福田富一(ふくだとみかず)知事は19日の臨時記者会見で、新型コロナウイルスの感染が再拡大する兆候を早期に察知するため、街中での感染状況を把握するモニタリング検査を22日に始めると発表した。検査は国と共同で実施し、22、24、25日の計3日間で、市街地の来訪者や県内の学生など無症状者計600人を検査する。

 検査は唾液のPCR検査を採用する。計300人分の検査キットを繁華街などで配布し、自宅で唾液を採取して民間の検査機関に郵送してもらう。さらに県内の学校3校でも、学生ら計300人を検査する。

 混雑を避けるため、キットを配布する場所や時間は公表しないが、県の担当者は「できる限り人口が多い場所や、人の流れを示すデータと連携が取れる場所として、宇都宮市内を中心に計画している」と説明した。対象となる3校の校名や所在市町も非公表。

 福田知事は会見で「国と県でモニタリング検査を行い、早期に感染者を発見してクラスター防止につなげていく」と強調した。