ビジネスパーソン向け人気連載|ビジネスジャーナル/Business Journal
高須氏は先に書いた入隊式での挨拶で、地震など災害や豚コレラ、新型コロナウイルスへの対応などに対する自衛隊の貢献ぶりについて激賞している。しかし、筆者は豚コレラについて慣れない任務でメンタルを病む隊員がいることや、無茶苦茶なパワハラで多くのエリート部隊員を退職に追いやってきた「ハカイダー」の存在、自衛隊を鯨肉の処分先として考える自民党議員の存在について書いてきた。現在の防衛省幹部にとって、今の「便利屋としての自衛隊」を手放しで肯定してくれる著名人の存在はさぞありがたいことだろう。
筆者は繰り返し書いてきたが、自衛隊の本当の問題は「なんのための集団かわからない」という目的意識の欠如にある。高須氏のような著名人に依存して自己肯定してもらっている限り、高須氏が入隊式で話しているような「軍人は海外では尊敬されている」というような状況にはなりそうもない。
防衛省は今回取り上げた昨年の厚木基地訪問について、当サイトの取材に対して「事実関係を確認の上、回答させていただきます」としている。また、高須クリニックの広報担当者は「本人(編註:高須克弥氏)に確認します」としている。回答があり次第、追って追記する。
(文=松岡久蔵/ジャーナリスト)

●松岡 久蔵(まつおか きゅうぞう)
Kyuzo Matsuoka
ジャーナリスト
マスコミの経営問題や雇用、農林水産業など幅広い分野をカバー。特技は相撲の猫じゃらし。現代ビジネスや文春オンライン、東洋経済オンラインなどにも寄稿している。ツイッターアカウントは @kyuzo_matsuoka
ホームページはhttp://kyuzo-matsuoka.com/
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