・【映像】小西議員が指摘する菅総理長男の「接待」の特殊性
「1998年に大蔵省接待汚職事件が起き、2011年には国家公務員倫理法というのができて、供応接待は全面的に禁止され処分の対象となった。もちろん業界の方とは良い意味で仲良くするし、懇親会にも参加する。しかし全てを割り勘にするのがルールだし、度を越したものはダメだ。割り勘でも、一人1万円以上の場合は報告義務がある。だからお誘いをいただいた官僚は常に警戒する。例えば私もNHKさんの国会担当の方のお誘いを受け、事前に“絶対に割り勘ですよ”と申し上げていたのに、実際には“いや、今日は…”と言って聞かないということがあった。“法律に基づいて対応しますから”と言って職場に報告し、最終的には割り勘にした。そういうことは企業の皆さんも知っているはずだし、特に許認可事業である放送業界の人が知らないわけがない。
■「審議官以上の会合の“長男率”は約80%」
「菅総理の息子さんは部長クラスの方だが、そうであれば総務省の最高幹部である審議官以上の官僚がサシで会うなんて、あり得ない。現時点での調査結果を見ると、名前が挙がっている4名がいる会の“長男率”は約80%だ。逆に、それ以外の会には25%くらい。つまり菅総理の息子さんは、まさに社長などが最高幹部に会うために使われていたと考えられる。私は官僚時代の半分ぐらいは放送行政に携わっていて、特に衛星放送の許認可の担当者としては係長時代と課長補佐時代の2度担当している。まだ国会でも明らかになっていないが、かつて私も担当した業界なのであえて言う。贈賄の罪に問われる危険もあるにも関わらずこのような供応接待を繰り返していたということは、何かがあるはずだ。はっきり言うが、東北新社および東北新社メディアサービス側も何のためにやっていたことなのか、説明する責任がある。
カンニング竹山は「ここ数年、こういう政治の問題が出てくるのは『週刊文春』のスクープ報道ばかり。他のメディアや野党は何をやっているんだと感じる」、ジャーナリストの堀潤氏は「こんなことばかり繰り返していたら、官僚になりたいという若者がいなくなってしまう」とコメントした。
小西議員は「遅い時間まで誇りを持って働いている、私の後輩にあたる若い官僚たち、あるいはかつてお世話になった先輩や同僚に対しては、本当に政治家の一人として申し訳ない。今は国家の最大の課題がコロナだが、それも行政が歪んでいれば正しい対策はできない。それも含めて行政を正すという意味で、私も参議院でこの問題を扱う。ぜひ参議院の底力というのを見ていただければ」と話していた。(ABEMA/『ABEMA Prime』より)