学力が特に高い生徒さんたちを指導するだけあって講師のみなさんも個性的な方がとても多い印象があります。
今回は5名の先生方にインタビューしてみました。
Q
難関国私立は高校が入学して欲しい生徒像がはっきりしていると思いますが教える側として意識されていることはありますか?
A
独自入試があったころから公立高校受験はゴールがわかりやすかったのですがある意味、難関高受験コースは(子どもにとっての)明確なゴールがないんです。もともとは公立志望→成績があがって私立を目指すなど、子どもの学力向上に応じて複数の選択肢を提供できるのが難関高受験コースのいいところだと思います。
Q
どのような観点から子どもたちと向き合っていますか?
A
「出来た」という経験や喜びをたくさん味わって子どもたちに自信をもってもらいたいです。小中部であれば、それが定期テストや内申点の点数アップだし、対して難関高の場合はそれが他の人が出来ないようなちょっと難しい問題だったり、開成や学芸の入試問題が解けた!ということに変わっただけだと思います。
Q
難関高受験コースとしてのポイントは?
A
子どもたちが物事に主体的に取り組める指導を心がけています。
Q
難関高受験コースが5年後、10年後どうなっていたらいいと思いますか?
A
目の前にいる生徒がすべてなので、一人でも多くの生徒に笑顔を届けていきたいしそれが自分の仕事だと思う。その考え方が難関高受験コースのブランド力として大きくひろがっていくといいなと思います。
Q
考える力をはぐくむといったことをはじめ、教育の在り方が変わってきていると思いますが教える側の対応の変化はありますか?
A
昔は一種類のみだった授業コンテンツにも幅を持たせることで柔軟に対応しています。イキイキアクション(行動指針)にもありますが「基準を変えよう」のとおりで今の生徒さんが消化不良にならないように私たちの教え方も変えていかないといけないなと思っています。
Q
ブランドネーム変更に伴う心境の変化はありましたか?
A
顧客に打ち出す際の認知度が大きく違うなと思います。以前(SHOZEMIアルファの時)は湘南ゼミナールが運営しているということが市場に伝わりづらかったことも一部ありました。ですので、今回のことは「いい変化」だと思っています。
Q
生徒さんに教えられる際、ご自身の核(コア)とされていることは何ですか?
A
「学び」こそが人間の根本的な知的好奇心を満たす行為だと思いますし、その意味でも、子どもたちには高校受験以降もずっと学び続けていって欲しいなと思っていて、それを伝えていけたらと思っています。
例えば数学の授業中にも大学などでも扱われる事項を少し取り上げたりすることで子どもたちの好奇心がさらに沸くような工夫をしています。
Q
それは学び方を学ぶということですか?
A
そうですね。"魚を与えるのではなく魚の釣り方を教えていく"ことに近いかもしれません。
Q
難関高受験コースが5年後、10年後どうなっていたらいいと思いますか?
A
教室が首都圏の中心部にも進出できているようになりたいなと考えてます。実は1教室あたりの難関高合格者数、例えば開成や早慶などは他塾さんよりも多いんです。教室数が増えていけば難関高受験コースは十分戦えるのではないかなと思っています。
Q
ご担当科目である国語が得意な子の特徴ってやはりあるのでしょうか?
A
行間を読む力や自分の想いを形にできる子が多いですね。ただ、作文が得意=国語が得意ともいいきれないところがもありますがそういうお子さんは言葉を良く知っているので書かれた内容によっては目を引くことはありますね。
Q
国語を通じて生徒さんに伝えていきたいことは何ですか?
A
やはり入試問題における記述の力を高めていってほしいと思っています。特に重視しているのは「書かれていない言葉」を自分で紡げるようになることですね。例えば小説文の問題で心情を表すときに、問題中のキーワードから考えていける高い想像力をもってほしいと思っています。
Q
これまでに子どもたちから気づかされたことはありますか?
A
入社した際、「子どもたちを押さえつける(管理する)のではなく伴走していきなさい」といわれたことがありました。実際に湘ゼミでの授業を担当してみて「子どもたちって自分の考えをもっているんだな、いろんな意見があるんだな」ということを気づかされました。例えば宿題をやってこなかったときにその理由をきちんと聞いてあげる。それで自分自身も学ぶことが多かったです。
Q
難関高受験コースでの英語の授業について教えてください。
A
英語4技能習得を視野に置いて小6はオールイングリッシュで授業しています。
さらに物語を読みすすめながらも発音を重視したコミュニケーションを行っています。発音だけ、文法だけ、長文読解だけと分割して教えるのはあまり効率的ではないと考えているのでそれらを関連づけられるような授業が小学生から行えるのはとてもいいことだと思っています。
Q
英語は言葉だということをやはり理解してもらいたいですか?
A
言葉自体の面白さを感じてほしいと思っています。授業中でも日本語訳と実際に英語で聞いたときの受け取り方のニュアンスの違いなど。そんなところも感じ取ってもらいたいです。
Q
子どもたちに意識して接してこられたことはありますか?
A
自分がやりたいことがこれから固まってくる子たちがほとんどなので、今やっている勉強が何につながっているかがあいまいな子が多いと思います。
でもそれは年齢からいっても普通のことなので、今取り組んでいる勉強を通じて、自分の目標がみつかったときにすぐに動き出せるようになって欲しいなと思っています。
Q
生徒さんとのコミュニケーションで大切にしていることはありますか?
A
「ポップに厳しく」です。特に小中部から移籍してきて、壁にあたる子達も多いのでそういった子たちにも学力の現状を認識してもらい励ましながら前向きに頑張ってもらっています。
Q
子どもたちには普段からどのようなメッセージを伝えていますか?
A
神奈川だけにとどまるなと伝えています。神奈川の受験事情の特殊性を変えることはできないのでその分、視野を広く持ってもらいたいと思っていますし、そういうきっかけを与えてあげるのも自分たちの役割だと思っています。
Q
難関高受験コースが5年後、10年後どうなっていたらいいと思いますか?
A
やはり都内に進出していきたいです。日本一を目指していく会社としてアイスピックのように都内に切り込んでいけるのは自分たち難関高受験コースだと思うし、北原先生(難関高受験コース責任者)にはもし東京にでるときはぜひ自分にやらせてほしいとお願いしています。そこで戦えたら、本物だと思っています。
5人5様のお話でしたが共通しているのは、早く首都圏に進出していきたい、より多くの子どもたちに貢献していきたいという強い気持ちでした。
中村先生の写真内のメッセージにもありましたがまさに「伸びしろしかない」難関高受験コース!
今年の活躍に期待しています。