YASUHIRO の 独り言
山と医療の本音トーク
2月15日(月)
快晴が確約された日曜なら立山に来る人もいるだろうと思っていたが地獄軍団の他に前日夜20時半に出た単独行、おなじみのパイセン(髭男爵はいなかった-修行が足りんな)がこの苦行にエントリーしていた。まあ皆まともに寝てないからさらに大変だ。自分も土曜は17時までしっかり仕事があるんで寝てる場合じゃないとなる。暗闇の中弥陀ヶ原から天狗平まで眠くて眠くて歩きながら眠るしかなかった。
朝が明け室堂から見る立山に頑張って良かったと感動した。今回久しぶりに山崎カールからピクッたが予想はしていたが上部の急斜面はカチカチでスキーで進むのはメチャ痺れた、一度段差でクトーが外れ落ちかけたので最後は慎重を期してアイゼンに履き替えてピクッた。他のメンバーはクトーでピクッたようだ。もし途中でブルーが出てきたらアイゼンに履き替える場所もなく無事で良かった。
帰りの美女平からの急な沢滑降もデブリ出まくりで降雪直後ならやばい場所であったがデロデロ雪なので安心してアドベンチャーできた。最後登山研裏庭に出た時はようやく安堵できた。自宅に帰ってからも用事がありその前に記録を書かなければならないので風呂に入れずシャワーのみであった。今朝はまだ疲れが残っていてしんどいがまた激務が待っている。
人生楽しんでなんぼ、修行してなんぼ、妥協してはいけない。 パイセンの立山記録へ
立山はここから滑ってなんぼ
美女平から藤橋を見ながらアドベンチャーしてなんぼ
2月14日(日)
今日は終日完全快晴が約束された厳冬期の貴重な休み、はたどこへ行こう、立山か薬師岳しかないだろう。地獄軍団で協議のうえ立山となった。数日前にアルペンルートは除雪が始まったがまだ美女平には達していないだろう。今日が厳冬期ラストチャンスだろう。深夜0時発と約束していたが皆フラィイングしたいと言う。寝てる場合じゃない。
大魔人とトラさんは23時に、パクとYSHRと兄ちゃんは23時半に立山駅を出た。雪は豊富でガシガシ美女平を目指す。大汗をかいて美女平に着くも除雪はまだで助かった。林道には前日のスキーのトレースがあった、カチカチで歩きにくいので平坦なプチモナカラッセル多用となった。満天の星と富山の夜景が最高だった。
弘法を過ぎた所で先行していた大魔人とトラさんに追いついてこれで五人が勢揃いした。後続に富山のパイセンが一名、途中テントも一張あった。それにしても皆ハイペースでガンガン行く。おまけに全く休もうとしない。天狗平でようやく白んでここで休憩となった。劔岳に朝日があたる。今日もマンダムな朝を迎えた。テントの人か、トレースが一つあった。
貸し切りの室堂で休憩して携帯でライブを見るとウチラがしっかり写り込んでいた。眼前には雄山、ロックオン!今日は一ノ越じゃなくて山崎カールからスキーでピクろうということになった。回り込んでガシガシ登っていくがロウソク岩から斜度が増してカチカチ、皆クトーでガシガシ行くじゃないですか、YSHRは安全第一でラスト標高50mはアイゼンで登り上げてラスト奥社に到着。お待たせでゴンす。
風も弱くて快晴の最高の状況、お参りして奥社から山崎カールに飛び込んだ。最高じゃん、頑張って良かった。写真を取り合いあっという間に室堂へここからがボブスレーの始まり、誰も休まず競争して滑っていく。さすがにYSHR何度か休憩を入れて補給しなければ足が持たない。いつものように大魔人とパクのバトルが始まった。どちらが勝ったか知る由もないが美女平から急峻な沢に入り込み登山研修所裏に出て無事ミッション完了。時間は12時過ぎ昼活万歳!
山崎カール
2月13日(土)
例年2月は雪の影響や検診がないため1年のうちでも最も暇な時期だが最近はメチャ忙しい、朝から検査希望の患者さんで息付く暇もないくらい闘い続けなければ仕事は終わらない。
某医院から最近貧血が進んできた患者さんの原因を調べてほしいとの紹介があった。紹介状のデーターではここ数ヶ月でグッと貧血が進行していた。中高年で進行する貧血と言えば胃や腸からの消化管出血をまず疑う。最近体重も減少してきたと言う。胃がんか大腸がんだろうと思った。全く痛みのない進行がんならまず大腸がんを考える。胃がんなら多少なりとも症状は出る。紹介状には以前大腸ポリープを指摘されたことが有りしかも数年前に検診で便潜血陽性を指摘されたが大腸検査が嫌で逃げていたと記載されていた。
検査をするまでもなく原因は大腸がんだろうと思った。腹部エコー・胃カメラは全く異常はなかった、大腸カメラを行いたいがもしどこかでガンが詰まっていれば洗腸液を飲ませれば腸閉塞を起こすリスクが高い、とりあえず浣腸して見えるだけ見て大丈夫そうなら明日以降に全大腸を調べようと思った。緊急でS状結腸カメラを行うとやはり直腸がんですでにガンが進行してカメラも通らないような状況だった。
このまま放置すれば便が出なくなるだけでなく腸閉塞で大変なことになる。すぐに近隣の総合病院へ紹介となった。数年前に便潜血陽性を指摘された時点でかかりつけ医の言うことを聞いて素直に大腸カメラを受けていれば何の問題もなかっただろうに素直じゃない人は山でも医療でも結果的に痛い目にあってしまう。中高年の進行する貧血の原因として症状がなければまず大腸がんを疑うのは常識である。
2月12日(金)
森会長がついに辞任した。確かに発言の内容は今の時代には不適切であろう、しかし撤回した上に謝罪もしている。マスコミは鬼の首を取ったように一斉に非難轟々、溺れかけた人の頭を押さえつけるような状況に悲しさを感じた。森会長の功績は大きい、ラグビーワールドカップの誘致や成功、東京五輪の誘致などこの人がいなかったら成し得なかったことは誰もが認めているはず、84歳という高齢で前立腺がん、肺がんと闘い、透析まで受けながら満身創痍で頑張っている人にリスペクトはないのだろうか?あまりにも理不尽だと思う。
IOCの強者やバッハ会長に対等にモノが言えて交渉できるのは森会長くらいだろう。小池さんはどうだろうか?無理だろう。五輪が延期になって莫大な債務が膨らんでいる、IOCと厳しい交渉に臨み負担割合を軽減できる交渉力を備えている人は他にいるのだろうか、数百億数千億という国益を考えれば感情論に走らず冷静に判断するべきであった。
本当に森会長の辞任は残念である。これまでの功績に一国民として感謝すると同時にお疲れさまでしたと心から御礼を申し上げたい。
2月11日(木)
今日は祝日、参加者はYSHR 大魔人 ガンの3名、ガンは午後から東京出張なので近場で朝活できる僧ヶ岳をピクることにした。片貝・別又谷林道発2時と約束していた。いつものごとく気合が入っているから眠れない、自宅を22時に出て魚津へ向かう、時間があるので魚津の吉牛で夜食を食べて片貝へ、ガンは車中泊、大魔人号もすでにスタンバイ、安定のフライイングで1時半にはスタート、ガンはまだ寝てたらしい、甘い!
YSHR先頭で別又谷林道へしばらくで闇夜の中導水管が見えた。登るしかない、それにしても急登だ。ガシガシ登り大魔人にバトンタッチ、急な場所は一体何度あるのか?すんごい急!標高差で300m上げてようやく林道に合流、寝てて遅れたガンもようやく合流、この先交代でラッセルしてガンガン高度を上げ巻の連続、完璧に巻けば帰りは一切シールはいらない、皆の力量が試される。
少し甘い巻もあったが核心部は任してもらおう、ここさえ作り込めれば帰りは楽だ。ほぼ完璧に作り込んで主稜線に出た。しかし天気は悪い、安定のホワイトアウト、神の御加護は今日も無いのか、ピーク手前のポコを右巻しようとしたがガスで足元見えず雪庇を踏んで5mくらいぶっ飛んで落ちた。まあ地形は熟知しているので止まるだろう、止まった。落ちた場所から水平に進んでポコ先の鞍部へ、おかげで一番乗りでピクれた。
何も見えないピークでシールを剥いでさあパウろう。太陽が出ないので雪は生きていた。帰りは一切シールを使わずガンガン落ちていく。雪は生きていてめちゃ楽しかった。パウパウ三昧、こんな楽しい遊びはない、皆そう思ってただろう。ルート工作が完璧なら帰りはメチャ楽である。
あっという間に導水管まで落ちて最後消化試合で急な斜面を落ちて林道合流、駐車地点まで雪は生きていてマンダムだった。時間は9時過ぎ厳冬期僧ヶ岳朝活終了、ガンも余裕で東京へ行けるだろう。僧ヶ岳は今日も期待を裏切らない!
導水管の脇をスキーで登るんよ!マジで急だった
2月10日(水)
今日明日と久しぶりの連休、こういう時はかみさんを連れて温泉に行こう。休日は山スキー一択だが機会があればかみさんと楽しい時間も過ごしたい、全国すべての県を旅して北から南まで様々な島も巡った。高級旅館から民宿まで宿泊した宿も数知れず、こんな時は金沢の奥座敷湯涌温泉のさかえやが良いだろう。
宿に来てGO TOはもちろん使えないが金沢市の市民割が使えますと言う、ええそうなんですか、一泊13000円と超お得であった。この宿の売りは会席料理、部屋食で一品一品頃合いを見て温かい料理が運ばれてくる。市内の日本料理店にも引けを取らないと思う。加えて朝食が美味しい、特に炊きたてのお米の美味しさは素晴らしい、今朝も温泉に入ってもうじき朝食、お腹いっぱい食べて奥医王山の新規開拓に行こう。
どんな時も山を欠かしてはいけない、、、
奥医王山報告へ
お腹いっぱい朝食を食べてさかえやを出て奥医王山へ、林道発は8時半とコーエー 兄ちゃんと約束してある。この里山は久しぶりだ、その気になれば色々ルート開拓できそうである。今日は地図を見て楽しいだろうコースを開拓してみる。林道を少し入ると除雪がされていて車の通った跡、少し入るがハマると嫌なので県道まで戻りコーエーのジムニーが来たので便乗させてもらう。林道除雪終点には兄ちゃん号が止まっていていざスタート。
最初林道沿いに歩き下る沢をのぞくと水がしっかり出ていた。仕方なく尾根を詰めていく。今年は雪が多く疎林をどんどん登って行く。時間は9時過ぎ雪は腐って暑いので上着をボイで無駄ない巻きで高度を上げる。標高が上がると風が出て寒かった。上部は樹氷もきれいで振り返れば金沢平野や日本海が一望できてスンバらしかった。久しぶりの里山も捨てたもんじゃない。駆け出しの頃はよく医王山周辺にトレに来たものだ。
さあ樹氷を抜けると山頂展望台が見えた。良い眺めで砺波の散居村もきれいだった。さあ帰りは沢を滑り行けるところまで滑り尾根に登り上げよう。良い沢だった。ガンガン滑り込んでパウを楽しんだ。中々やるじゃん奥医王山、沢が割れてきたところが丁度よい登り返しポイントだった。標高差で150mほど登り返すと無事尾根に復帰、あとは消化試合であっという間に駐車地点へ4時間弱のの楽しい里山スキーだった。里山万歳!
露天風呂からの湯涌の雪景色
会席料理 今日も大満足でした
毎日が完全燃焼できる日々を過ごしたい、人生は長いようで短い