「ワクチンVIP」コネ接種で大臣辞任 アルゼンチン[2021/02/22 18:24]
ワクチンを巡る不正です。コネ接種で大臣が辞任しました。
「ワクチンVIP」と書かれた新聞の見出し。南米アルゼンチンでワクチン接種を巡り、19日に政治家が辞任する騒動がありました。
辞任したのはゴンサレス保健相。アルゼンチンでコロナ対策の最前線にいた人物です。ゴンサレス保健相は議員や親族、また、知人のジャーナリストらに便宜を図り、優先的に新型コロナウイルスワクチンの接種を受けさせていました。
今回の不祥事はワクチンの接種を受けていたジャーナリストによって発覚しました。このジャーナリストがゴンサレス保健相の計らいでロシア製のワクチンを保健省内で接種したと、地元のラジオ番組でしゃべってしまったのです。
アルゼンチンでは現在、ワクチンを接種しているのは主に医療従事者です。高齢者は先週からようやく各地で受けられるようになってきました。
現地メディアによりますと、少なくとも10人が今回のジャーナリストのように適切な手続きを踏まずにワクチンの接種を受けていたということです。
一方、中国ではワクチンを巡る張り紙が物議をかもしています。
ワクチン接種に関し、北京市の地元当局が従業員の接種率を示す張り紙の掲載を始めました。接種率が8割を超えると「安全」と書かれます。
ところが、接種率が6割以下になると、逆に「あまり安全ではない」とされてしまいます。
当局は市民に安心感を与えるための告知としていますが、SNS上には「強制的に接種させられる可能性がある」と懸念する声も出ています。