今回はブレンデッドウイスキー、グランツ18年を飲みます。
グランツは、ウィリアム・グラント・アンド・サンズ社がリリースするブレンデッドウイスキーのブランドです。
同社が所有するグレンフィディックのボトルとともに、上から見えると三角形をしたボトルが特徴となっています。
ただ、エントリーモデルであるトリプルウッドは細身で背の高いボトルですが、18年は背の低くどっしりした形状になっています。30年ほど前だとこのどっしり方のボトルでレギュラーもリリースされていました。
さてこの18年ものですが、当然のようにモルト、グレーンともに18年以上熟成させた原酒を使っていますが、最後にポートワインの樽に入れて後塾を行っているのが特徴になっています。
18年物は日本での正規輸入品となっていて、比較的品質の良いボトルを手に入れられるでしょう。
液色は濃い目の琥珀色です。
味わいは、アルコールもしくは黒コショウの香りにつられたような辛みがそこそこあるものの、酸味がしっかりと感じられます。
味わいは苦みが強くなるものの、奥からはほのかに甘みが顔を出します。
ただ加水が進むと、苦みは徐々に柔らかくなり、甘みがわかりやすくなります。
ロックよりも、水を加えてハーフロックにした方が飲みやすいです。
味わいは、苦みが先行するものの、その後は軽い酸味と甘さが広がります。
一方で香りの豊かさはストレートのほうが楽しめる印象です。
惜しむらくは、ロックの時に苦みが強くなり、とっつきにくさを感じます。しかし加水が進むと穏やかになるので、ロックよりもトゥワイスアップやハーフロックのほうがいいでしょう。
700mL、アルコール度数40度、価格は6500円ほど。
18年物のブレンデッドと考えればとても安いですが、もっとまろやかなものが欲しかったです。
18年熟成の原酒をポートカスクフィニッシュ
同社が所有するグレンフィディックのボトルとともに、上から見えると三角形をしたボトルが特徴となっています。
ただ、エントリーモデルであるトリプルウッドは細身で背の高いボトルですが、18年は背の低くどっしりした形状になっています。30年ほど前だとこのどっしり方のボトルでレギュラーもリリースされていました。
さてこの18年ものですが、当然のようにモルト、グレーンともに18年以上熟成させた原酒を使っていますが、最後にポートワインの樽に入れて後塾を行っているのが特徴になっています。
18年物は日本での正規輸入品となっていて、比較的品質の良いボトルを手に入れられるでしょう。
まろやかに感じられない18年もの
グラスからの香り、液色
グラスからは、ラムレーズン、紅茶、リンゴの香りが広がります。液色は濃い目の琥珀色です。
ストレート
すぐにラムレーズンの芳醇な香りが先に訪れ、リンゴの甘い香り、レモンのさわやかさ、紅茶の香ばしさが続きます。あとからは黒コショウを思わせるスパイシーな香りが続き、奥からはカカオ、バニラの香りも得られます。味わいは、アルコールもしくは黒コショウの香りにつられたような辛みがそこそこあるものの、酸味がしっかりと感じられます。
ロック
先に石鹸の香りが強く広がり、続いてラムレーズン、リンゴが続き、その奥からバニラ、シナモンの香りがついてきます。味わいは苦みが強くなるものの、奥からはほのかに甘みが顔を出します。
ただ加水が進むと、苦みは徐々に柔らかくなり、甘みがわかりやすくなります。
ロックよりも、水を加えてハーフロックにした方が飲みやすいです。
ハイボール
石鹸とラムレーズンの香りが同時に訪れ、その後にリンゴ、シナモン、バニラが続きます。味わいは、苦みが先行するものの、その後は軽い酸味と甘さが広がります。
まとめ
18年熟成なので、もっとまろやかなものを期待していたのですが、黒コショウを思わせるスパイシーな香りと辛みがしっかりしているので、熟成感が薄れているように思えます。一方で香りの豊かさはストレートのほうが楽しめる印象です。
惜しむらくは、ロックの時に苦みが強くなり、とっつきにくさを感じます。しかし加水が進むと穏やかになるので、ロックよりもトゥワイスアップやハーフロックのほうがいいでしょう。
700mL、アルコール度数40度、価格は6500円ほど。
18年物のブレンデッドと考えればとても安いですが、もっとまろやかなものが欲しかったです。
<個人的評価>
- 香り A: ラムレーズンから始まり、リンゴ、レモン、紅茶、黒コショウ、シナモン、バニラと豊か。
- 味わい D: 辛みが目立ってあまりまろやかとは言えない。ロックでは苦みがきつい。
- 総評 C: 香りは豊かだがまろやかさは感じられない。18年物と思うと面喰いそう。