知人夫婦を脅して土下座をさせたなどとして、神奈川県警大和署は24日、強要の疑いで、同県大和市南林間の無職、一ノ瀬貴浩容疑者(46)を逮捕した。「相手が勝手に土下座した」などと容疑を否認している。
逮捕容疑は自分の子供が小学校で同級生とトラブルになったことに腹を立て、昨年12月8日、自宅に同級生の父親(40)と母親(40)を呼び出し、「あんたんちの家族、全員ぐじゃぐじゃにしてやろうかと思った」などと大声を上げて脅したうえ、謝罪を要求し、土下座をさせたとしている。
同署によると、一ノ瀬容疑者は被害者に指定暴力団山口組系組幹部を自称し、体に彫られた入れ墨をみせるなどしたうえで犯行に及んでいた。これまでにも子供から同級生に対する不満を聞くたびに、同級生の親を小学校の校長室に呼び出して怒鳴りつけるなどの行為を繰り返していたとみられ、同署は余罪についても捜査している。