第02話:構想編 始まりを作っておこう
とりあえず、百合キャラに追いかけるという物語なので、キャラを作って、世界設定をしないといけません。
キャラ:
女子高校生にしておきます。
大人に設定すると消費者金融に行きそうなので、それはない年齢設定のほうがいいでしょう。
大学でも高給バイトでなんとかする展開になりそうなので、止めておきます。
かと言って中学生では、なんとなく行動範囲が狭くなりすぎるような。
ということで高校生にしました。
世界設定:
ファンタジー世界にしようと思ったのですが、どうもファンタジー世界だと私の発想能力が貧困すぎるようです。
なにかそういう要素もいずれ入れるかもしれませんが、基本は現代とします。
ということで、出来た冒頭がこれです。
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ある休日、高校2年生の至って普通の少女である
♪ピンポ~ン
チャイムの音がしたので、葵が玄関から出てみるとバトミントン部の先輩である宮本先輩であった。
葵「あれ、先輩どうしたんですか?」
宮本先輩「こんにちは。実はね、返してほしいものがあるのよ」
葵「え、なにをですか?」
葵には特に物を借りた覚えがなかった。
宮本先輩「ふふふ。私、いつもあなたに『私の貸しよ』と言ってジュース奢ってあげたでしょ?」
葵「え、は、はい」
宮本先輩は毎日のように葵にジュースを奢ってくれていた。
そして、大会後にちょっといいレストランにも連れて行って貰ったことがあった。
葵は宮本先輩に普段から非常に親切にしてもらっていた。
宮本先輩「そのお金を返してもらいたいのよ」
葵「え、お、お金ですか……?」
突然の返済を迫られて葵は驚いた。
宮本先輩「そうよ。これまでのジュース代・レストラン代・その他諸々、耳揃えて払ってもらえないかしら。ちなみに43万7000円ね」
葵「よ、よんじゅうさんまんななせんえん!?」
葵の顎が外れそうになった。
宮本先輩「そう。日々の出費に毎日1パーセントの利子を足していったらこんな金額になっちゃった。びっくりよね」
葵「毎日1パーセント!?」
葵は、宮本先輩がいつも「貸しておくわ」と言った後に「利子はおまけしておくわ」と言っているのを思い出した。
まさか本当に利子を付けているとは思っていなかった。
葵「む、無理です! そんな理不尽な!」
宮本先輩「そうよね~。無理よね~。でも、大丈夫。代わりのものでいいから」
先輩は怪しい笑みを浮かべた。
葵「え? 代わりって……」
宮本先輩「前々からあなたに興味があったのよね……あなたはベッドの上でどんな声を上げるのかしら?」
葵「え、えええぇぇぇぇ!?」
宮本先輩「お金が払えないならあなたを貰うわ。払えないわよね? さ、今日は両親がいないから、今から私の部屋に来て……」
葵「い、いやいやいや!! い、意味分かんないです! 先輩! き、気を確かに!」
宮本先輩「私は至って正気よ。さ、行きましょう。……はぁはぁ」
先輩の息が荒いことに気がついて葵は戦慄した。
さらにその目が本気であることに気づいてさらに二度戦慄した。
葵「い、いえ、返します! 返しますから! 返しますから今日は帰ってください!」
宮本先輩「いいのよ、そんな大金、無理をしなくて」
葵「いえ、精一杯無理をさせていただきます! と、とにかく、今日は先輩の家には行きませんから! す、す、すぐお金は用意します!」
宮本先輩「そう? まぁ、無理だったらすぐに言ってね。お金の代わりに……貰うから」
葵の背筋に冷たいものが走った。
葵「う……」
宮本先輩「じゃあ、またね。あぁ、そうそう。総額100万円になったら返済の意志なしとみなすからね。ふふふ」
先輩は妖艶な笑みを浮かべると、ゆっくりと去っていった。
葵「た、大変なことになっちゃった……」
葵の受難の日々が幕を開けたのだった。
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いやぁ、想定通り、ゆるい百合ですね。
非常にゆるくできました。
平和ですね。
あれ、もうこのまま借金返済諦め完全百合ルートで良いんじゃない?
いやいや、それでは自動生成が始まりません。
ここは頑張って返済のために苦しんでもらいましょう。
さて、43万7千円+毎日利子1%、耳揃えて返済してもらいましょう。
エンディングは一つにしようとしたのですが、利子の増加を設定した関係でバッドエンドも出てしまいそうです。
ここからイベントを追加していきますが、最初のうちはお小遣い稼ぎイベントばかりだと思うので全部バッドエンドになりそうですね。
ある程度の大型イベントを搭載したところでハッピーエンディングですかね。