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ポルトガル、コロナ封鎖を3月まで延長 感染第2波で医療が苦境に

[リスボン 11日 ロイター] - ポルトガルは11日、新型コロナウイルス感染が最悪の状況になっていることを受け、感染抑制のためのロックダウン(都市封鎖)を3月1日か、それ以降まで延長すると発表した。

コスタ首相は、「状況は依然極めて深刻で、現状の措置を2月末でなく、おそらく3月末まで延長する必要がある。いまは封鎖解除の時期を論じる時ではない」と述べた。

ポルトガルは感染第1波を他の欧州諸国より比較的少ない被害で乗り切ったが、2021年には英国型変異株の急激な拡大と昨年クリスマス時の規制緩和などで極めて深刻な感染増加に見舞われている。

これまでの累計死者は約1万4900人、感染者は77万8369人となっている。

今月に入り1日当たりの感染と死者数は減少しているものの、入院者と集中治療中の患者が6400人おり、医療体制は人員と物資の不足で厳しい状況に置かれている。

レベロデソウザ大統領はテレビ演説で、「夏から秋にふたたび生命や健康、経済、社会の脅威が生じないよう、春の終わりまでにそうならない状況を作っておく必要がある」と述べた。

同国は1月15日、昨年3─4月の感染流行開始以来、2回目の都市封鎖を実施。非必需品を扱う施設と学校を閉鎖するとともに、可能であれば遠隔業務を行なうよう義務付けた。

コスタ首相は、今回の封鎖により1日当たりの感染と死者数が減少し、感染者1人が何人に感染させるかを示す「再生産数」が0.77と、「感染が広がり始めて以来で最低」に低下したと述べたが、死者数はなお「まったく容認できない」水準と述べた。

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