この記事ではエントリーモデル機種帯で、Xiaomiから発売されたRedMi 9Tと、MOTOROLAから発売されたmoto g PROについて、どちらがコスパ観点で総合的に優れているか徹底比較していきます。
Redmi 9Tは、日本では2021/2にSIMフリー版として発売された機種で、発売時点で1万円台の高コスパスマホとして注目を集めているスマホです。
一方のmoto g PROは2020/10に発売された端末で、国内ではmoto g8 powerなど国内でも発売されているmotorolaから発売された機種です。
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Redmi 9Tとmoto g PROのパフォーマンス比較
早速、両者のパフォーマンス比較を始めます。価格はRedmi 9Tが1万円台、moto g PROが約3万円と価格差がある比較になります。項目 Redmi 9T moto g PRO OS Android10 Android10 カラー オーシャングリーン
カーボングレーミスティックインディゴ 価格 約17000円 約32000円 ディスプレイ 6.53インチ フルHD+
(2340x1080ピクセル)6.4インチ フルHD+
(2300x1080ピクセル)リフレッシュレート 60Hz 不明 プロセッサー Qualcomm® Snapdragon 662
(オクタコア)Qualcomm® Snapdragon 665
(オクタコア)RAM 4GB 4GB アウトカメラ メイン:4800万画素
超広角:800万画素
マクロ:200万画素
深度:200万画素メイン:4800万画素
超広角:1600万画素
マクロ:200万画素インカメラ 800万画素 1600万画素 ストレージ 64GB 128GB サウンド ハイレゾ対応
※ハイレゾ対応の出力が必要通常 SIMカードスロット nanoSIM nanoSIM デュアルSIM あり(DSDV) あり(DSDV) SDカードスロット microSDスロット(最大512GB) microSDスロット(最大512GB) 認証 指紋認証・顔認証 指紋認証・顔認証 バッテリー 6000mAh 4000mAh コネクター USB-C™ USB USB-C™ USB 重さ 198g 192g 幅 高さ 厚み 77.3mm 162.3mm 9.6mm 75.88mm 158.55mm 9.2mm ヘッドホンジャック あり あり 通信機能 Wi-Fi 802.11a/b/g/n/ac Wi-Fi 802.11a/b/g/n/ac Bluetooth Bluetooth 5.0 Bluetooth 5.0 ネットワーク 4G 4G 防水 非対応 非対応 防塵 非対応 非対応 おサイフケータイ 非対応 非対応 FeliCa⁷ 非対応 非対応 NFC 非対応 対応 ワイヤレス充電 非対応 非対応 急速充電 対応 対応
Redmi 9Tとmoto g PROのスペックの違い
OS ともにAndroid10搭載
Redmi 9T | moto g PRO |
---|---|
Android10 | Android10 |
Redmi 9T、moto g PROともに発売当時で最新の一つ前のOSとなるAndroid10が搭載されています。
どちらの機種も発売時期を考慮するとAndroid11対応はいずれ実施されると考えて良さそうですが、具体的な公式発表はありません。
Redmi 9TはMi 10などでは既に配信がスタートしており(MIUI12)早いタイミングで他のXiaomi端末もAndroid11への対応は実施されると考えられます。
一方のmoto g PROは、Android Oneに追随しており、3年間の月次セキュリティーパッチと2世代のOSアップグレード(Android 12までのOSアップグレード)が可能です。
新OSのほうが動作性能や機能アップデートが行われるものの、既に主要機能は搭載されており使い勝手が大きく向上するものではありません。強いこだわりがない方以外は他の性能で見ることをお勧めします。
ディスプレイ性能
Redmi 9T | moto g PRO |
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6.53インチ フルHD+ (2340x1080ピクセル) | 6.4インチ フルHD+ (2300x1080ピクセル) |
リフレッシュレート:60Hz | リフレッシュレート:不明 |
ディスプレイサイズはRedmi 9Tは6.53インチ、moto g PROは6.4インチと多少サイズの違いありますが、ともに大型のディスプレイサイズです。
液晶部分に関しては、同じフルHD+対応です
またスマホの大きさと比較したディスプレイの画面占有率はRedmi 9Tは83%、moto g PROは約89%となっています。
プロセッサー、RAM(性能)
Redmi 9T | moto g PRO |
---|---|
Qualcomm® Snapdragon 662(オクタコア) | Qualcomm® Snapdragon 665(オクタコア) |
4GB | 4GB |
プロセッサー性能はRedmi 9T、moto g PROともに約10万後半のAntutuスコアとなっています。RAMは同一の容量が搭載されています。
※Antutuスコア=性能を数値化したベンチマークスコア
いずれも通常のブラウザによるWeb閲覧、動画閲覧などでは全く問題ありませんが、ゲーム利用する方には若干物足りないスペックです。
同じ価格帯でスマホ性能が高いスマホを探している場合は、Xiaomiから発売されているRedmi Note 9Sがおすすめです。
カメラ性能
Redmi 9T | moto g PRO |
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メイン:4800万画素 超広角:800万画素 マクロ:200万画素 深度:200万画素 | メイン:4800万画素 超広角:1600万画素 マクロ:200万画素 |
インカメラ:800万画素 | インカメラ:1600万画素 |
Redmi 9Tはメインカメラ4800画素を含めたクアッドカメラが搭載されており、moto g PROよりもカメラ性能では優秀です。
moto g PROは比較すると劣るものの、メインカメラ4800万画素によるトリプルカメラ搭載となっており、カメラ性能に強みを持っている機種です。
インカメラはmoto g PROは1600万画素とRedmi 9Tよりも性能は高いです。
Xiaomi製はAIソフトウェアも含めたカメラ性能の高さは評判が高く、カメラ性能視点でおすすめできる機種です。
デュアルSIM仕様
Redmi 9T | moto g PRO |
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DSDV対応 | DSDV対応 |
Redmi 9T、moto g PROともにDSDV形式に対応しているため、4G回線にてSIMカードの2枚利用が可能になっています。詳しく知りたい方は以下記事を参考にしてみてください。
内部ストレージ・SDカードスロット対応
Redmi 9T | moto g PRO |
---|---|
64GB内部ストレージ | 128GB内部ストレージ |
microSDスロット(最大512GB) | microSDスロット(最大512GB) |
外部ストレージの対応容量も同じ512GB対応で、ともに大容量の外部ストレージに対応しています。
内部ストレージの比較では、64GBと128GBの違いがあり、moto g PROのほうがストレージ容量は大きいです。
今回の2機種はカメラ性能が高いこともあり、内部ストレージを使い切ってしまうことも考えられるため、大容量の外部ストレージ対応できているのは嬉しいポイントの一つです。
認証方式
Redmi 9T | moto g PRO |
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指紋認証、顔認証 | 指紋認証、顔認証 |
Redmi 9T、moto g PROともに指紋認証+顔認証に対応しています。
昨今の顔認証技術の進歩は早く、誤検知無し・一瞬でロック解除できるレベルなので、顔認証だけでも何不自由ないですが、暗闇だったりサングラスや眼鏡有無などで効きづらい場面もあるため指紋認証もあるのは嬉しいポイントです。
各アプリ内の認証は指紋認証のみ対応しているケースも多いため、利用シーンによっては指紋認証機能があることは大きなメリットとなります。
指紋認証はRedmi 9Tは側面に電源ボタンと一体化する形で設置されており、moto g PROは背面に指紋センサーが搭載されています。
バッテリー性能
Redmi 9T | moto g PRO |
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6000mAh | 4000mAh |
Redmi 9Tのバッテリー容量は6000mAhが搭載されており、他のAndroidスマホと比較しても大容量のバッテリーが搭載されています。
もう一方のmoto g PROも比較するとバッテリー容量は劣るものの、4000mAhと一般的なAndroidスマホの容量が搭載されています。
Redmi 9Tはフル充電すると、頻度高く利用しない限りは一日以上持つため、バッテリー容量に関して困るケースは少ないでしょう。
重さ、幅、高さ、厚み
Redmi 9T | moto g PRO |
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重さ:198g | 重さ:192g |
幅・高さ・厚み 77.3mm 162.3mm 9.6mm | 幅・高さ・厚み 75.88mm 158.55mm 9.2mm |
ディスプレイサイズに若干の違いがあることから、スマホのサイズも若干ですがmoto g PROのほうが持ちやすい仕様となっています。
ただどちらも重量は約200gであり、他のAndroidスマホと比べても特に重量面では重い仕様です。
ただRedmi 9Tに関してはバッテリー性能を重視したスマホで重くなっている部分もあるため、ディスプレイサイズとバッテリー容量、サイズ感のバランスで選択することをおススメします。
防水・防塵機能
Redmi 9T | moto g PRO |
---|---|
防水:非対応 防塵:非対応 | 防水:非対応 防塵:非対応 |
Redmi 9T、moto g PROいずれも防水・防塵機能には未対応です。
この価格帯で防水機能を搭載しているスマホは少ないですが、台所での利用など気を使う必要が出てくるため、マイナスポイントの一つになります。
おサイフケータイ、Felica、NFC対応
Redmi 9T | moto g PRO |
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非対応 | NFC対応 |
Redmi 9T、moto g PROはいずれもおサイフケータイには対応していません。moto g PROはNFC機能のみ搭載されています。
価格帯で考えると、おサイフケータイ対応できている機種は少ないですが、必要な場合は同価格帯でおサイフケータイ対応されているOPPO端末など検討してみてください。
急速充電・ワイヤレス充電対応
Redmi 9T | moto g PRO |
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急速充電:対応 ワイヤレス充電:非対応 | 急速充電:対応 ワイヤレス充電:非対応 |
Redmi 9T、moto g PROともにワイヤレス充電に未対応、急速充電に対応しています。
Redmi 9Tはバッテリー容量は大きく、急速充電に対応できているため、非常にバッテリー観点においても使いやすいスマホになっています。
対応バンド/band(4G)
対応バンド/band | |
---|---|
Redmi 9T | B1/2/3/4/5/7/8/18/19/20/26/28/38/40/41 |
moto g PRO | B1/2/3/4/5/7/8/12/17/18/19/20/26/28/38/40/41/66 |
キャリア | Redmi 9T | moto g PRO |
---|---|---|
ドコモ(1,3,19) | 〇 | 〇 |
au / UQモバイル(1,18 or 26) | 〇 | 〇 |
ソフトバンク / ワイモバイル(1,3,8) | 〇 | 〇 |
Rakuten Mobile(3,18 or 26) | 〇 | 〇 |
※カッコ書きは重要な対応band数字
Redmi 9T、moto g PROともにSIMフリー版での記載となります。
どちらの機種も4社の重要なband対応が出来ており、国内利用に関しては全く問題ありません。
ただmoto g PROについては、公式ページにて「楽天モバイルを除く日本国内の通信キャリアで使用可能」と記載があるため、楽天モバイル利用の場合は気を付けてください。
5G対応
Redmi 9T | moto g PRO |
---|---|
非対応 | 非対応 |
Redmi 9T、moto g PROともに5Gネットワーク非対応です。
発売時点では5Gネットワークに対応している範囲が非常に狭いため、国内利用における大きなデメリットはありませんが、詳しく知りたい方は以下記事も参考にしてみてください。
5Gスマホの選び方や買い時、各キャリアの5G状況も合わせて紹介しています。
合わせて読みたい
上記記事にも記載していますが、5Gネットワークを利用するには5G対応のスマートフォンとキャリアでの5G加入の両方が必須となっています。
Redmi 9Tとmoto g PROのコスパ比較まとめ
XiaomiとMOTOROLAから発売されているエントリーモデルのスマホとなるRedmi 9T、moto g PROの比較を行いました。以下に内容をまとめます。
- moto g PROはAndroid12までのOSアップデート保証あり
- スマホの動作性能はほぼ同一。日常利用には問題ないが価格なりの性能
- カメラ性能はクアッドカメラ搭載のRedmi 9Tが優秀。インカメラはmoto g PRO
- Redmi 9Tは大容量のバッテリーを搭載しておりバッテリー面で優れている
- moto g PROは内部ストレージ128GB、外部ストレージ512GB対応
- いずれもおサイフケータイ・防水・防塵機能には未対応
- moto g PROはNFC機能対応
上記の比較表通り、性能面ではいずれもRedmi 9Tが優れており、価格差も大きいことから、コスパ性能面では圧倒的にRedmi 9Tのほうが優れています。
いずれもカメラ性能を売りにしていますが、Redmi 9Tのほうがアウトカメラの性能が高く、価格面含め比較するとmoto g PROを選ぶ理由がありません。
スマホ性能面も日常利用には全く問題ない性能であり、この価格帯であればRedmi 9Tを選択しておくと間違いありません。
moto g PROはOSのアップデート保証はあるものの、既にAndroidOSは完成された状態であることから、最新のOSが利用できるメリットも薄くなっています。
また重たいゲーム利用などを考えており、性能面を多少アップしたい方は、多少価格を上げて同じXiaomiから発売されているRedmi Note 9Sがおすすめです。
Redmi Note 9Sはカメラ性能やバッテリー性能の強みはRedmi 9Tと同一で、ゲーム利用に適したプロセッサーが搭載されておりスマホ動作性能が上がっているモデルになります。