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ぶっとんだ彼女と地味な僕 作者:浪速の喫茶店
3/3

結婚式を爆破しよう! 2

爆発。それは芸術の一種。

 一瞬一瞬で移り変わる赤と黒の協奏曲。熱と爆音と人々の悲鳴がよく似合う。



「えっと~じゃあc4爆弾用意しないとな~。あ、パイプ爆弾もいいかも」

「……おい」

「え? 核? も~さすがにあれは冗談だよ。いくらなんでも中国やアメリカまで行くのはめんどくさいし」

「違う! 何故に爆破!? 普通に浮気現場を録画すればいいだけだろ!」

「それじゃつまんない!」


 もうダメだ。一度火が突いた琴音は止められない。

「ば、爆破!? ダメです! あのクズはともかく先輩に危害が及ぶなんて……」

「大丈夫! 関係ない人は巻き込まないから! ちょっとマイクやウエディングケーキに小型爆弾仕込む位だから」

「あ、ならいいです」

「よくねえよ!」


 山下にも常識が無いようだ。



「ガチで言ってるのか! 普通に警察に捕まるぞ!」

「ばれなきゃ犯罪じゃないんだよ」

「バレるだろうがああああああああ!」


 止める。絶対にこいつを止める。さもなくば最悪死人が出る。

「山下君。結婚式っていつか聞いてる?」

「おい! 聞いてるのか!」

「三日後です! えっと、爆破しましょう!」

「山下ァアアア!」

「よし! じゃあ作戦会議! 付いて来て!」

「はい! 師匠!」


 呆然とする竜也を他所に、ピューと走っていく二人。

「ってちょっと待てぇぇ!」


 慌てて二人を追いかけるのだった。







「結婚式と言っても形だけ。井上先輩の大学の一室で行い、誰でも参加できるパーティーみたいなものなんです」

「そっか~。じゃあ爆弾仕掛け放題だね!」

「はい! 大学のパティシエ同好会の方々がケーキを作るらしいですけど、中に爆弾を仕込むには……」



 山下も乗り気だった。

 もう放置したい気持ちを抑え、琴音のマンションの前に到着する。


 琴音の両親はすでに他界しており、今は兄の篠崎宗一しのざきそういちのマンションに一緒に住んでいる。

 驚くべき事に、宗一氏は25という若さでマンションを所有しているのだ。


「篠崎先輩ってお金持ちなんですね」

「お兄ちゃん、株とFXで稼いでるからね。ニートだけど」

「俺あの人苦手なんだよな……」


 どうやら自宅で作戦会議をやるらしく、竜也もなんやかんやで付いて来てしまった。

 綺麗なエントランスホームを潜り、何度も足を運んだ部屋に向かう。

「ただいま~。友達連れてきたよ~」


 小声でおじゃましますと言い、靴を揃えておじゃまする。

「帰ったか我が妹よ!」

 すると奥の部屋からよれよれのシャツを着、髪がボサボサの長身の男が現れた。

「ただいまお兄ちゃん! 彼は山下君! 一緒に結婚式を爆破するの!」

「あ、山下です。こんにちは」

「な、な、爆破……? 結婚式を、リア充の巣窟を爆破するのか!?」

「あ、お久しぶりですお兄さん。ちょっと訳がありまして、もちろん冗談――」

「なにそれおもしろそう! 俺も入れろ!」

「もっちろん! 兄さんにも手伝ってもらうつもりだよ!」

「いよっしゃああああ! リア充共を駆逐してやるぜえええええええ!」


 篠崎宗一。25歳。有名な国立大学を主席で卒業するほどの頭を持ちながら、何故か株とFXに目覚め財を築いた変態だ。




「話は分かった」


 場所は変わってリビング。琴音が入れた紅茶を飲みながら、作戦会議中だ。

 琴音と宗一。この二人が組んだらもうアウト。竜也にできることは、せめて死人が出ないようにブレーキになるだけだ。

「少年。つらかったな。俺には分かる。中学一年のときに真紀先輩、二年に同級生の京子。三年に後輩の安奈。ことごとくキモイと言われた俺には分かる」

「グス……。僕はどうなってもいいんです。けど、先輩の涙だけは見たくない!」


 カッコイイこと言ってるが、女性にとって一大イベントの結婚式を爆破したら、それこそガチ泣きするだろとは突っ込まない。

「任せとけ。俺が最高で至高の爆破プランを考えてやる!」

「お兄ちゃんカッコイイ! マジ決まってるぅ!」

「はっはっは! もっと褒めろ妹よ!」

「……一ついいすか」

「おや、竜也君じゃないか。いつから居たんだ?」

「この変態が……本当に爆破するつもりですか? 捕まらないと思ってるんですか!? 誰かに迷惑かけないと本気に思ってるんですか!?」

「落ち着きたまえ。まず警察だが、知り合いに頼めば問題あるまい」

「警察に知り合いいるんすか?」

「役者の知り合いに警察に扮してもらう。通報される前にな。そうすれば誰も呼ばないだろ。もう来てるんだから」

「おもいっきり詐欺じゃないですか!」

「ばれなきゃ犯罪じゃないんだよ」

「この兄妹は……」


 ダメだ。無駄に洗礼され、無駄に広い知識と人脈を持つ宗一は昔からこうだ。

「まあ竜也君。少年の話が本当なら、黒木という男は普通に結婚詐欺だ。それを止めるためならば爆破くらいいいだろう」

「よくないですよ!」


 と、ここで天啓。じゃあ俺が黒木の浮気現場を押さえれば、結婚式流れるんじゃね?


 状況を打破する決定打を得た竜也はすぐに行動に移した。

「山下。君が知っている黒木と井上先輩の事を教えてくれ」

「わ、分かりました」


 黒木と井上先輩の住所をメモし――何故山下が知っているのかは触れないでおく――用事があるので失礼しますと家を出る。



 ――俺が何とかするんだ。さもないとあの変態共が……警察に捕まる!


 いい子の竜也は、変態であろうと幼馴染が犯罪者になることを容認しなかった。






 

 黒木は簡単に見つかった。というのも、働いている場所を山下に聞いたからだ。

 工事現場に着いた竜也は、適当な作業員にすみませんと声を掛ける。


「すみません。黒木さんって方いらっしゃいますか?」

 男は少し待てといい、一人の男を連れてきた。


 180センチを超える長身、無駄なく筋肉が付いた肉体。髪を金に染め耳にピアス。第一印象は怖い不良だ。


「ンだテメエ」

 ドスの聞いた声で威嚇してくるが、狂人二人を日常的に相手にしている竜也に効果は無い。

「これ、貴方のではないのですか?」



 そう言い、ポケットから財布を出す。

 山下が昨日嫌がらせで盗んだ財布は、黒木に会う口実にピッタリだった。

「……なんでテメェが持ってんだ?」

「実は、友達が貴方の財布を落とした所を目撃したのですが、怖くて渡せなかったんです。ですので、今日僕が変わりに」

「落ちてたァ?」

「はい、そこの自動販売機の近くらしいです。なのでここで働いているのでは、と。あ、申し訳ありませんが、名前確認のため、中の保険証を見ました」


 黒木は訝しげな顔をしたが、中身を確認し、礼も言わずに立ち去ってしまった。




(典型的な不良だな)

 とりあえず黒木を正面から見れたことに安堵する。


 携帯を取り出すと、GPSの場所を示すマーカーが輝いていた。


 浮気現場を押さえるため、財布に宗一が所持している小型GPSを取り付けたのだ。

「追跡して、浮気の現場を録画。それを井上先輩に見せればクリアだ。……ホントに爆破ってなんなんだよ」


 とりあえず、黒木の仕事が終わるまでかなり時間があるため、近くのネットカフェに向かった。


「浮気相手と会うなら夜中か? ……しばらくは徹夜かな」







「これは好都合。知り合いにその大学の教授がいてな。事情を話したら協力してくれるようだ」

「さっすがお兄ちゃん! たよりになるぅ!」


 琴音と宗一、そして山下は「ドキ! TNTだらけの結婚式作戦!」を練っていた。

「さて、まずは少年。結婚式のプログラムを見せるのだ」

「はい!」


 実は黒木が暴力を振った後、結婚式のプログラムを山下に投げ捨てたのだ。ご丁重に「逃げるなよ」とマーカーで書かれている。


「ふうむ。結婚式と披露宴をごちゃまぜにしたような感じか。挨拶、近いのキス。その後はお菓子を食べながら二人のVTR……クソが死ねよリア充が粉々に砕け散れ指輪に小型爆弾仕込んで薬指吹っ飛ばしてやろうかいやブーケにTNT仕込むのも……」

「お兄ちゃ~ん。トリップしないで戻ってきて」

「おっとすまない。まずウエディングケーキにTNTだろ? VTRも二人の醜態を撮ったものにするか……。お菓子も消費機嫌が一年過ぎた物に替えたほうがいいか」

「え、えっと、爆弾ってどう仕掛けるんですか?」

「ふむ。テロリストの知り合いが居てね。そいつに聞いてみよう。爆弾もそいつから買える」

「す、すごいんですね」

「ふふん。人脈には自信があるのだよ」

「そうだ! テロリスト乱入なんてのもおもしろそうじゃない!?」

「一考の余地はあるな。しかし武器はどうするか……」

「さ、さすがにそれはまずいんじゃ」

「大丈夫だよ! お兄ちゃんお金持ちだし!」

「そ、そういう問題では……」

「おお、浮気相手を乱入させてはどうだろう」

「え~。それじゃあすぐに終っちゃうよぉ」

「心配するな。最後の締めにだ。それと先ほど話した大学教授だが、当日は大学に関係ない人々がこないように計らってくれるそうだ。遠慮せずに爆破しよう!」

「え、えっと。テロの目的はどうしましょう?」

「井上という者はお嬢様なんだろう? 金目当てということでいいさ。問題は浮気相手乱入だ。テロからどう結びつけるか……」

「う~ん。やっぱりテロは難しいと思うな。それよりも黒木ってやつにパパ~! って言いながら抱きつく幼女とかは?」

「それより新郎はクズだから飲みのもに下剤を入れるか……。とりあえずその辺は私と少年と、教授で考えよう。琴音はVTR作成時に流す浮気現場を撮ってこい。カメラは自由に持ってけ」

「りょっか~い! じゃあ行って来ます!」


 この会話が警察に知れたら、三人とも逮捕は確実だろう。









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