「免疫逃避」とは? “新たな変異ウイルス”の特徴[2021/02/19 18:55]
感染対策を重視した「ドライブイン接種」などのワクチンを巡る動きが進むなか、ワクチンが効きにくい恐れがある新型ウイルスが確認されました。
車に乗った人の腕に医師が注射器を近付けます。19日に岐阜県で行われたワクチン接種の訓練です。車に乗ったままの接種、つまり「ドライブイン」です。
この方式はすでにアメリカなどでも行われています。あのハリウッドスターも…。
アーノルド・シュワルツェネッガーさん:「今、ワクチンを接種した。全員に勧める。生き残りたければ、私とともに来い」
今回の訓練では感染防止のシートも張られ、なかなか大変そうです。
医療従事者への先行接種も各地で進んでいます。
19日、東京都が発表した新たな感染者は353人。重症者は18日と変わらず84人です。
ワクチン接種によって、さらに感染を抑え込んでいくことができるのでしょうか。
感染抑制のリスクになるものもあります。
国立感染症研究所によりますと、国内で新たな新型コロナウイルスの変異株が確認されました。それは、これまでに見つかっているイギリスや南アフリカ、ブラジル由来とは別のものだと言います。
すでに空港検疫で2件、関東全域で91件が確認されています。海外から来たものと考えられていますが、それがどこの国かは分かっていません。
この新たな変異株、特徴は「免疫逃避」です。
日本医科大学・北村義浩特任教授:「一回できた免疫から逃れる、そんな特殊な性質を身に付けているのではないかと言われている。ワクチンによって(体内に)できるであろう中和抗体の効き目がやや悪くなるという可能性を秘めている」
ただ、新たな変異ウイルスは他とは違い、感染力が高まる変異はないといいます。
日本医科大学・北村義浩特任教授:「誰かの体の中で増えるということを繰り返して変異が起こっていくので、流行を抑えていけば基本的に変異は起こらない」