宣言解除「雰囲気変わった」前週から感染増で現場は[2021/02/19 23:30]
19日、東京都の新型コロナウイルス新規感染者は353人と、13日連続で500人を下回りました。
一方、直近1週間平均の感染者数は、前の週の70%程度で推移してきましたが、ペースが鈍化し、84.7%となっています。
東京都・小池百合子知事:「この数週間は新規陽性者数が減少傾向にありましたが、きのうの陽性者数は伸びているんですね。約1カ月ぶりに前の週を上回る結果が出ました。(前週の)7割以下を目安としてやってきたんですが、予断を許さない状況だと」
“下げ止まり”とも言える状況に現場で変化はあったのでしょうか。東京都北区の保健所を取材しました。
北区保健所・前田秀雄所長:「当時(年始)は、職員も深夜まで勤務をして、なかなか、すべての方の医療の調整がつかない事態が続いていたが、現在は遅い時間まで働かなくても、患者さんに対する業務はめどがつく状況になってきている」
とはいえ、安心できる状況ではないといいます。
北区保健所・前田秀雄所長:「このレベルに慣れてしまって、あまり感じないかもしれないが、実は現在でも第2波ピークのころとほぼ同じくらいの発生数。これは全く平常な状態とは言えない。これからさらに急に下げていくのは難しい。感染防御の手段を皆さんがとって継続して頂くことが重要」
医療の現場は、どう感じているのでしょうか。
新型コロナの重症者を受け入れている昭和大学病院では、重症者病床10のうち、6床が埋まっている状態です。
昭和大学病院・相良博典院長:「実際に一番多い時で重症者が11人床、中等症以下が36(人)いた時があるので、やっと通常運営に戻りつつあるというのが現状」
東京は国の指標で、重症者の病床使用率と人口10万人あたりの療養者が、最も深刻なステージ4のままです。
昭和大学病院・相良博典院長:「(患者は)高齢者の方が多いですね。介護施設などでクラスターが発生したこともあるので。多少なりとも(新規感染者が)下がってきているように思えますが、まだまだ安心できる状況下ではない。(新規感染者が)300人ぐらいで減ってきた印象があるかもしれないが、それで安心されると困ってしまう」
緊急事態宣言の期限まで、残り2週間あまり。国の指標でステージ4がない、愛知県の大村知事は、西村大臣と電話で意見交換しました。
愛知県・大村秀章知事:「先週の前半までの国の雰囲気は『ちょっと雰囲気変わったね』と言ったら(西村大臣は)『そうなんですよ』と。先週の前半までは、解除できるところは“卒業”してもらった方がいいかなという感じがありましたが、今は特に変異株がいくつか出てきているので。『少しでも入院患者と毎日の陽性者を減らして、負荷を減らしてほしいと(専門家に)強く言われている』と」
大村知事は来週、西村大臣と宣言解除の要請について話し合うとしています。
国の指標でステージ4がない大阪府は19日、新型コロナの対策本部会議を開き、宣言の解除の要請について協議しました。
大阪府・吉村洋文知事:「現在の大阪の感染状況、陽性者の状況、そして病床の使用率を見た時に、専門家の皆さんの意見もお伺いして、2月末をもって緊急事態宣言の解除を国に要請します」
吉村知事は、早ければ来週中にも、同じくステージ4がない、京都・兵庫と知事会議を開いて足並みを揃えたいとしています。
千葉県は、国の指標で2つがステージ4となっています。
千葉県・森田健作知事:「今週に入って、千葉県は(感染者数が)下げ止まりになってきた。医療提供体制のひっ迫は依然として変わらない状態。今ここでしっかりと気を引き締めてやっていかないと、3月7日(宣言の解除は)到底難しい状況になってくる」