私が看護師を目指そうと思ったわけ ③

09 10月 2012

◎転機

高一の夏、私は思い切って舞妓になるために京都に行きたいと行ってみた

本当に舞妓になりたかったわけではない

ただ親元から離れたかった

さっそく両親に話したら
あっさりといいよといってくれた
わたしはやっと勉強から逃げられると思うと
嬉しくってさっそく置屋を決めた

しかし事件が起きた
置屋を決めて京都に行くことが決まった直後
親の言い分がいきなり変わったのだ

『そんなこといった覚えはない
高校生は勉強するものだ』
といわれた

そういえば
私の親はいつもそうだ
都合が悪くなると
自分が言ったことを言ってないと言い張る

この瞬間私の中で何かが壊れた

そして決心した

お前らが最も大事にしている世間体とやらをぶち壊してやろう
これからは私がT家に恥をかかしてやろうと

◎転落

人生上に這い上がるのは大変
でも落ちるのは一瞬

これを身を持って実感した

高一の夏
あたしはグレた
家を飛び出した私は
さっそく髪を金髪に染めた

そして慣れないタバコを吸い始め
不良のたまり場に寝泊まりするようになった

犯罪なんか一生関わることがないだろうと思ったあたしが
この日から犯罪を繰り返した

傷害、恐喝、暴走行為、窃盗

車や単車の運転も教わった

覚えてしまえば楽だった

もうそこには優等生の面影はなかった

そして初めて捕まった
タクシーの無賃乗車と家出だった
親は泣いていた
罪悪感は感じたがいい気味だと思った

初めてということもあり
すぐに保釈された

その時親に泣きながら
『援交とクスリだけはやらないで』
と言われた

あたしは
『わかった』
と上っ面だけの返事をした

その頃あたしは2つのレディースに誘われた

一つは有名なレディース
もう一つは割と小規模なレディースだった

私は小規模な方のレディースに入った

理由は当時私が働いていたスナックのママがそのレディースのOGであり
断れなかったからだ
確か高一の冬くらいから私はレディースの一員となった

当時私はバイクを持っていなかったため
コンビニでハサミを万引きしては
バイクを窃盗していた
そして走りに行った
レディースでは1人あたり40万の上納金が課せられた
いわゆるバックの暴力団に支払うお金である

だからみんなひったくりや恐喝を強要された

私も恐喝をしまくった

私が住んでいた地域で有名な援交スポット

そこで
『援交をしないか??』
と誘ってくる親父たちに
『私の彼氏はヤクザの組長だ
今援交に誘ってきたことを全部彼氏に言ってやる
言われたくなかったら金を出せ』
と言った

するとみんな金を置いて逃げていった

楽に金が稼げた

こうして楽に上納金を集めることができた