2020年06月01日

「妹に殴られた」は「姉妹の構造問題」ですか?

「長女のつらさ」に「妹からの加害」がありますか?
http://lttlleo.seesaa.net/article/475361405.html
世間一般に言われる「長女のつらさ」に「妹からの加害」がありますか?
あるとしたら「長女のつらさ」に占める割合はどのくらい?



けっこう棘を感じるんだけども。

>世間一般に言われる「長女のつらさ」

とは、「妹/弟からの身体暴力そのもの」の話ではないです。【文脈が】違う。

「家族社会学」と自分が言うのは明確に理由があって、
「関係性のパワーバランス、それによる人間関係ないし病理」だからです。

「妹に殴られてた」そのものは、
「姉だから妹に殴られる構造問題」ではないです。

「妹/弟を兄が殴りやすい構造問題」はあります。

>3歳差の妹に力で負け続けてた貧弱姉だから特殊なケースと言われれば

どこまでが自分の認知で、どこからが他人への仮定なのか区切りがわかりませんが、
「3歳差の妹に力で負け続けてた貧弱姉」までが仮に自分の認知だとしましょう。

「貧弱姉だから特殊なケース」という問題でなく、
「姉妹関係の構造問題を個々の腕力問題で語るのが不適切」です。

「長女のつらさ」になるのは【その先】です。

たとえば
・本気を出せばやり返せるが、姉だからの主に道徳律での自制でやられっぱなし
・本気を出せばやり返せるが、妹を泣かせる姉として責められるからできない
・親に被害を訴えても、そんなはずがないと被害を否定され、放置される~非難される

「特殊なケース」とは
「構造が同じで、数が少ない」もありますが、
「構造が異なるから、数が少ない」が普通です。

「孫を(その両親に代わって)養育した祖父母が毒」なら前者です。
「妻から夫へのDV」は「従者のはずが主人のはずをDV」で後者です。

「夫が妻子にDV」は「夫という権力と腕力があるから妻子にDV」で構造と一体です。
「兄が弟妹にDV」は「兄という権力と腕力があるから弟妹にDV」で同上。
属性を生物レベルで言い直すと「上位オスが下位オスメスにDV」。
「弟が兄にDV」は「下位オスが上位オスにDV」でかなり考えにくい。
「妹が姉にDV」は「身体暴力の少ないメスが下位から上位にDV」でさらに考えにくい。

夜行性氏の表明は
「受動者の姉」がどうか以前に
「能動者の妹」が属性と構造に対して特殊。

「構造に反する特殊な加害による被害」は
「構造問題を起点とする姉妹関係の問題」ではないです。


自分が書いている姉妹の問題もこれなんだけどな。
「社会の在り方と認知が姉妹公平を認めない」。


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posted by Erin at 00:00| Comment(0) | Fismと家族社会学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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