製作作業が完了。
試聴の印象も素晴らしい。
シンプルな回路なのでユニバーサル基板で組む。
秋月で売ってる定番サイズのをカットして使った。
まずは電源デカップリングコンデンサ2700μF/2.5Vからハンダ付けしていく。
ちなみにマザボ用低ESR電解コンデンサ "RubyconMCZ" も比較チェックしてみたが、サイズが大きい上にこの "三洋SEPC" 程クリアな音にならなかった。
FETを4x4列で並べてハンダ付けし、裏側で配線していく。
設計されたnabe氏はVランク品をお気に入りのようだが既に見つからず、入手できたBLランク品で統一した。
残りのVRとLED、抵抗1本と続ける。
電池BOXは中点をGNDとするため線をハンダ付けして延ばしておく。
ボリウムはnabe氏おススメのマルツ "Linkman RD925" を使用。
一旦バラック状態で仮組し、チェックする。
基板裏面。
※この配線パターンは間違い。動作はするものの片チャンネル分のFET、D/Sが逆になっていることが判明。→#4を参照。
また、ここで詳細な基板配線図を示さないのは「自力で回路図を配線パターンに展開できない方は、ミスした場合手に負えない」からである。この回路においてそんなに難しいとも思えない。
ケースの穴位置を決め、穴開けをして組み込み。
再度チェックして、完成。ライン接続時、イヤホンやヘッドホンの特性にもよるがボリウム位置は8~12時方向で充分な音量になる。
前後するが、Dockコネクタ-ライン出力のケーブルも自作した。これがないとこのアンプの意味が薄れてしまう。
左側はUSBシンクロ/充電用。右がライン出力ケーブル。念のためiPod touch対応にするため抵抗を1本追加配線。
【電池】
画像ではNi-MH充電池を使用しているが、もちろん一般的なアルカリ乾電池でもOK。音そのものに違いは認められず。
乾電池の方が正面パネル上のLEDが明るくなる程度。
消費電流はNi-MHで61mA、アルカリ乾電池で64mAとなった。
【試聴】
まず感じたのは『音が生意気になった』。
元エントリのnabe氏も仰っていたが、低音増強効果を求める方には向かないと思う。何しろ全く色付けのない音質である。信号経路にコンデンサが入っていないことも効果的に感じられる。
イヤホンの個性そのまま、それをよりクリアにした音。
周波数特性は変わらないのに、上下の音がはっきりくっきりと前に出てくる感覚。
これは手持ちのイヤホン全てで感じられる。だから、それぞれの個性の違いが分かりやすくなって比較しやすい。
#4へ続く
ラベル:electronics アンプ