山梨県、ブラジル型変異ウイルス初確認 接触者1人陽性
山梨県は12日、ブラジルに滞在歴のある男性が新型コロナウイルスのブラジル型の変異ウイルスに感染していたと発表した。国立感染症研究所での解析で判明した。10日に変異ウイルスの疑いが強いと県が発表していた。県内での変異ウイルスの確認は初めて。接触者1人の陽性が確認されており、国立感染研に検体を送っているという。
男性はブラジルから帰国し、検疫では陰性だったが、2週間の自宅待機中だった2月上旬に発症したという。濃厚接触者3人は陰性だった。自宅待機していたため接触者を確認できているといい、県福祉保健部の小島良一部長は「不特定多数に感染が広がる可能性は低い」と話している。
男性は県立中央病院を受診し、新型コロナへの感染が確認された。同病院が独自にゲノム(全遺伝情報)解析をしたところ、ブラジル型変異ウイルスが疑われることが判明したという。男性は軽症という。