世界57ヵ国で大ヒット!
世界はきっと変えられる。
2021年2月26日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて全国順次公開!

INTRODUCTION

世界はきっと変えられる。
3年以上かけてCGなしで撮影された奇跡の友情の物語。ひとつの家族の再生を通して映し出される南アフリカの現実とは―――。
11歳の少女ミアと、クリスマスの日にやってきた小さなホワイトライオン・チャーリーがはぐくむ友情、
そして南アフリカの社会問題が、ミアとその家族の再生を通して描かれる奇跡の物語。
ドイツ、フランス、南アフリカの共同制作で作られた本作は、映画『アラン・デュカス 宮廷のレストラン』(17)など、多くのドキュメンタリー作品を手掛けるジル・ド・メストルが、南アフリカの社会問題である”缶詰狩り”(トロフィー・ハンティングの一部)をテーマにメガホンをとった。少女とライオンの関係性をリアルに描くため、ヨハネスブルグ近郊で野生動物保護区を所有・運営している動物研究家で保護活動家のケビン・リチャードソンが撮影に参加。実際に3年を超える年月をかけて撮影され、少女とライオンの友情はもちろん、南アフリカの大自然が映し出されたCGなしの圧巻の映像が完成した。
主人公・ミアには、300人以上から抜擢されたダニア・デ・ヴィラーズ。11歳だったオーディションの日の出会いから時間をかけて築き上げられた小さなホワイトライオンとの信頼関係を元に表現されるフレッシュかつ体当たりの演技で、多感な時期の少女の成長の機微が説得力を持ってフィルムに収められた。
またミアの母親・アリスには、幅広い役柄をこなし、近年では映画監督としても才能を発揮もしている女優メラニー・ロラン(『イングロリアス・バスターズ』(09)出演、『ガルヴェストン』(18)監督)、父にラングレー・カークウッドなど多彩な俳優陣が顔をそろえる。またミアの相棒となるチャーリーは、ダニアとの相性を見ながら選ばれたホワイトライオンのトール(Thor)が人間さながらの演技を披露している。
九州大学 基幹教育院 准教授
安田 章人氏 コラム
アフリカにおけるトロフィー・ハンティング/缶詰狩り
本作のテーマとなっている「缶詰狩り」。日本ではあまり聞き馴染みのない「トロフィー・ハンティング」と「缶詰狩り」の違いや南アフリカにおける実情について、アフリカなど海外の狩猟現場でフィールドワークをおこない、人と野生動物の共存について研究されている九州大学基幹教育院の安田章人准教授に解説いただきました。

STORY

ライオンファーム経営のために家族で南アフリカに移った11歳のミアは、
心に病を抱える兄・ミックにかかりきりの母、仕事に追われる父の中で、孤独を感じていた。
南アフリカでの生活に馴染めない日々が続く中、クリスマスの日にファームにホワイトライオンのチャーリーが生まれた。
初めは心を閉ざしていたミアだったが、まとわり付いてくる小さなチャーリーの世話をし、
共に成長していくうちに互いに特別な友情で結ばれていくー。

3年の時が過ぎ、チャーリーの存在はファームにとっても観光客を呼べる重要な存在となっていた。
そんなある日、ミアは父親が隠していた驚きの事実を知る。
父親は囲いの中で野生動物をハンティングする「缶詰狩り」の業者にファームで育てたライオンを売っていたのだ。
チャーリーを救うため、ミアはあらゆる危険に立ち向かいながら、
ティムババティ野生保護区を目指し、南アフリカを横断しようと試みる。

奇跡の1300日ギャラリー

※缶詰狩り(キャンドハンティング)= トロフィー(獲物の角などから作られる狩猟記念品)や娯楽の獲得を目的とした狩猟形態「トロフィー・ハンティング」の中の一つ。人工的に繁殖させた(野生)動物を囲いの中に放って狩猟するため、「フェア・チェイス(Fair chase)」の精神と倫理性が欠けるといった観点で、動物愛護団体だけではなく、同じハンターからも批判が集中し、南アフリカにおいて社会問題となっている。
  • 監督:ジル・ド・メストル
    1960年、フランス出身。監督、映像作家、プロデューサー、レポーターとして世界を飛び回る。独特なアプローチで数々のドキュメンタリー、フィクションを手がけ、国際エミー賞、カンヌ映画祭観客賞などを多数受賞。各国の出産事情に関する『プルミエール 私たちの出産』(07)はセザール賞にノミネートされている。2013年にケビン・リチャードソンを追ったドキュメンタリー「ライオン・ウィスパラー(ライオンの耳に囁く男)」の撮影を契機に、『ミアとホワイトライオン』の撮影を実現させる。今後もカナダを舞台に狼、ライオンとの絆を描いた『Le loup et le lion(原題)』、アニメ映画『Le Petit Nicolas(原題)』、アフリカを舞台に製作中のTVシリーズ「Big Five(原題)」など様々な作品を発表予定。
  • 脚本:ウィリアム・デイヴィス
    ロンドンでスポーツ記者としてキャリアをスタート。その後、ロサンゼルスに移住し、1988年公開のアーノルド・シュワルツェネッガー、ダニー・デヴィート主演作『ツインズ』で映画脚本家として本格的なデビューを果たす。以降、『ヒックとドラゴン』や『長ぐつをはいたネコ』などのアカデミー賞ノミネート作、アニー賞最優秀アニメーション脚本賞を獲得した『マウス・タウン ロディとリタの大冒険』、そして『ジョニー・イングリッシュ』、『ジョニー・イングリッシュ アナログの逆襲』といったハリウッド映画を数多く手がけている。本作ではプルーン・ド・メストルによる原案からの脚本化を担当した。
  • ライオン・アドバイザー:
    ケビン・リチャードソン
    1974年、南アフリカ出身。世界的に有名な野生生物保護活動家、映画監督。ライオンとコミュニケーションを図ることのできる「ライオン・ウィスパラー(ライオンの耳に囁く男)」として知られ、数多くのライオンたちと信頼関係を構築している。南アフリカに自身の野生動物保護区、ケビン・リチャードソン・ワイルドライフ・サンクチュアリーを創設し、運営する。アフリカを象徴する動物であるライオンの置かれた現状を、世界に知らせ、改善するため、メディアでの発信、動物保護活動家、研究者、科学者等との協力など、様々な活動を続けている。

THEATER

上映劇場一覧
都道府県 劇場名 スケジュール
北海道 ユナイテッド・シネマ札幌 詳細 2021年3月12日〜
東京 ヒューマントラストシネマ渋谷 詳細 2021年2月26日〜
ヒューマントラストシネマ有楽町 詳細 2021年2月26日〜
kino cinéma立川髙島屋S.C.館 詳細 2021年2月26日〜
神奈川 kino cinéma横浜みなとみらい 詳細 2021年2月26日〜
大阪 シネ・リーブル梅田 詳細 2021年2月26日〜
京都 アップリンク京都 詳細 2021年2月26日〜
兵庫 シネ・リーブル神戸 詳細 2021年3月5日〜
愛知 伏見ミリオン座 詳細 2021年3月12日〜
福岡 kino cinéma天神 詳細 2021年2月26日〜