これから間もなくして、このままだと会社が赤字になってしまうといった事なので、 会社におれなくなってしまった。 いわゆる半ニート状態である。
その時に上の大野さんから、東京での会社を紹介された。
(まぁ。東京やったら都会やし、ストレスはたまるやろうけど、
友達もおるし、多少はマシになるのでは…?)
そう考え、私は一縷の期待にかけることにした。
半ニートから間もなくのことである、私の部屋が3階なので、
風呂場から2階に漏れ出たといったクレームが出たのである。
元から空いていて報告もした事を信じてもらえず、私は大家さんと営業の高塚さんに責め立てられ続けた。
半ニート期間中も苦痛を伴った。
自分の立場を把握してるから、精神が崩壊してしまっている状態なのである。
その上で、不定期で、電話がかかってくる。電話に出なければ当然ながら責められる。
電話の相手としては、佐藤さんと、営業の高塚さんである。
どちらにも責められる。
それを和らげるかのように、東出をいじりまくった。
自家発電システムの設置も進んでおり、椅子を設置して、太陽光パネルを支え、
他の椅子にストリーミング機器を設置する。
だが、接続が完了しても、永久に使えない、それは何故か、私は、森田に行って確かめに行った。
電池を見ると、ACがdCになっていたのである。
どうやら、一回充電が切れて、また充電すると、dCになるシステムなんだなと推測した。
そこで私はシガーソケットを買う事にした。
これは、言山とのぺちゃくちゃでの彼の提案である。
そこまで進んだのを、言山に言ってみた。
「なるなる」
「意味わかりますかね?」
「やっと軌道に乗り始めた感じやな、ここまでやるのはほんまにすごいわ、感心する」
私は照れてみた。
「ほめてんねやね、自分にとってこれは朗報、やっと朗報が続く時が来たって感じやな」
「自分で調べて、自分で施工して、自分で上手いことこといくように調整して……、
しかも遠距離やのに」
「金もかかる」
「まぁ、俺も自宅改修はやってるけどな、自宅やから交通費かからんからなぁ~~」
「土地借りては流石に気違い、そんなやつまぁおらん」
「なかなかそこまでやる勇気は無いな、執念がすごい笑笑」
「社会人やから出来るってのもあるな」
「ある程度安定した収入が必要やしな」
「それな」
ところで、言山と、災害時のホームレスの避難施設についての話題となったのである。
言山の意見としてはこうだ。
「ホームレスはトラブルを起こす。嫌なら仕事を見つけて働くのが普通。」だ。
「別にホームレスだからと言って、トラブルを起こすわけではない。
基本的人権にのっとったら。助けるのも普通だ。」
「いや、臭いやん。」ごもっともだ。そこは考えないといけない。
「仕事なんかいくらでもあるのに働こうとする気が無いのが納得できひんわwww」
「行動はしやんわ、人権・補償は求めるわ、は通用しやん。」
「仕事してたら嫌な事なんか山ほどあって普通」
「楽な人生を歩めるのなら歩みたいけど、庶民は頑張る・耐えるしか無いから頑張るしかない。」
「……」
「そんなかで達成感とか味わって成長していくのが人生なんよなぁ~~」
私はそうは思わない、成長って何だ?そんな人生は生きている意味はない。
「「仕事が辛い」は仕方ないと思うし、学生時代にちゃんと勉強してへんかったらなお仕方ない」
まぁ、ごもっともだ、ただ、勉強したところで楽になるとは限らない、しんどいことは続く。
また私は1つの事にしか集中できないので、そのモードの時間だけといった時間がないと身につかない。
因みに、限界まで働いてそうなる運命になるかもしれない人間にはどしっと来た。だが、
「確かに行動しない意味はない、ならやってやろう、頑張って。」
私は数日考えた末そう考えた。