菅首相の長男らが総務省幹部を接待した問題で、山田真貴子内閣広報官が、7万円を超える接待の責任を取り、給与の自主返納を決めた。

山田真貴子広報官は、総務審議官だった2019年、衛星放送関連会社に勤める菅首相の長男らと会食し、和牛ステーキや海鮮料理など、7万円を超える接待を受けていた。

山田氏は24日、「責任を痛感している」として、給与の6割を1カ月間、自主返納すると申し出た。

菅首相「極めて遺憾であると思っている。官房長官に指示をして、厳重に注意をいたしました」

菅首相は、山田氏について、「真摯(しんし)に反省しているので、今後とも職務の中で頑張ってほしい」と述べた。

山田氏は、25日、衆議院予算委員会に出席し、野党の追及を受ける。

一方、総務省は、谷脇総務審議官と吉田総務審議官について、3カ月間2割カット、秋本前情報流通行政局長を1割カットの減給とするなど、あわせて11人を減給や戒告・訓告などの処分とした。

武田総務省は、接待で行政がゆがめられたか検証する委員会を第三者を交えて立ち上げることを明らかにした。

処分を受けて、菅首相の長男が勤める東北新社がおわびのコメントを発表し、「関係者の処分は、厳正に対処していく」とした。