全外壁/全内装ディスプレイの商店街
ある商店街が電機メーカと協力して作り上げた全外壁/全内装が液晶で覆われている商店街。
全ての壁の柄を自由に設定・変更が可能なため、「今週の商店街は香港風。来週の商店街は砂漠風」といった商店街全体のイメージを書き換えることが可能で、小売業界・宣伝業界で話題となった。
砂漠風にした場合、道路からは砂漠の中に店の扉と看板だけが宙に浮いているように見え、店に入っても店の内装の壁から砂漠とオアシスの風景が見えるという徹底ぶり。
実際に訪れた人々からは「新しい! 久しぶりに未来を見た気がした」「毎週様子が変わって楽しい。また来たくなる」といった好意的な意見と「常に壁が動いているようで落ち着かない」「まぶしすぎて目が痛くなる」といった苦情意見が聞かれた。
商店街から「冬なのに砂漠風の設定するから冬物が全然売れなかった。どうしてくれる」「電気代の負担が重い」「発熱が思ったより大きくて冷房が効かない」などの問題も出ている。
商店街に続いてある大型店舗も全内装にディスプレイを貼り付ける計画だが、これらの問題を受け、液晶ディスプレイではなくカラー電子ペーパーを使用する予定とのこと。