本部長の年収は?
勤務地は品川区の日立大森第二別館だったが、コロナ禍で日立は出社率を抑えるため、テレワークを推進しており、事件当時も原則在宅勤務。今回の犯行現場は、自宅から電車で1時間半以上かかる距離だった。
「日立社内では工学部卒というと、システムエンジニアなど技術職がエリートコースで、企画畑は“本流”ではない。ただ、本部長の年収は1500万円ほどあったはずです」(日立関係者)
日立広報は「確認中で、事実であれば厳正に処分を行います」と回答。矢加部は起訴され懲戒処分となれば、その地位も収入も失うことになる。
ベテラン捜査関係者の話。
「この手の犯罪は40代以上の大卒者に多い傾向で、職場や家庭内でのストレスのためか、抵抗される可能性が少ない相手を対象としている。捕まらないと大胆になって遠征したり、より悪質な犯行を試みます」
矢加部の自宅のインターホンを押すと、家人の女性が、「申し訳ありません。失礼します」と答えた。
矢加部は警察の調べに対し、犯行当時は「知人に会いに行き、酔っていた。女の子に声をかけたのは覚えているが、その先は覚えていない」と供述。現在も余罪の捜査は続いている。