第19章 切羽詰まって投げ出したい

さて、仕事が始まり、本格的に覚える事も多くなる。 そうなると、注意する事も増え、同時進行をする事も増えてくる。 なのでどうしても自分で判断して勝手に行動してしまい、ミスが連発してしょっちゅう注意されてしまった。
「何があったん、なんでミスするん?」と、班長に言われてしまった。ミスが増える原因は言った。
・複数の事を同時にやらなければならない
・周りを見て行動して臨機応変に動かないといけない
etc...
しかし、なんでミスるかは分からない。そのまま仕事を続け、月末に本郷さんから電話で呼び出されてしまった。 「自分がミスばっかしてるの自覚してるかな?」「はい。」 「お客様にね、迷惑かけてるからやめて欲しいのよ、守れる?」 「はい、守ります。」
そんな感じで、翌月に入り、仕事を再開した。
だが、また相変わらずミスをしてしまう。
「今度はミスなく出来る?」
「出来ません。」
私は泣いた。
「辞めてまえって言われた方が楽やった…」
「いや、オレ派遣だからそんなんできねぇし」
悪魔だ、この世の悪魔だ、なんでこんな苦しい思いをしなければならない。
次の出勤日、仕事場の管理者に呼び出された。
「きついってもな、もう社会人で大人やねんし頑張んないけんよ」
「(人を殺しても社会人ではある)そう言われると、きついですね。」
私は、手すりに力を加えながら疲れながら言った。
この後、本郷さんから面談依頼が来たので行くことにした。

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