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未だ考え中の文章技術メモ&文章実験室 作者:唯乃なない
9/12

長編はシリアスに向かう?

長編はシリアスに向かう。

皆さん、そう思いませんか?

自分は他の作者さんの作品を読んでいてもそう感じますし、自分で書いていてもそうなってしまうことが多いです。

それで投げ捨てることになった作品も結構あったりします。


なんでだろうか、とちょっとだけ考えてみました。



◯ネタ切れ

笑いを狙って作品を書こうとする時、まず頭のなかにネタが有ってから書き始めるはずです。

いきなりゼロから書き始める人はいないでしょう。(っていうか、それは書き始めることすら出来ないパターンです)

ですが、ネタというのは一回使ってしまえば終わるものであって、しかも作者にとって好みの笑いのネタなんてそうそうバリエーションありません。

書き始めてすぐに最初の思いついたネタを使ってしまうので、二話を書こうとする時点でストックはゼロなんてこともめずらしくありません。

最初のネタは天から降ってきたものなので別になんとも思いませんでしたが、ネタがないところで次のネタをひねり出そうとすると七転八倒することになります。

なんで一銭にもならないのにこんなことをしているんだろう、と書くことが逆に嫌になるパターンです。


でも、これが全てでも無い気がします。

もうちょっと考えてみます。


◯つじつま合わせで余裕なし

話が進めば当然情報が増えていきます。

それと矛盾しないように話を進める必要があるので、当然作者の負担はどんどん増えていきます。

そして、笑いのネタとして勘違い系とかを絡めようとすると、辻褄を合わせつつ勘違いも成立させないといけないので、管理する情報がどんどん複雑になっていきます。

「変なことを言って笑う」みたいな小ネタならいいですが、「勘違い」をやると「主人公が認識している世界」と「周囲の人物が認識している世界」を二重管理する必要があるので作者の負担が増えます。

余裕が無くなるので、だんだんと笑いなんて書けなくなります。

書けても、「無理してるなぁ」と自分で自嘲するレベルのどうでもいい小ネタ程度になります。



◯作者の気持ち

思いついたギャグを形にするというのはさほど難しくないですが、何もネタがないところから話のためにギャグを考えるというのはとても大変です。(さっきも書いたっけ)

要はネタ切れした状態で作者がさらに続きを書こうとすると、作者はたいてい真面目になって考え込むしか無いわけです。

真面目になった状態でふざけるのはとってもしんどいので、どうしてもストーリーは真面目になっていきます。

そして、真面目にやれば真面目にやるほど自分の作っている作品が大事に思えてくるので、いいことを言おうとしたりメッセージを込めたりして、どんどん軽い笑いからは遠ざかっていきます。

「こんなに苦しんで書くのなら、どうせなら素晴らしい話にしよう」

「読んだ人に感動を」

「こんなに時間を書けているんだからこの労力に見合っただけの作品に」

こうして作者の心情的にも笑いから遠のいていきます。


と、まぁ、こんなことを思った次第。


誰か長編でも笑える話を書け続ける方法を知っていたら……そっと私に教えてください。



追記

こち亀とかコメディ系の長寿作って、短編読み切りが多いことに気が付きました。

あのタイプだと毎回状況がリセットされるので「つじつま合わせ」に苦労しなくていいですね。

メインストーリーがあるタイプの作品では「つじつま合わせ」から逃げられないですが……


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