仕事の最中に班長との話とかもあった。
「何かやりたい事とかねぇの?」
「今のところ無いです。」
「若いから色々資格とか取ってみて、
将来に向けてアルバイト感覚でもいいから気を抜いてやってみて。」
班長との人生経験も踏まえた良い話を聞くことが出来た。
小学校の時にそういう人と関われたら良かったなぁ…と、心の底から感じた。
もう今からでは性格の修正は出来ない。
さて、次の仕事場について、キャリアセンター長との面談があり、
今度は熊沢を紹介された。
そして、数日後熊沢の営業さんから電話がかかって来た。
どうやら仕事の流れは相馬と同じで4勤2休の12時間勤務だそうだ。
流石にそれだとしんどいのでキャンセルし、本郷さんにもそれを伝えた。
もう、期限が迫ってくる。そして、近況を伝える為に、私は米沢に帰還した。
その時、近況を伝え、自分の思いを伝えた。
「精神障害2級申請して働く方法もあるけど、もしそうなったら、実家暮らしになるな。」
出来れば私は一人暮らししたい。出来れば森田に、金銭はどうでもいい。
生活保護という選択肢もあるが、家が持っていない事、資産がない事が条件である。
でも実家は持ち家やし、売り払って欲しくは無い、また、今持ってる資産を失いたくはない。
どうせ失うなら、人を殺して、全て失った方がマシだ。
しかも、小学校の時に散々な目に遭わされたのに、タダで死ねるわけが無い、自殺せずに周りを殺してやる。
そしたら母親から、求人情報誌を渡された。
そして私は社宅に戻る事にした。
そして次の案件として、郡山が紹介された。
自動車の組み立て工程らしい。日勤はいいが、環境は良くないらしい。
でも、もう後がないので私はそこに行く事に決心せざるを得なかった。
そして、次の案件について家族にぺちゃくちゃや電話で伝えたところ、
「条件的にもいいんちゃう?」「お父さんは家作ってで、おじいちゃんは船作って、
そういうのをやってみるのも。」
結構いい評価だった。
次の日、職場の見学に行った。ここで、営業の小西さんと初対面になる。
雰囲気的にはあまり好きではない。まぁ、私は引越し業務の経験者だからどんな感じかは大体わかる。
また、小西さんは何かとつけてオレの態度について怒ってくる。まぁ、オレの態度が良くないのは認めるが。
やりたくない仕事ではあるが、今決めないと仕事が空いてしまう。なので、私は即決した。