2020年06月07日

「妹のつらさ」がようやく上げた被害の声であることを理解しないから二次加害するんですか?

マジョリティだからマイノリティに二次加害する・できる。
マジョリティがマイノリティの口を塞いできたと反省すべきを、
やっと声を上げたマイノリティに二次加害するとは、恥を知れ。

という主旨のことを言っている人が、
いざ自分がマジョリティ側、守られている側になると、平気でやるんですね。

生殖主義の女性たちを「自分の強者性を認めない」と批判している人が、
自分が上から下に石を投げ落していると、自覚しないんですね。

「長女/姉」が、
「長女のつらさ」という一般的概念を得ている、
「妹のつらさ」がその先にあることは一般的概念になっていない。

だから主張において
「長女/姉」が社会の理解共感に守られたマジョリティであり
「妹」が社会の理解共感を得られず守られないマイノリティである。

これを事実として認めるべき。

かなり配慮して抑えてきましたが、いいかげん堪忍袋の緒が切れました。

「長女/姉」に相当に配慮しての主張に二次加害してくる神経。

「妹に殴られた」は「姉妹の構造問題」ですか?
http://lttlleo.seesaa.net/article/475390198.html

それにも慎重に「説明」をして批判することを避けたこちらに、
二次加害の謝罪もなければ説明への反応もないまま、

別件で記事にタダ乗りする剽窃同然を重ねる。

画像添付するツイートを記事から見たなら、ツイートに記事をリンクしてください
http://lttlleo.seesaa.net/article/475479511.html

剽窃に抗議すると「出典元添えて下さいと言われたので」をリプライにつける。

人を踏みつけるのもいい加減にしてもらえますかね。

「妹に殴られた」は「姉妹の構造問題」ですか?
http://lttlleo.seesaa.net/article/475390198.html
「構造に反する特殊な加害による被害」は
「構造問題を起点とする姉妹関係の問題」ではないです。

オブラート外して直球で言いますよ。



なんなんですかこの筋違い×嫌味の棘は。

第一に身体暴力に論点ずらし。
自分は最初から「きょうだいの勾配での精神的暴力」の話をしている。

第二に起点の加害にすり替え。
自分の指摘は「被害者が加害する、加害被害の連鎖」。
関係ない話をぶつけてこないで。

第三にお門違いな嫌味の棘。
嫌味の棘を刺される筋合いないんですけど。

個人の主張として「私は妹から殴られてつらかった」は自由だが、
特定の意味として認知されている「長女のつらさ」とは関係ない暴力被害を、
こちらの「意味の整理(長女のつらさは長女という規定による)」にぶつけて嫌味、
ってほんと何なんですか。

個人+属性の声として表明するこちらに、
あなた個人のルサンチマンをぶつけるのは二次加害です。

この記事を書いたのは
こちらの配慮を踏みつけ続けたことに対する自分個人の抗議が第一ですが、
マジョリティ様がマイノリティに被害者ヅラして二次加害、口を塞ぐ、のを放置したくない、という、一般論としての意味も大きいです。

こちらの配慮とは、
「加害者への譲歩にも近い、加害する心理への共感的表明」です。
「被害者が自分から、加害の減免と許しに向かう」、苦いものでもあります。

それになんの敬意も注意も払わないで、ただ踏みつけてくる。
流石に怒りますよ。

繰り返しになりますが、
妹から暴力を受ける姉もいる、というのも
めったに聞こえてこないマイノリティの声でしょうよ、
それは自由に、またそれを言えないできた人へのエンパワメントとしても、
やればいいですよ、肯定します。

それはこちらの発信とは異なる文脈なのだから、
こちらに嫌味の毒針を刺すな、二次加害する理由にならない、
ということを言ってます。

言っていることを、理解してください。


ブックマークボタン
posted by Erin at 01:00| Comment(4) | Fismと家族社会学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
初めてコメントいたします。昨年の春ごろにブログを知って、記事を拝読しては自分なりに考えを深めたり、気を引き締める日々を送らせて頂いていました。
妹の立場から見た家庭の構造ということで、こちらが長女の立場なので「ノットオール姉」になる可能性があって怖いですが、夜行性氏の言動に「長女かつ反出生賛美・ミサンドリー」のいち個人からも異を唱えます。

まさに、夜行性氏の挙げた例は、ストレスが上から下へいく構造(親→子、長子→第二子以降)自体を無効化する例にはならないのがまず一点。
せめて Erin さんが各記事で注を入れてらした、「『姉がもれなく恨みがましい』ではない」「長女を非難しているのではありません」とのくだりをきちんと読んでもらいたいです。
もう一点は、より弱い側の声を潰してはいけない原理原則によるもの。それが二次加害であることは、立ち位置が違っても類推できます。
以前、摂食障害とフェミニズムを関連付けて独学していた頃がありました。その摂食障害の分野で、信田さよ子さんが「家庭というのは、弱い者が見るほど権力構造の複雑さが分かる。家長が見れば色も三色くらいしかない家族も、内部の問題を引き受けた摂食障害者の視点からは全く違って見える」という趣旨の言葉を残しておられて、それが印象に残っています。
これと同様の構図が、今回の姉妹関係における妹からの視点でしょう。
権力構造の下にいる者から見れば構造の込み入った部分が見える。だから妹として育った側が今回声をあげていて(権力構造の複雑さが見えるから「気遣い」も強化されますし、きょうだい間の権力構造には「虐待」等の語が定着していないので、その点からも訴えにくいことです)、私個人も家族や性別を単純に見る側から訴えを聴かれないつらさを知っているので、それは自分自身にとって痛いことでもきちんと聴かなければならないと考えます。

そのためにも、 Erin さんの各記事とともに「Fismと家族社会学 経験談を入れて書いたこと」という記事へコメントをされていた方が使ってらした「社会的姉」という語に、夜行性氏や否認が強い方には目を向けてもらいたいです。
引用の孫引きになって申し訳無いですが、社会の構造自体が「先に生まれた者が有利になりやすい」ものなので、たとえば母娘問題で「母が『世間の常識』を盾に、娘に対して優位に立つ(娘からの批判を否定してしまう)」のと同じことが「社会的姉(母の自己犠牲、その姉版のイメージは世間にあふれている)」にも当てはまります。
この、妹からの異論を「姉が我慢しているから」封じる構造がすでに作り込まれた中に生まれる妹のつらさは類推するしかありませんが、事実つらいということは分かる。
加えて、姉が親の家事やきょうだいの面倒を見ることを手伝う労働力などになっていることへの不満を「妹は楽をしている」という悪感情で発散させようとする、ひいては親や社会の言説を透明化してきょうだい同士で潰し合わせる面も邪悪なので、それも姉の側も認識する(むろん、より弱い側から主導権を奪わないよう、発信は可能なかぎり別口で行う)意義はあります。

また、妹としてのつらさを訴えた側は Erin さんも「社会的姉」の方も個別にツイートをしている方たちも、それぞれに構造と個人の傷を切り離す努力を払われている。
そこまで「伝えるための感情労働」をされてなお「うちは違った」で済ませてしまうなら、「家庭はそれぞれ」で虐待被害等を黙らせる行いと同じことを姉側が繰り返してしまうことになりますし、ナタリストの方が反出生側の人間に放った暴言や抑圧・被害の軽視と何が違うんだという話にもなる。
その面からも、妹から見た家庭社会学やきょうだい間の権力構造について否認せず再考してもらいたいです。
そして引用した文章を尊重しない点(引用元を示さないのは誠意のなさですし、ウェブなら検索で見つかるからいいかというと、そういう問題ではないと存じます)も、ナタリスト側の歴史主義を批判した側がやっていることだとここで知ってまずいと感じました。その行いに対する反省と改善も必要だと愚考します。

文末になりますが、自分なりにきょうだい関係について考えていても、当事者の声を拝読すると自分がまだ甘かったと感じると同時に、そこも含めて受け止めるべきことと改めて感じております。
妹の立ち位置で育った方へ許しや連帯を求めるわけではありませんし、それをやるのは「シスターフッドの中の欺瞞」と何が違うんだと考えるので、せめてやれることといえば「実のきょうだいに金銭的負担をかけない」「こちらが妹の側に(二次)加害する可能性を重くみて距離を取る」ことくらいだと決めていましたが、今回のことについては例外だと判断しました。
Twitter は閲覧のみでツイートしていない(できない)・ブログ等も持っていないので、今回は場所を借りる形になったことについても謝罪します。
姉の立場でこういうことを書けば、必ずどこかに姉としての自己弁護が入っているはずです。目に見える形での同意が必要な局面と判断したとはいえ、それを妹として育った方のブログに投稿して読ませてしまうことも、本当に申し訳無いです。
Posted by at 2020年06月08日 01:07
すみません、名前を書いておりませんでした……!
また ROM に戻りますが、これからも大事に読ませていただきます。
Posted by wiz-F at 2020年06月08日 01:10
コメントをありがとうございます。
深い内容でたくさん書いてくださって、全文、ありがたく読ませて頂きました。

引用
Twitter は閲覧のみでツイートしていない(できない)・ブログ等も持っていないので、今回は場所を借りる形になったことについても謝罪します。
姉の立場でこういうことを書けば、必ずどこかに姉としての自己弁護が入っているはずです。目に見える形での同意が必要な局面と判断したとはいえ、それを妹として育った方のブログに投稿して読ませてしまうことも、本当に申し訳無いです。

最後の段落で書いてくださったお気遣いについては、
ご心配にあたることは何もなかったことをお伝えします。
書いていただけて本当にありがたいですし、自己弁護など何も感じませんでした。

>目に見える形での同意が必要な局面と判断した

ありがとうございます;;。
とても大きな支えになりました。

無言で読んでいる人たちには「無言という容認」「傍観という加担」を思い出してほしいです。

wiz-Fさんは「姉である自分が妹発信のブログに投稿して読ませてしまう」と書いていらっしゃいますが、
【姉である方からの同意】をいただけたことが、言葉に尽くせないほど大きな意味があります。

ただただ感謝です。

コメント全体についてですが、大変深く考察されているなぁと感じました。

そして各論のほかに全体として最も助けられたのは、
「やっぱり二次加害なんだ、怒ってよかったんだ」という安心、安堵を得られたことです。

抑制していたものを、いや、もう直球で言う、と決めた時に、
自分で自分を肯定し、半ば自分を鼓舞しながらだったのですが、
この、自分を鼓舞することが必要であることが、抑圧の強さであることをご理解いただいていると思います。

そういう中で書いた抗議を、それも姉の立場の方から肯定していただいて、しかもこのように質量ともに書いていただいて、心の底から安堵し、こわばっていたものが少し緩みました。

>構造と個人の傷を切り離す努力を払われている
>そこまで「伝えるための感情労働」をされてなお

はい。それを踏みにじる行為を重ねたことに対して、これ以上こちらが許容してはならないと思いました。

コメントをいただくのは嬉しいことです。
こちらは歓迎しておりますので、ご自身を書いてはいけない立場であるようには思わないでいただければと思っています。

本当にありがとうございました。
Posted by Erin at 2020年06月08日 18:13
承認されたコメントを改めて読んで、文章の長さに目をむきました……。
こちらこそ、質はともかく読んでもらえたことと、読みの誠実さに「勇気を出して良かった」と思えました。本当にありがとうございます。
自分の考察に自信はなくても、「(被害を)伝えるための感情労働」を Erin さんたちの側にだけ任せるのは駄目だと判断したこと。また、姉という立場を表明して抗議する以上、私なりの理解を当事者に伝えることも大事(分かったふりや、論を当事者から奪う賛同者ほど嫌なものもありません)と考えていたので、各論は長くても要るなと思って書いていました。
「どこが構造の問題か、どう(二次)加害か」を書きすぎたせいで「自分もこれが(二次)加害と判断するし、被害の訴えは正当だと思う」の前提が各論に埋もれたのは反省点ですが、その点も汲み取っていただけて、こちらのほうも安堵しております。
被害の訴えや批判するときほど孤立する構図も、状況証拠しかない(思い込みと言われて逃げられかねない)被害の嫌さも身をもって知っているので、少しでも支えになったなら幸いです。

それと、自分なりのけじめと勝手に思っていたことでも、「妹の属性を持つと分かった方とは距離を置く」あの時点での私のスタンスを公開で表明した点はうかつでした。
極端な話、私の考えを曲解されれば「当事者の属性を持つ者だけに解決を任せる」無責任を強化しかねない。
そんなことは望まないのに、返信をいただいてからでなければ危うさに気づけなかったので、この点も見える形で否定しておくべきですし、 Erin さんからの返信に、そういう面でもありがたいと感じたことも伝えたくてコメントしました。
夜行性氏の件も、幕引きに失望する気持ちとともに「マイノリティ・反権力を称する側が権力を持ったとき(権力を持つ面もあると指摘されたとき)に見せるぐだぐだ」だな、見るのは何度目かなという思いがあります。
そのぐだぐだ……自分だけを論ずる対象から外している感じ、今回ならミソジニーに例外はないとの言に同意する側なのに女性から労力を搾取するところ。言葉にしづらいですが「自己を不適切にほうりだす(たがを外す?)瞬間」を出来るところから自制しないと駄目だなと、自戒も込めて感じています。
Posted by wiz-F at 2020年06月09日 17:10
コメントを書く
コチラをクリックしてください