車中泊好きなら必見!「RVパーク」の利用方法をご紹介!

車中泊好きなら必見!「RVパーク」の利用方法をご紹介!

RVパークとは「快適に安心して車中泊ができるスペース」を提供することを念頭に置き、日本RV協会が推進している施設のことを指した言葉です。今回はこのRVパークについて見ていきましょう。

⏳この記事は約3~4分で読めます。


RVパークとは?

RVパーク 道の駅 ころ柿の里しか

RVパーク 道の駅 ころ柿の里しか

そもそもRVパークとはクルマで泊まれる場所というのは、だいたい見当がつく方が大半だと思います。キャンプなどの時に使用することが多いイメージがありますが、それだけではないようです。

例えば、海外を見てみるとオーストラリアや北アメリカなどでは、RVパーク=Recreation vehiclie park(略称)やキャラバンパークと呼ばれており、アメリカの国立公園などでは看板などがたてられ旅行の目印となっています。

ビーチパークや州立公園の近くには、キャンプグラウンドも多く存在します。サービス内容はというと、なかにはホテルのようなフロントがあったりプールやジムなどの設備が整っているところも。最近では、インターネットが接続可能なパークも一般的になっています。

国内のパークでは、冒頭でも記載している通り「快適に安心して車中泊ができるスペース」を提供することをコンセプトとして掲げており、キャンピングカーのオーナー・車中泊をされる方々に提供される場所です。

しかし、基本的なサービス内容はイメージとは違いキャンプ場というよりも、駐車場などの一部に車中泊専用のエリアが設けられており、そのエリアにクルマを止め滞在するというコンセプトとなっています。

有料・無料?RVパーク

「RVパークみうら」

「RVパークみうら」

さて、料金についてはほとんどが有料となっており500円~2,500円とかなりリーズナブルで、1週間程度の滞在も可能です。例えば、利用料金として1泊1,000円/1台の場合、利用料金に含まれるサービス内容は、トイレや電源の供給・ゴミの処理・水道・入浴施設などの利用はほとんどのパークで可能となっています。

最近ではペットOKなのはもちろんのこと、ドッグランなどが併設されている施設も増えています。また、クルマの大きさ(長さ)によって料金が異なる場合もありますので確認が必要となります。

利用料金が無料となっている場合は別途、電源使用料などを支払えば使えるようになっています。(電源などが必要なければ費用がかからないことになります)
※RVパークライトについては上記のサービスがない事がありますので確認が必要です。

RVパークの利用の仕方

「RVパークみうら」

「RVパークみうら」

ほぼ予約は不要となっているところが多いようですが、一部の施設では要予約となっている事があるので事前に確認しておいた方が良いでしょう。また、施設の状況やシーズンによっては利用ができないことも想定されますので注意が必要となります。

予約方法は電話かウェブサイトとなります。「RVパークsmart」なら24時間予約受付が可能となっており、空き状況などもすぐに確認ができ深夜のチェックインも無人受付で行えとても便利になっています。

RVパークの基本は車中泊

スバルの軽キャンピングカー “旅人”

スバルの軽キャンピングカー “旅人”

RVパークでは、安心安全なクルマ旅を提供するための駐車場というコンセプト通り、協会の定義にあった専用の場所になります。車中泊はどこでもできるのかというとそうではありません。例えば、クルマでの旅行や仕事で長距離を移動する際にも車中泊をしなければならないこともあります。

その際に思い浮かぶのがサービスエリアやパーキングなどが挙げられます。駐車できるスペースとトイレや食事ができることなどを考えると車中泊には便利に思われます。しかし、この二つはあくまで、休憩をするための場所であり仮眠程度であれば問題ありませんが宿泊はNGです。

また、高速道路と同様に駐車スペースやその他の施設が揃っている道の駅でも運転手の事故を防ぐために仮眠は可能となっていますが宿泊は不可です。なかには、車中泊を公認している道の駅もありますが基本的には車中泊はできません。

上記の事から、仮眠は取れるが車中泊はNGとなっているほか防犯上の理由や騒音(エンジンなど)なども問題となるため車中泊専用のRVパークなどの利用が推奨されています。

RVパークのメリット

メリットとして挙げられるのは、24時間利用ができるトイレが完備されています。どのパークにも設置されているので小さいお子さんなどがいる場合でも安心です。また、ほとんどの場所で近くに入浴施設があるのもメリットの一つです。

そして、どうしても出てしまう物といえばゴミです。もって移動するのも何だか気になりますよね。パーク利用後は、ゴミの処理もお任せできます。(有料の場合もあります)

最後に電源設備です。夏ならば、クーラーを使いますし冬ならばヒーターを使用しますよね。そんな場合もFFヒーターなどを思う存分利用できます。道の駅やサービスエリアなどでは、騒音が気になりますがパークならヒーターなどの動作音も気になりません。

RVパークのデメリット

デメリットというと、先述しました無人の受付であれば時間に関係なくチェックインできるのですが、今のところまだ無人の受付ができるパークが少ないようです。そのため決められた時間までに予約やチェックインをしなければなりません。

また、無人の受付の場合は少々金額がお高くなってしまうようです。また、全国展開されていますが、まだまだキャンプ場などに比べるとパーク自体の数が少ないのもデメリットの一つと言えるでしょう。

RVパークでのマナー

キャンプに最適なテーブル機能付き折り畳み式ゴミ箱

キャンプに最適なテーブル機能付き折り畳み式ゴミ箱

〇ペット
RVパークではペットを連れて宿泊できることから多くの方が利用します。その際に気を付けなければならないマナーがあります。

車外にペットを出す場合はリードなどを使用することや連れ歩きができる場所(施設によって異なります)・排泄などの処理をルールに従って行なう事。鳴き声など、迷惑にならないように気を配る。入浴施設や食事などで入館する際にペットを連れての入館はしない。

〇クルマの外
クルマの外で、調理やバーベキューなど火気の使用はしない。花火なども禁止です。

〇ゴミ
タバコの吸い殻やゴミのポイ捨て・ゴミの置き去りをしない。(規定のルールに従って処理をしましょう)

〇騒音
発電機などの使用で騒音を出さない・また他の方に迷惑になる行為は禁止です。

〇洗面所
洗面所において洗濯や炊事はできません。

〇エンジン
駐車している際は、エンジンを切っておきましょう。もちろんアイドリングも禁止です。

時には非日常も楽しもう

《画像:日本カーツーリズム推進協会》かんぽの宿(参考画像)

《画像:日本カーツーリズム推進協会》かんぽの宿(参考画像)

RVパークのほとんどが入浴施設を利用できることがメリットの一つとしてご紹介しました。中でも天然温泉やスパなどの施設を利用できる場所もいくつかあるようです。旅の楽しみとも言える温泉で日頃の疲れを癒してみるのもおススメとなります。

基本的にキャンプ場とは違い火気の使用はできないため、バーベキューなどは禁止されていますが、施設によってバーベキューや焚火ができる場所も存在します。(要予約)施設で準備された燃料やバーベキューのセットなどを購入し利用することになります。

大掛かりなキャンプやバーベキュー準備をするのは大変ですが、車中泊できてバーベキューまで楽しめるとなると家族やお友達同士で気軽に行くことができますね。

RVパークを利用するのに適した車とは?

《撮影 嶽宮 三郎》レジストロ・アウル

《撮影 嶽宮 三郎》レジストロ・アウル

適したクルマというとキャンピングカーはもちろんですが、普通自動車でも問題ありません。車中泊する人数によって大きさは違ってきますが、基本的には寝るスペースが確保できれば良いのではないでしょうか。

また、クルマの長さによっても利用できる大きさが異なりますので事前確認をしておきましょう。逆に適していない場合は、自動二輪車などが挙げられます。なかにはテントを張ることができる施設もあるようですが事前に確認が必要となります。

日本中にあるRVパーク

《写真提供 日本RV協会》キャンピングカー(イメージ)

《写真提供 日本RV協会》キャンピングカー(イメージ)

全国にあるRVパークですが、2021年2月時点での認定施設数は179件あります。

北海道エリアに11件・東北エリア14件・関東エリア30件・北陸/甲信越エリア26件・東海エリア10件・関西エリア17件・中国エリア16件・四国エリア6件・九州/沖縄エリア49件となっています。

RVパークは加盟式なので安心

《撮影 中込健太郎》JRVA(ジャパンキャンピングカーショー2018)

《撮影 中込健太郎》JRVA(ジャパンキャンピングカーショー2018)

RVパークとしての施設条件をクリアしなければ、加盟ができないようになっており基本的に施設に必要な設備は用意されているので安心です。(設備が整備されていない場合は加盟できません)

まとめ

オートキャンプ場に停泊する車中泊ユーザー

オートキャンプ場に停泊する車中泊ユーザー

これまでの旅とは違い、密を避けるために公共交通を使用せずに行けるクルマの旅。最近ではRVパークの利用が増えてきています。これからのクルマの旅がもっと、楽しく安全にできるように全国各地にパークが増えていくことを期待しましょう。

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