基本 小数
小数とは
小数は、1よりも小さい数字を表す時に便利な数字です。1を10個に分けたうちの1個分を「0.1」、1を100個に分けたうちの1個分を「0.01」と表します。
ケタは「小数第1位」や「小数第2位」といったように表し、分数を使って表すこともできます。
小数を10倍すると小数点は右に1つずれ、10で割ると小数点は左に1つずれます。
0.75×10=7.5
0.75×100=75
0.75×1000=750
421÷10=42.1
421÷100=4.21
421÷1000=0.421
小数のたし算・ひき算
小数のたし算とひき算は、小数点の位置を合わせて計算します。筆算で計算するとき、何も書いていないところには「0」がかくれているので注意しましょう。
(1)2.36+6.3
(2)12+2.3
(3)32.54-5.5
(4)8.1-4.33
(1)2.36+6.3
小数点の位置を合わせて筆算を書いてみましょう。
よって答えは
8.66
(2)12+2.3
小数点の位置を合わせて筆算を書きます。整数は、整数のすぐ後ろに小数点があるものとします。
よって答えは
14.3
(3)32.54-5.5
小数点の位置を合わせて筆算を書きます。
よって答えは
27.04
(4)8.1-4.33
小数点の位置を合わせて筆算を書きます。繰り下がりに注意して計算しましょう。
よって答えは
3.77
小数のかけ算
小数のかけ算は、最初は小数点を無視して計算します。そのあとで、かける数とかけられる数の小数点以下のケタ数の合計を、答えの数の右から数えて小数点を打ちます。
(1)4.8×7
(2)2.13×3.6
(3)72.6×1.34
(4)5.49×0.0023
(1)4.8×7
最初は小数点を無視して、筆算を書いて計算します。
次に、かける数とかけられる数の小数点以下のケタ数を数え、答えに小数点を打ちます。
よって答えは
33.6
(2)2.13×3.6
最初は小数点を無視して、筆算を書いて計算します。
次に、かける数とかけられる数の小数点以下のケタ数を数え、答えに小数点を打ちます。
よって答えは
7.668
(3)72.6×1.34
最初は小数点を無視して、筆算を書いて計算します。
次に、かける数とかけられる数の小数点以下のケタ数を数え、答えに小数点を打ちます。
よって答えは
97.284
(4)5.49×0.0023
最初は小数点を無視して、筆算を書いて計算します。
次に、かける数とかけられる数の小数点以下のケタ数を数え、答えに小数点を打ちます。
よって答えは
0.012627
小数のわり算
小数のわり算をするときは、わる数が整数ならば小数点はそのままに、わる数が小数ならば、わる数もわられる数も同じだけ小数点をズラしてから計算します。
(1)12.5÷5
(2)97.75÷23
(3)6.58÷7
(4)1.568÷28
(1)12.5÷5
筆算を書いて計算します。
よって答えは
2.5
(2)97.75÷23
筆算を書いて計算します。
よって答えは
4.25
(3)6.58÷7
筆算を書いて計算します。
よって答えは
0.94
(4)1.568÷28
筆算を書いて計算します。
よって答えは
0.056
(1)198.8÷2.8
(2)6.24÷4.8
(3)30.195÷4.95
(4)0.88÷0.04
(1)198.8÷2.8
筆算を書いて計算します。わる数の「2.8」が小数なので、わる数もわられる数も小数点を1つ右にズラします。
筆算を使って計算してみましょう。
よって答えは
71
(2)6.24÷4.8
筆算を書いて計算します。わる数の「4.8」が小数なので、わる数もわられる数も小数点を1つ右にズラします。
筆算を使って計算してみましょう。
よって答えは
1.3
(3)30.195÷4.95
筆算を書いて計算します。わる数の「4.95」が小数なので、わる数もわられる数も小数点を2つ右にズラします。
筆算を使って計算してみましょう。
よって答えは
6.1
(4)0.88÷0.04
筆算を書いて計算します。わる数の「0.04」が小数なので、わる数もわられる数も小数点を2つ右にズラします。
筆算を使って計算してみましょう。
よって答えは
22
あまりが出る場合、あまりの小数点は小数点をズラす前の位置にそろえて打ちます。小数点の位置を間違いやすいので、筆算はていねいに、しっかりとたてのラインをそろえて書くように注意しましょう。
(1)2.6÷7
(2)9.26÷3.5
(3)35÷1.52
(1)2.6÷7
筆算を書いて計算します。わる数は整数なので、小数点をズラさずにそのまま計算します。
あまりの小数点の位置と、わられる数の小数点の位置をそろえます。
よって答えは
0.3あまり0.5
(2)9.26÷3.5
筆算を書いて計算します。わる数の「3.5」が小数なので、わる数もわられる数も小数点を1つ右にズラします。
あまりの小数点の位置と、ズラす前の小数点の位置をそろえます。
よって答えは
2.6あまり0.16
(3)35÷1.52
筆算を書いて計算します。わる数の「1.52」が小数なので、わる数もわられる数も小数点を2つ右にズラします。
筆算を使って計算してみましょう。
あまりの小数点の位置と、ズラす前の小数点の位置をそろえます。
よって答えは
23あまり0.04
小数を分数に直す
「1」を10個に分けたうちの1個分をが「0.1」、「1」を100個に分けたうちの1個分が「0.01」だったので、(分数の解説はこちらへ)
0.1 | = | 1 | |
10 |
0.01 | = | 1 | |
100 |
小数と分数が混ざった計算
分数と小数が混ざった計算問題を解くときは、すべて分数に直してから計算することをおすすめします。小数に直せない分数もあるからです。 ただ、問題を見た瞬間に「これは小数に直したら簡単だ!」と思ったときは、小数に直して計算しても大丈夫です。 たとえば次のような計算をするとき、
すぐに思いつかないときは、すべて分数に直して計算したほうが確実に答えを求められます。
(1)0.75 | ÷ | 3 | + | 1 | |
8 | 6 |
(2)0.63 | × | 5 | + | 1.5÷2.4 | |
21 |
(1)0.75 | ÷ | 3 | + | 1 | |
8 | 6 |
すべて分数に直してから計算してみましょう。
よって答えは
2 | 1 | |
6 |
(2)0.63 | × | 5 | + | 1.5÷2.4 | |
21 |
すべて分数に直してから計算してみましょう。
よって答えは
31 | |
40 |