちを前より安い給与で臨時雇いとして再雇用しましたので、何も混乱はありませんでした。 今からでも遅くないですから、退職者に声をかけて臨時雇いとすればよい話です。
2013年01月24日 17:45
退職者のうちから必要数の人たちを、前より安い給与で臨時に雇えばよいだけの話です。
2013年01月24日 17:41
米国のある州で退職後の年金の計算方法を変更する検討をはじめました、そうしたら20%ほどの州公務員が早期退職しました。そこで、州の各々の部門では、これらの早期退職した人たちの多くを、退職前よりずっと安い給与の臨時雇いとして再雇用しました。そこで、非難合戦も混乱もありませんでした。 この件には続きがあります。契約というほど正式ではないのですが、かっての通達と矛盾するということで、州の裁判所は、退職後の年金の引き下げは不当であるという判決をくだしました。従いまして、早期退職した人たちは損をしました。なお、人員を減らすために早期退職者を募る時は、半年分ぐらいの勧奨金をだします。
2013年01月24日 16:37
> 東京の空は青いです 昔はこんな歌が流行しました。 http://www.youtube.com/watch?v=4KMLS2-HAVs 東京の空 灰色の空 ほんとの空を 見たいという 拗ねてあまえた 智恵子 智恵子の声が ああ 安達太良の山に 今日も聞こえる
2013年01月24日 08:44
> キリスト経は、人間の存在を「原罪」とかいう否定的な面からみます。 訂正: キリスト経 => キリスト教 それでは、十字軍とか異端審問はどうなんだという反論があるとおもいます。これらは、異端者を徹底的に痛めつける旧約聖書的な世界です。私は、これに組するものではありません。 あるときに、キリスト教を良く理解してると思われた若い米国人に、米国のキリスト教徒で、原罪を自らのものとして理解している人たちは、どれほどいるのでしょうかと質問したことがあります。その答えは、毎週教会に行く人たちでも、10%ぐらいでしょうということでした。米国のキリスト教徒でも、半分は原理主義的キリスト教徒とおもえばよいとおもいます。
2013年01月24日 03:31
> 例えば義務教育で全員が古事記を勉強したところでアイデンティティが確立されるとは思えない。 宗教には、二つの範疇があるとおもいます。ひとつの範疇の宗教は、自らのグループを原則としていつも守ってくれるありがたい宗教です。部族宗教とか氏神様がこれにあたります。私たちの子供の頃には、「山の講」という行事がありました、小中学生だけで、一軒を3日ほど借りて、そこで寝泊と食事をします。そして、自分たちの「山の講」の神様にお供えをし、左儀長を作り燃やします。この行事のハイライトは、隣の村の子供たちが作った左儀長とお供えを壊すことです。これは、実に楽しかったです。信長が桶狭間の戦いの前に、熱田神宮に詣でたのを小さくしたようなものです。氏神様というのはグループのアイデンティティの基礎になります。そして、他のグループを痛めつけるのが善となります。 もうひとつの範疇の宗教は、仏教やキリスト経のように部族、国家を超えた宗教です。これらの宗教は、人間の存在を「迷い」とか「原罪」とかいう否定的な面からみます。これは、常に自らが誤っているかもしれないというチェックをうながします。仏教では、「無我」つまりアイデンティティなどといったものに「とらわれない」ことを説きます。
2013年01月24日 02:15
歴史的事実の否定、歪曲も含まれます。また、独断的な見解の強制もふくまれます。 「神様と人間のあいだに血縁関係があり、日本人として生まれるだけで神の子孫とされる日本の神道的概念」と「個人のアイデンティティは民族のアイデンティティの上にあり、古事記はその土台を記す」となると、「神道国家」です。もっとも、古事記的な世界には、道徳律はほとんどないから、これは問題でもありますがすくいでもあります。 ちなみに、日本の歴史において多くの人々の心のよりどころとなったのは、神道でなくて仏教です。これについては、いくらでも書けますが、「宗教戦争」になっても困りますので、止めておきます。
2013年01月24日 01:34
> 法外な金を払って対談した時に、お追従でそんな事を口走ったのかな 次の論文にはトインビーが、お金に執着する男だったと書いてあります。 http://http-server.carleton.ca/~jkovalio/japan/japan4/japan4.pdf 彼は、もともとは神道の神を Pagan と呼んでいましたが、その後日本で彼の人気がでてくると伊勢神宮はすばらしいともいっています。 元の記事の最大の問題は、神道によらなければ日本人のアイデンティティを持たないといっていることです。日本には、キリスト教徒もアイヌ人もそして神道をよりどころとしない仏教の宗派もあります。宗教の自由は憲法の基本原則のひとつです。
2013年01月23日 16:04
これはこれは、よいことをされました。 これからも、あせらず、すこしづつこうした機会を設けられることを期待しております。
2013年01月23日 10:23
浄土真宗では、食材である生き物の植物や動物の命を絶ち調理し、それらの命をもらって、それを食べる人間が自分の命を維持し生存することの感謝を表すことだそうです。アイヌの教えも、アメリカ原住民も同じだとおもいます。
2013年01月23日 10:08
私は、この記事の前半については賞賛しても、ケチをつけることはありません。ところが、後半になってくると「個人のアイデンティティは民族のアイデンティティの上にあり、古事記はその土台を記す」などとなるので、あれれと思うわけです。 私は、「古事記は当時の政権の正当化で、事実ではない」とは一度もいっていません。 むしろ、古事記や万葉集の有馬皇子や大津皇子の歌などを読めば、権力者に都合が悪いことも,よく載せたものだと感心します。 ところが、この記事には、「民族のアイデンティティ」の優越性をしめすためかどうか知りませんが、いろいろ歴史的に誤ったことを述べています。 「古代からお互いの信仰を尊重し合っていたことを古事記は示している」 => 蘇我氏と物部氏の争い、キリシタンの迫害、廃仏毀釈 「キリスト教はもともとブリテン島の被差別民の宗教だった」 「日本人として生まれるだけで神の子孫とされる日本の神道的概念は他に類を見ない」 => 近い国の神話にもあります。アメリカ原住民の神話にもあるかもしれません。 「豊かな自然のなかで育まれた和の精神がそれを可能にしたのだろう」 => 日本史をすこし勉強すればそうでないことはすぐにわかります。 また、ブロゴスの記事とコメントを読んでもわかります。
2013年01月23日 03:41
> 神話は嘘っぱちと批難することはないのとおなじです。 これは正しいのですが、こうした神話から、事実と異なった結論をだされると困るわけです。
2013年01月23日 03:25
> 全住民虐殺(例えばジェリコとか) 私も、旧約聖書でジョシュアを英雄としているのには違和感があります。 > 兄弟殺し これは、罪びととしての人間というユダヤ教とキリスト教の教義の根本と理解しています。 > 近親相姦、姦通 これは、古代の日本では、罪悪とは考えられていなかったと理解しています。 > 親子争闘 > 源平の時代となるとオンパレードでした。 実をいいますと、小学校5年生のときに、少年少女世界文学全集に含まれていた「旧約聖書」を図書館から借り出して読みましたが、正しくないとされる人たちは徹底的に罰せられるので、自分もその類だと思い、こうした本はもう読むものかとおもいました。この気持ちは、大学生になって、「新約聖書」を読むまで続きました。
2013年01月23日 02:49
> かつてアーノルド・トインビーという歴史学者は「12~13歳くらいまでに民族の神話を学ばなかった民族は例外なく滅びてきた」といった。 次の論文にトインビーの日本文明と神道についての考えがまとめてあります。 http://http-server.carleton.ca/~jkovalio/japan/japan4/japan4.pdf 要約すると、 1)日本文明は中国文明の支流であり、 2)日本の統一的な宗教は、法然、親鸞、日蓮、および禅によるものであり、3)神道はPaganism であるということです。 トインビーは、イギリス本国や西欧ではほとんど無視されているのに、どういうわけか日本では人気があるそうです。訳書も日本だけで発行されたということです。 神道をPaganism と呼ぶ人をもち出すのは、神道にとってはまずいのではないでしょうか?つまみ食いするときは、注意する必要があります。 私は、トインビーの見解に賛成も反対もしているわけではありません。
2013年01月22日 17:20
> 政府の関与を嫌う小さい政府を求める人々だ。 この政府を望む人々は、どこの国へ行っても、自由主義国なら、高学歴で収入が高い人々と決まっている。 米国では、高学歴で収入が高い人々には、リベラルな人が多いです。小さい政府を求める人々は、金融関係の金持ちと自営の人たちに多いです。
2013年01月22日 16:44
古事記は旧約聖書と同じように、まったくの神話から始まってだんだん歴史的な事実が記されています。ただし、戦前には、津田左右吉教授が神話と歴史的事実を判別しようとしたので、著作は発禁になり、早稲田大学も辞職させられました。 旧約聖書には、ダビデ王が人の妻に横恋慕して、その夫を前線に送り死なせたといった話もありますが、ユダヤ民族に都合の悪い話はあまりありません。しかし、古事記には都合の悪い話も結構でてきます。本居宣長は、このあたりを大和民族は正直で(素直で)よいといっていたとおもいます。
2013年01月22日 12:33
> 同じ神でもアメリカと日本では、その観念が大きく違う。 本来のアメリカ人、すなわちアメリカ原住民の宗教はアニミズムです。アニミズムは世界に広く見られるはずです。 > キリスト教はもともとブリテン島の被差別民の宗教だった ??? キリスト教は、ユダヤの地で始まり、シリア、パレスティナ、小アジアからギリシャを経てローマに伝わり、ローマ帝国の支配下にあったアイルランドに伝わりました。 そこで、アイルランドはブリテン島ではないのですが、被差別民といわれるのはアイルランド人のことですか?
2013年01月22日 12:06
> 日本では、古代からお互いの信仰を尊重し合っていたことを古事記は示している。豊かな自然のなかで育まれた和の精神がそれを可能にしたのだろう。 有馬皇子、大津皇子、聖徳太子の子の山背大兄王の運命や、壬申の乱などのことを知れば、とてもこうしたことは言えません。 ところで、私は有馬皇子の「家にあれば笥に盛る飯を草枕旅にしあれば椎の葉に盛る」という歌が好きで、旅行中には、よく弁当を川岸などで食べながらこの歌を口ずさみます。 前のコメントで、ヤマトタケルのことを書きましたが、彼の作と伝えられる「やまとは くにのまほろば たたなづく あをかき やまこもれる やまとしうるはし」という歌もすきです。この歌を口にすると、自分の故郷の情景が浮かびます。
2013年01月22日 11:34
今から何年も前に、古事記を読んだとき、ヤマトタケルが原住民を討伐するために、にぎやかな宴をはり原住民をさそいだし、女と子供を含めて皆殺しにしたという記述もあったように記憶していますが、これは記憶ちがいでしょうか? とにかく、ヤマトタケルがまつろわぬ原住民を策略を使って殺す話は、古事記、日本書紀、風土記にはたくさんでてきます。
2013年01月22日 11:03
私の育った村の神社には神主がいなかったので、村人が「神託」によって「禰宜殿」に選ばれました。「神託」というのは、村人の名前を書いた紙片を、榊の枝でかき回しその枝に付いてきた紙片を振り落とし、最後にひとつだけ残った紙片に書いてある名前の人が次の年の禰宜殿になるわけです。そこで、父も二回ほど禰宜殿になりました。 そこで、父の都合がつかないときは、私も禰宜殿の簡単な代役をしました。神社で行われた行事は楽しい思い出です。しかし、これに「民族のアイデンティティ」を感じることはありませんでした。
2013年01月22日 10:46
訂正: 小碓命とヤマトタケルの名前です => 小碓命とはヤマトタケルの名前です