美容大国・韓国では、男性のスキンケアはもう当たり前。日本でも最近、「美容男子」「男性美容家」の方や、日常的に化粧品を使う男性が増えてきています。
今回は、そんな「男性の美容」の立役者とも言える、メンズスキンケアブランド「BULK HOMME」の株式会社バルクオム 代表取締役CEO・野口卓也さんにインタビューしてきました!
なんでも、男性がスキンケアをすると、肌がキレイになるだけでなく、良いことがたくさんあるそうなんです……♡
仕事こそ人生の本番だと思い込んでいる。自分に自信があるのなら、こんな面白いゲームに本気を出さないのはもったいない
— 野口卓也 (@nogutaku) November 20, 2018
メンズスキンケア、BULK HOMMEの作り方。「百貨店で100万円分コスメ買って試しました」
ー野口さん、やっぱりご自身も、かなり美容に気を遣われてますよね!お肌がツルツルでキレイです。
BULK HOMMEのためにいろいろ試した、結果論みたいなところはありますね(笑)。
うちは美意識が高い社員が多いので、肌の調子が悪いと「今日なんか肌荒れてるよ?」と指摘されたり、普通の会社さんよりも肌のコンディションを気にする機会が多いかもしれません。
ーBULK HOMMEを始められる前と今では、野口さんご自身の美容への関心って、どう変わられたんでしょうか。
BULK HOMMEを立ち上げようと思った経緯が、完全にビジネス寄りの市場選定だったんです。まったくずぶの素人で、「美容ってなんやねん!」というレベルで始めたんですが、やっていく以上は本腰入れていきたいと思いました。
自分が研究者とか成分一つひとつのオタクになるかっていうと、それはちょっと難しいかもしれないけど、世の中にどういうブランドや製品があって、どうファンを作って、どんな新製品が作られるのかっていうのには、触れていきたいなって。
化粧品て、企画して実際に製造して販売するまで、3ヶ月から半年ぐらいかかるんです。BULK HOMMEの場合は、僕が企画してから4ヶ月ぐらいで販売しました。
その期間に、世の中にある化粧品をたくさん買おうと、恥を捨てて百貨店のコスメ売り場を回って、BAさんとコミュニケーションを取りながら、100万円分ぐらい化粧品を買って使ってみました。
「これはおしゃれ」「これは朝起きた時なんか違う」、とか。クレンジングとかは、「これはきっとメイクがすごく落ちるんだろうな」、と想像してみたりして使いました。
ースキンケア化粧品って、開発がすごく難しいイメージがあります。野口さんの理想は、どう化粧品に落とし込んでいらっしゃるのでしょうか。
そこは発想が実は真逆で。もともと僕が美容オタクじゃないので、自分の感性をまったく信用していないんです。ただ、絶対に正しい製品作りをしよう!とやっているので、なるべく客観的な製品作りをしようとしています。
化粧品作りって、OEM会社さんっていう、我々に処方を提案してくださって、実際に製造まで請け負ってくださる会社さんがいまして。
その何社かにコンペの形で試作品を出していただいて、その試作品を同じ形の容器にそれぞれ詰めて、「ブラインドテスト」するんです。
メインユーザーとして想定している20〜30代の男性に使っていただいて、香りは?使用感は?など、さまざまな項目を満たすものから、生産する製品のベースを決めています。
化粧品の良さには男女差なし!旦那さんのBULK HOMMEを、奥さんが使ってくれるのが理想。
ーBULK HOMMEさんの実際のユーザー層って、どういう属性の方なんですか?
ちょっと広いところでいうと20〜30代の方が多いです。我々、ECサイトを中心に展開しているので、ネットユーザーである人が多く、価格レンジからすると、お勤めの方が多いですね。28、29歳が中央値です。
ー「オム女子」という言葉を見かけたんですが、実は女性ユーザーも結構いたりします?
うーん、多くはないと思いますよ……。
5月から、窪塚洋介さんをブランドアンバサダーとして広告展開しているんですが、そこからより男性っぽいイメージになっているかな、とは思いますね。
でも一方で、うちの600円の泡立てネット、「世界一いい泡立てネット」だって美容家の方からバズったり、こないだセクシー女優の三上悠亜さんにAbema TVで取り上げていただいたりとか、女性にもウケている部分は確かにありますね。
実は、泡立てネットに限らず、化粧品も男女差ってないんですよ。成分の効果が男女の肌によって変わるっていうのは、ありえなくて。
その上で、使用感とか香りとか使い心地は、男女によって好みの差はあるかなと思ってます。
BULK HOMMEは、そこにアジャストして作っているので。本当にモノの良さでBULK HOMMEを気に入ってくださっている方は、一定数いてくださるみたいですね。
一番嬉しいのは、旦那さんが購入したものを洗面台に置いておいたら、奥さんが使って気に入ってくれるパターンですね!
男性が「身だしなみ」に気を遣うようになったのは、女性の社会進出が進んだから。
ー野口さん的には、世の男性の美容への関心や現状について、どう感じてらっしゃいますか?
僕、人とお会いする時に、「男性向け化粧品の会社を経営しています」「メンズコスメのブランドやってます」と、最初一言で説明するんです。
そうすると、「えっ、どういうものなの?」っていう反応をされることが多くて。
みなさん、「化粧品」という語感から、眉を描いたり、肌に色を塗ったりするメーキャップ系を期待されるんですが、僕はまだまだ世の中の風潮がそこまで辿り着いているとは思っていないんです。
スキンケアがマイナスを0の状態にするものだとしたら、メイク系って0を1、2、3と上げていくものだと思っていて。
その文化的には、まだまだマイナスを0にするっていう製品作りを、世の中に向けてやっていっているところがありますね。
ー10年ぐらい前と比べて、男性の美容への意識って変わられたと思いますか?
そうですね……変わってきたというか、まさに僕が今年30歳になるんですが……。
僕の前後ぐらいの世代、28〜32歳ぐらいの人たちって、たぶん高校生の時に、「MEN’S NON-NO」「Smart」「Samurai」といった雑誌を読んできたと思うんですね。
彼らはちょっと良いワックス使って、こう髪をねじるんだよ、みたいなことやってきてて。
その人たちが、そのまま大人になっていっているので、我々の世代から「美意識」っていう言葉だとちょっとtoo muchなんですが、身だしなみをそこそこ気を遣えるよね、っていう人が増えているなって印象ですね。
ー弊社だとスキンケアをする男性は半分以下だったんですが、世の中的には、どれくらいの割合なんでしょうか。
ちょっと前のデータですが、日常的にスキンケアをされている方は、男性だと全体の2割程度らしいです。たまにスキンケアをするのは4割ぐらい。そうなると、半分は未開拓ということになります。
今、ファッション、美容、芸能などの文化を作ってるのって、アジアだと韓国だと考えています。韓国ではもう、男性は脱毛しててこざっぱりしてて、日焼け止めを年中使ってて……みたいな領域まで行っているので。
もし日本がそこまでいけるのであれば、これからまだまだ先は明るいなと思っています。
男性が「美容にちょっと気を遣わなきゃな、清潔感必要だな」って思うようになったのって、一説によると、女性の社会進出が進んで、オフィスで女性に見られることが増えたから、って言われているらしいです。
まさに、今までそういう美容カルチャーに触れたことがない人でも、これからスキンケアを「身だしなみ」として、はじめてほしいなって思っています。
ースキンケアする人であっても、ドラックストアの1000円以下コスメを使う人が多い印象ですが、ここのシェアはどう奪っていこうとお考えでしょうか。
買いやすいものに落ち着くのは、仕方ないかなとは思っています。男性だと、無印の化粧水と、ハトムギ化粧水、豆乳イソフラボンのコスメを使ってる方が多いですね。
BULK HOMMEのスキンケア化粧品は、2,000〜3,000円ぐらいなので、仕事をしている方にとって決して高すぎる価格帯ではないと思っています。
では、500円の化粧水と、我々の3,000円の化粧水で、6倍成分に差があるか?と言われたら、正直ないんです。
でも、そのちょっとの差、「使い心地の良さ」「香りの良さ」「世界観の良さ」ていうところに命懸けていると、どうしても原価が上がっていって、それが価格的な差に繋がってしまうんです。
その「ちょっとの差を含めた、製品全体の価値」みたいなのを認めていただけるように、頑張っていきたいなと思っています。
ワインとか他のものを見ても、モノの価値って、単純に値段と比例しません。
とは言え、うちも1万円のクリームを作っているようなハイブランドではないので、ほどよく上質な選択肢を求めるお客さんに答える製品作りをしていきたいですね。
男性がスキンケアをすると、奥さんとずっとラブラブでいられて、家庭が円満になる!?
ーご自身でスキンケアを徹底されて、良い影響ってありましたか?
肌がキレイですねって、言われることは増えましたね(笑)。今まで自分の見た目に触れられるのが好きじゃなかったんですが、ここ1、2年ぐらいから実年齢より若く見られるようにはなりました。
スキンケアって、翌日とか1週間後に効果が出るかはわからないし、ぱっと見劇的には変わらないじゃないですか。
肌に潤いを与えてコンディションを保つところが一番なので。
たとえば、男性って、結婚して、責任が増えてより仕事が忙しくなったら、どんどんボサボサになっていて、なんか加齢臭が出てきて……
ってなっていく人少なくないと思うんですが、そういったのがなくなるだけで、家庭内が和気藹々とすると思うんですね。
うちの旦那は肌キレイだし、加齢臭ないし、人前に出しても恥ずかしくないから、まだまだ一緒に出かけられるな、って思われたりとか(笑)。
継続的なスキンケアで、家庭が円満になるんじゃないかと、実は思ってたりします。
自分が気をつけていると、相手の女性にも気を遣えるので。「あ、シャンプーなくなっちゃったね、買ってこようか?」とか。「ふたりで美容室行こうよ」、とか。
BULK HOMMEを毎日使えば、女の子に優しくなれて、鬼のようにモテていきますよ!
ー今後、男性の美容って、個人の意識や業界動向も含めて、どう変わっていくと思われますか?
そうですね……今世の中のトレンドって、どんどんジェンダーレスになっていっていたり、男性の内面がちょっと女性的になってきていたり、逆も然りで。
「自分への投資」っていう言い方はあまり好きじゃないですが、無駄に高いもの買ったり、派手なレジャーしたりっていうよりは、自分をより高めるための消費というのは、増える傾向にあると思ってます。
まだまだ男性は美しく格好良くなって、女性はよりキレイになって世の中で活躍する、っていうトレンドは継続していくなと。
今、サウナブームじゃないですか。男性って、風呂好きなんですね。なので、バスタイムをより豊かにするアイテムをもっと開発していけたら、ある一定の男性には刺さっていくのかなって思ってます。
ーそれなんですが、どうして男性はサウナ好きなんでしょう……?
今って、何しててもずっとスマホ見ちゃうじゃないですか。サウナだと、さすがにスマホ持ち込めないんですよ。
あのスマホから隔絶された感が、男性にウケてるんだと思います。スマホから離れるのが、気持ちいいんでしょうね。
と言っていたら……BULK HOMMEから、「バスタイム充実アイテム」が12/3に新登場してました♡
野口さんのおっしゃっていた、「バスタイムをより豊かにするアイテム」。
なんと、BULK HOMME初のヘアケアラインが、12/3(月)にデビューしたそうです!
スキンケアに引き続き、ブランドアンバサダーとして窪塚洋介さんを起用されています。
アイテムは、以下の3種類。
「THE SHAMPOO(シャンプー)」¥3,000(税別)
「THE TREATMENT(ヘアトリートメント)」¥3,000(税別)
「THE SCALP SERUM(頭皮用美容液)」¥2,500(税別)
SNSでは、特にシャンプーの口コミが多く、「適当に泡立てても濃密な泡になってすごい」「ワックスとスプレーでガチガチでも1回ですっきり」と、すでに絶賛の声が多数……!!
男性の方は自分用にぜひ、もちろん女性の方も、彼氏や旦那様のクリスマスプレゼントにぴったりですね♡
最新情報は、BULK HOMME公式サイトまたはBULK HOMME公式Twitterをチェックしてみてください!
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