「人身売買に関与」と不明女児の母親中傷、初公判で男「何が悪いんだ」

読売新聞 / 2021年2月26日 9時2分

 山梨県道志村のキャンプ場で2019年9月に行方不明となった千葉県成田市の小倉美咲さん(8)の母親(37)をインターネット上で中傷したとして、名誉 毀損 きそん 罪に問われた静岡県熱海市、投資家の男(70)の初公判が25日、千葉地裁(向井香津子裁判長)であった。男は「そういうことを書いて何が悪いんだ」と述べ、起訴事実を否認した。

 起訴状によると、男は昨年2〜10月、自身が管理するブログで、「美咲ちゃん事件 募金詐欺」「仕組まれた誘拐」などと書かれた文章を不特定多数が閲覧できるようにし、母親の名誉を傷つけたとされる。

 男は罪状認否で、「人身売買は親が関与している」「(美咲さんの母親が)犯人ではないという証拠はない」などと主張した。弁護側は「名誉を傷つける意図はなく、社会正義のためと思っていた」と述べた。

 傍聴した母親は閉廷後、報道陣の取材に「人身売買と言われてつらかった。あのような言葉が許される社会であってほしくない」と話した。

×


この記事に関連するニュース

ランキング