新型コロナウイルスの影響で浮き彫りになった社会的な孤立問題について、政府が坂本1億総活躍担当相を旗振り役とし、有識者会合を開催するなど、対策に本腰を入れることがわかった。

コロナ禍で深刻化する、女性や高齢者などの社会的孤立・孤独をめぐっては、先日の国会で、野党が担当閣僚は誰なのかただし、菅首相から名指しされた田村厚労相が戸惑う場面があった。

こうした中、政府は、コロナ対応に追われる田村厚労相ではなく、坂本1億総活躍相を旗振り役に指名し、孤立回避に向けた方策を議論する方針を固めた。

早ければ、2月末にも菅首相出席のもと、有識者を招いて議論する緊急フォーラムを開催し、孤独死や自殺の防止、貧困家庭の子どもへの支援策などを議論する見通しで、関係省庁の連絡会議の設置も検討している。