「まず、自己紹介をお願いします。」
 「沢奈大学理工学部情報学科の追浜忠也と申します。大学では主にJavaの勉強をしておりました。」
 「あなたの志望動機をお聞かせください。」
 「私は、機械のシステムに興味がありまして、ここでは、システムに留まらず、
 製造も視野に入れており、幅広く働けると思ったからです。」
 「追浜さんには厳しい言い方かもしれないが、それには日々勉強しなければいけないよ。」
 「いや、まぁ…」
 私の名前は追浜忠也、今年度卒業を迎える大学4回生である。
 現在、ライトゲイン株式会社の面接を受けている。
 「(そんなもん、衣食住のためには金銭が必要だからに決まってるやろ)」
 そして、数日たったある日、まだ納得いく採用がされないまま7月を迎えた。
 私は、単位が十分にあり、あとは卒研と暇だったので、他の大学の授業を受けていた。
 姫州大学で、縁もゆかりもない地理を受けていた。
 ある日、その授業中に、先ほどの会社の内定通知が貰えた。
 とりあえず、内定貰えて良かった、本社が東京にあり、そこには友達とかもいるし、
 期待できると私はそう感じた。
 あとは、卒研を適当にやり、残りの学生しか出来ない事を謳歌した。