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松岡久蔵「空気を読んでる場合じゃない」

自衛隊、基地で幹部が高須院長をVIP級接待…原資は税金、動員される自衛官から批判も

文=松岡久蔵/ジャーナリスト
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昨年7月に高須克弥氏が海上自衛隊厚木航空基地を訪問時のスケジュール表

 高須氏は今年4の入隊式で激励のメッセージを寄せており、自衛隊を「間違いなく世界一優秀な組織」で「我が国の誇り」と持ち上げている。前出とは別の自衛隊関係者によると、この激励のメッセージに対して「感謝のメッセージ」を書くように指示されたという。

 さらに、9月には愛知県の陸上自衛隊守山駐屯地の第10音楽隊が高須氏の目の前で高須クリニックのテーマを演奏するという「おもてなし」まで行っているから驚きだ。なお、ツイッターで調べるだけでも、統合幕僚長や陸上自衛隊中部方面総監など幹部への訪問が目立ち、密接な関係を築いていることがうかがえるが、著名人とはいえ単なる民間人への扱いとしてはやはり過剰といわざるを得ない。

自衛隊を取り巻く「認められたい病」

 高須氏に限らず、評論の櫻井よし子氏、竹田恒泰氏など自衛隊の“著名人”への厚遇ぶりは際立っている。自衛隊内部からは、この件について筆者に抗議のメッセージが相次いでおり、「VIP扱いするのだったら、地元の子供や家族を航空機や護衛艦に乗せてあげたほうがいい」「明らかに時間と税金のムダ」などとする厳しい声が寄せられた。防衛省のある幹部はこう明かす。

「自衛隊には保守派の言論人だけでなく、各種協力団体の有力者が我が物顔でのさばっているのが現実です。地方の師団の記念行事に東京から来た協力者の女性は、スナックのママでしたが、やたらと態度デカかった。自衛官のほうも自衛官のほうで、媚びへつらうもんだから、ますます増長させてしまう構造があります。

 基本的に自衛隊はこれまで日の目を見る機会が少なかったため、一般人でもVIP扱いは当たり前。少しでも有名になると日常業務を放り出して超VIP待遇に走るという『誰かに認められたい病』の症状ですね。特に高須院長のように、河野太郎前防衛相とつながりの深い著名人は余計です。このようなこびへつらうイベントに付き合わされるたびに若手を中とした自衛官の士気が落ち、離職につながっているのは誠に残念です」

 このように自衛隊から税金を使った接待を受ける“著名人”の見識はもちろんとして、自衛隊も身内のアラを改善しないまま、外面をよくするために著名人の接待に精を出すのは本末転倒だろう。

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