本郷さんと川田さんと2人で面談が始まった。
「この件によって、来月頭で契約を打ち切ることになりました。」
「選択肢は2つあって、ここで退職をするか、次の案件で下等口で人員を求められてるのでそこに行くか。」
川田さんが言った。
「あなたはこの事についてプラスに考えていますか、マイナスに考えていますか。」
「どちらとも言えないですね。」
「その理由は」
「しばらく時間ができるといったプラスの面もありますし、そうしてたら金銭が尽きるといったマイナスの面もあるからです。」
「私たちはこの事についてどうか将来についてプラスに捉えて欲しいんですよ。」
「で、選択肢としては、2つありまして、この会社を辞めていくのと、
下等口に新しい仕事があるのでそちらに行くのとがあります。
この会社に残るのでしたら、製造業としてちゃんとやっていきたいですね。」
製造業にこだわるのか…他にも色々やってるのに…私は思った。
まぁ、それでも構わない。
「あなたはどうしていきたいですか?」
「頑張ってるのに、わかってくれないんですよ、田塚さんは伝わってるんですけど。」
「それは、誰に対してですか?」
「社会が分かってないやつが多すぎます。」
「それはどういった感じですか?」
「言葉には言い表されないですね…」
「あなたが言わないと、どんどん違う方向にいってしまうんですよ。」
そらそうだ、自分がやらなければ
こんな感じでだんまりだったので、川田さんが紙を用意してくれた。親切な人だ。
私はこの様に書いた。