ビジネス

仏サノフィのmRNAコロナワクチン、年内に準備できず=CEO

フランスの製薬大手サノフィのポール・ハドソン最高経営責任者(CEO)は、米トランスレート・バイオと共同開発中の新型コロナウイルスのワクチン候補について「年内には準備できないだろう」との見方を示した。写真は同社決算発表で映し出された同社ロゴの画面。昨年2月6日、パリで撮影。(2021年 ロイター/Benoit Tessier)

[13日 ロイター] - フランスの製薬大手サノフィのポール・ハドソン最高経営責任者(CEO)は、米トランスレート・バイオと共同開発中の新型コロナウイルスのワクチン候補について「年内には準備できないだろう」との見方を示した。

地元紙ジュルナル・デュ・ディマンシュに対して述べた。

このワクチンは、米ファイザーと独ビオンテックが共同開発したワクチンや、米モデルナのワクチンと同様、「メッセンジャーRNA(mRNA)」と呼ばれる技術を活用している。

今四半期中に臨床試験を開始する予定。

サノフィは昨年12月、前臨床試験のデータが良好だったことを受けて、最短で2021年下半期に同ワクチンの承認を目指す方針を示していた。

同CEOは「年内には準備できないだろうが、もし変異株との闘いが続くのであれば、後の段階になって一層役に立つ可能性がある」と述べた。これ以上の詳細は明らかにしなかった。

サノフィのコメントは取れていない。

サノフィは、英グラクソ・スミスクラインと共同開発している別のワクチン候補の開発も遅れている。このワクチンは従来型のタンパク質ベースのワクチンだが、高齢者の免疫反応が不十分だったため、発売が2021年末に延期された。

英アストラゼネカのコロナワクチン、南ア変異株への効果限定的
2.7
米ファイザー、インドでワクチン緊急使用許可申請を取り下げ
2.5
焦点:ワクチン「実験場」のイスラエル、感染大幅減の有望データも
2.12
英国型コロナ、再び変異 ワクチン効果脅かす恐れ=科学者
2.11
日経平均3万円:バブル崩壊時と逆方向、上値追い期待=岡三オンライン証 伊藤氏
2.15
現代自・起亜、EV開発でアップルと協議してないと表明 株価急落
2.8
二重マスクと適切な着用、コロナ防止で効果 米CDCが実験
2.10
森会長の発言、トヨタの価値観とは異なり誠に遺憾=トヨタ社長
2.10
イスラエル、過去1カ月のコロナ死者の97%超がワクチン未接種
2.10
コラム:富裕と貧困、コロナ禍で進む「日本の二極化」とその後
2.12