コロナワクチン調達は綱渡り 116自治体が接種年内終わらず
新型コロナのワクチン接種が17日から始まった。13日に実施された毎日新聞の世論調査ではワクチンに「期待する」と答えた人が8割を超えている。国民の期待通りにコトは運ぶのか。
薬事承認された米ファイザー製のワクチンは医療従事者から接種される。約4万人の先行接種に続き、約370万人の医療従事者が予定されている。その後、約3600万人の高齢者は4月からの開始を目指す。
ファイザーからは今月12日に約20万人分のワクチンが到着済みだが、以降の納期は確定していなかった。ワクチンの調達を担当する河野行革相が16日夕方、会見。口にした確定納期は「(対日輸出の)第2便の承認が下りたので、来週には到着する見込みだ」と示したのみだった。
EU(欧州連合)は域内生産のワクチンの輸出統制を行っている。河野大臣は「1便ずつ(EUから)承認をいただくことになっている」と語った。1便ごとにEUの承認にヤキモキする綱渡りの調達なのだ。