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自宅療養者の観察強化 パルスオキシメーター配布

2021年2月5日

 大阪府の吉村洋文知事は4日の定例会見で、新型コロナウイルスに感染した自宅療養者に、血液中の酸素飽和度を測る「パルスオキシメーター」を配布すると発表した。全国で自宅療養者の症状が急変するケースが発生していることを踏まえ、健康観察の支援を強化する。

 対象は原則40歳以上の自宅療養者で、保健所長が必要と判断した場合に配布する。2月末までに約1万3千台の確保を予定。保健所の設置自治体に対しては事業実施費用を府が全額補助する。

 吉村知事は「全国的に自宅療養中に亡くなる人が出ている。健康観察の対応を強化したい」と述べた。

 府内9カ所の宿泊療養施設では十数台ずつを配備しているが、宿泊療養者全員に貸し出す。このほか各施設にウェアラブルデバイス2台ずつを試験的に配備し、必要に応じて宿泊療養者に装着し、常駐している看護師が健康状態を見守る。