[ロンドン 18日 ロイター] - 英インペリアル・カレッジ・ロンドンが18日公表した調査によると、イングランドの3回目のロックダウン(封鎖措置)によって新型コロナウイルス新規感染者が減少しているが、罹患(りかん)率はなお高水準にある。
ジョンソン英首相は1月5日に開始したロックダウンからの脱却へのロードマップを22日に発表する見通し。慎重な方法で行うと述べている。
インペリアルによると、2月4─13日の期間に人口1万人あたりのコロナ感染者数が51人となり、罹患率は0.51%と、1月6─22日の前回調査の1.57%の約3分の1に低下した。感染者数が半減するのに15日間を要しているという。
罹患率は全年齢層で低下。65歳以上は前回の0.93%から0.30%に低下。ただ、研究チームは、高齢者が優先対象となった新型コロナワクチンの接種が罹患率の低下につながったと示す証拠はないとした。
研究に携わるインペリアルのポール・エリオット教授は記者団に「勇気付けられる結果だ。ロックダウンは効果があるとわれわれは考える」と述べた。「ただ、罹患率はまだ非常に高く、9月の水準に戻っただけだ」とした。
今回の調査結果は暫定的なもので、外部専門家による査読(ピアレビュー)をまだ受けていない。
ハンコック英保健相は調査結果はロックダウンの有効性を示す前向きな兆候だと評した。
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