米ＣＤＣ、マスク２枚重ねを奨励－コロナまん延減速に向け新指針

Emma Court

2021年2月11日 5:43 JST

米疾病対策センター（ＣＤＣ）は10日、新型コロナウイルス感染症（ＣＯＶＩＤ１９）のまん延を減速させるため、医療用マスクの上に布マスクを重ねて着用することと、マスクのフィット性を向上させるその他方法を推奨した。

　　ＣＤＣはマスクの二重使いで空気中の微粒子エアロゾルを介した感染からの防御が強められるとの研究結果を発表した後、新たな指針を公表。マスクを顔にぴったりフィットさせることや、重ね着けで抗ウイルス効果が高められるとして実行を促した。

　　ＣＤＣのロシェル・ワレンスキー所長はホワイトハウスでの記者会見で10日、「要するにマスクには予防効果があり、きちんとフィットして正しく装着された際に最も高い効果を発揮するということだ」と述べた。

　　新たな研究は、マスクを２枚重ねにするかマスクのフィットを良くすることにより、エアロゾルへの曝露（ばくろ）が約95％減ったと結論付けている。

ＣＤＣのマスク指針（２月10日）：
鼻の上部にフィット性を高めるワイヤが入ったマスクを選ぶ使い捨てマスクもしくは布マスクの上にマスクフィッターやブレースなどの器具を装着し、フィット性を高めるマスクが鼻や口、あごの周りにぴったりフィットすることを確かめるマスクの層を増やす（例：複数の層でできた布マスクを使用、布マスクの下に使い捨てマスクを着用）使い捨てマスクの２枚重ねはしない（これらは顔にフィットする設計でないため、２枚以上着けてもフィット性は向上しない）「ＫＮ95」規格マスクの場合はその他のマスクと重ねず、１枚で着用する

ＣＤＣのマスク指針（２月10日）：

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