新型コロナウイルスの感染が県内で初めて確認されて14日で1年となるのを前に、沖縄タイムスは県内在住で感染の経験がある人を対象にアンケートを実施した。
回答者数は104人。そのうち約半数の49人(47・1%)が倦怠(けんたい)感などの「後遺症がある」と答えた。37人(35・6%)は「差別や偏見を感じた」と回答した。職場から出勤を拒否されたなどの体験もあり、療養後も心身や生活面で影響が続いているケースが多い実態が浮かび上がった。
アンケート結果をグラフィックを用いながら紹介する。(制作:沖縄タイムスデジタル部・社会部)
※パソコンでの閲覧を推奨しています
※記述については回答者の意見をそのまま掲載しています
感染して不安に感じたこと、困ったこと(複数回答)
感染して不安に感じたことや困ったことは誰に相談していましたか(複数回答)
いまも残る後遺症はありますか(複数回答)
後遺症のある方は生活にどのような影響がありますか(自由記述)
差別や偏見を感じた内容(具体的に)
どのような支援や取り組みが必要ですか(複数回答)
支援や取り組みへの要望(自由記述)
新型コロナウイルス感染症への意見(自由記述)
アンケートの設問について
アンケートは全14問。年代や性別、感染時期、療養期間・場所などの基本的な情報の他、(1)感染して不安に感じたことや困ったことはあったか(具体的な内容)(2)不安や困りごとをどこに相談したか(3)感染による差別や偏見を感じたことはあったか(具体的な経験)(4)療養後に後遺症はあるか(症状、生活への影響)(5)新型コロナウイルスでどのような支援や取り組みが必要と感じるか-などを聞いた。
新型コロナウイルスに関して自由に意見を書いてもらう記述欄も設けた。
調査の方法
アンケートは、新型コロナウイルスの感染を経験した県在住の人を対象にした。プライバシーに配慮して、これまでに公表された情報などを基に対象者へ依頼したり、本紙のデジタル会員にメールマガジンで回答を呼び掛けたりした。回答方法はウェブと紙の2パターン。感染経験のある人の回答を確実にするため、ホームページや会員制交流サイト(SNS)での告知はしなかった。