月日は百代の過客にして
「小説家になろう」の最初期会員でありながら潜伏すること約7年。
ついに天才文学美少女がその正体を現すのだ!!
「は~い、私が天才文学美少女のえみるで~す。で、こっちの冴えないのが、小説を書き始めたものの超短編すら完成させたことがない超初心者のはじめくんで~す」
「あ、ども、はじめです。っていうか、自分で天才とかいうかなぁ……」
「天才だからね☆」
「それにだいたい美少女かどうかは置いといたとしても、もう少女っていう年じゃ……」
「はじめちゃ~ん、ちょっと手が滑って包丁でその胴体と首を切り離しちゃうかもしれないけどごめんね~。そのときは悪気がない事故だからゆるしてね」
「や、やめろーー!!」
「私は永遠の美少女なんだから、疑問を挟んじゃいけないよ~☆」
「だ、だいたい、7年も前に連載開始して1話も書けていないのに、天才とか言われても説得力ないよ」
「天才だよ!! 天才だけど連載開始がちょっと人生の中で早すぎただけだよ!! 今の私は小説の天才だから大丈夫だよ☆」
「本当かな……」
「そういうことを言っているとベストセラー作家になる方法を教えてあげないよ」
「いえ、是非ともご教授お願いします」
「うん、よろしい! 次回から耳の穴かっぽじってよく聞くように!」
こういう感じのちょっとアレゲな作者設定です。
毎回、短めにサクサクと進めていくつもり。