[漫画]PSYREN-サイレン-


さいれん / PSYREN
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注意: これは漫画版。その他メディアのページ: 日本映画:サイレン
漫画総合点=平均点x評価数99位9,264作品中総合点98 / 偏差値78.04
漫画平均点716位1,330作品中平均点0.78=良い/125評価
2007年漫画総合点3位398作品中
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作品紹介(あらすじ)

「秘密結社サイレン」それは人々を次々に失踪させていると噂される、都市伝説上の存在…。主人公、夜科アゲハは、突如姿を消した同級生・雨宮桜子を探すため、サイレンへの唯一のアクセス方法とされる「赤いテレホンカード」を使う。その先に、驚愕の運命が待ち受けているとも知らずに…!! 予想不可能のサスペンス+超絶バトル!!誰も読んだ事の無い漫画体験がキミを待っている!!
著者:岩代俊明
版元:集英社
日本 開始日:2007/12/03(月) 週刊少年ジャンプ 2008年1号 / 終了日:2010 2010年52号
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(階位と権限/特典の関係の説明)
最終変更日:2013/12/31 / 最終変更者:永田 / その他更新者: アセチルサリチル酸 / 管理人さん / 雪霞 / 提案者:羽幌炭鉱 (更新履歴)
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2017/05/03 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:1(100%) 普通:0(0%) 悪い:0(0%)] / プロバイダ: 14795 ホスト:14656 ブラウザ: 10443
【良い点】
設定・世界観がいい
主人公以外の味方キャラ及び敵キャラもしっかり目立ってる
話もしっかり作り込まれててテンポも良い
【総合評価】

[推薦数:2] 2011/10/15 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:95(65%) 普通:13(9%) 悪い:38(26%)] / プロバイダ: 11307 ホスト:11103 ブラウザ: 11131
【良い点】連載されていた頃は毎週楽しみに読んでいました。
まず褒めるべき点は、展開の運び方です。正直に言いますと何度も予想の斜め上を行く展開をされて良い意味で裏切られました。
現代パートで巧妙に伏線を張っておいて、未来パートにて華麗に回収するという方式も良く考えられていたと思います。
ネタバレになってしまうので詳しくは書けませんが特に4thステージなどは素晴らしかったです。
そして次には個性的なサブキャラ達ですね。
エルモアの子供達が出ている時は無性にワクワクしましたw
敵キャラに関してもWISEの人たちを初め、皆性格やビジュアルなども含めて上手く書き分けられていたのは良かったと思います。
絵に関しては決して上手くはない(特に顔は若干古臭い)ですが、体は上手く書けていますし、躍動感のある描写ができているのでさほど気になりませんでした。
むしろ空中の動きなんかは結構上手い部類に入ると思いますよ

【悪い点】
服のセンスが若干悪い。(てか古い)
主人公達が良くも悪くも大人びてしまっているので、小学生や中学生なんかには受けにくいキャラになってしまった事。
の二つですかね。

【総合評価】
ジャンプ紙上でもかなり応援していた作品でした。
打ち切られてしまったのが本当に残念ですね。
あと、なんかガンツとかハンターのパクリとかと一部で言われていたようですが、全く気になりませんでしたよ。
言われて始めてああそうかもと認知したレベルです。
正直上の二つの作品も大好きなので、このように引っ張りあいに出すのはやめていただきたいものです。
とりあえず読んで見れば分かります。かなり面白いですよ。オススメです。
評価はとても良いで。
[共感]
2012/06/02 話作りがうまいところ、描写に関して同意。服のセンスはファンがファッション誌送ってもダメだった。 by VICE
2012/03/02 確かに展開の運び方は素晴らしかったですね。岩代先生の発想にはもはや脱帽しましたね。 by すわろう

[推薦数:1] 2011/04/13 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:66(58%) 普通:3(3%) 悪い:44(39%)] / プロバイダ: 28183 ホスト:28225 ブラウザ: 3436(携帯)
良い点
全てにおいて満点です
悪い点
特に無しだが残念な点は最後が駆け足になってしまったところかな

総評
まずヒロインがぶっとんでるのが新鮮で面白い。
特にシャイナへの「腕一本も〜らった」にはわらかしても〜らった
次に伏線が非常に張り巡らしてありそれの回収の上手さには驚いた。
ただアゲハと朧は一旦ダークサイドに堕ちたところを飛龍に助けられるっていう伏線だけが回収できなかったのでそこが残念でならない
僕個人としては歴代で一番面白いと思う漫画なのでアニメ化してほしいです。
[共感]
2012/07/06 確かに飛龍は予想してたよりも出番が無かったですね……。アゲハの場合は桜子の存在があったから問題はありませんが。 by 狗が身

[推薦数:1] 2011/03/05 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:1(100%) 普通:0(0%) 悪い:0(0%)] / プロバイダ: 1964 ホスト:1987 ブラウザ: 13490
【良い点】
連載当初からハラハラさせるサバイバル感で、読者を虜に。
2巻あたりか超能力物に急に路線変更…したかと思いきや、連載前から岩代先生は超能力バトルメインで行くことを視野に入れていた。
実際に第1話で既にPSIを使っている人物もいる。
そして連載を終えた今、読者には「世界はつながる」という謎の言葉の意味が理解できたのではないかと思う。
ただただ敵を倒していく漫画ではなく、人と人との、それも時代を超えたつながりを
ひしひしと感じたのではないだろうか。

【悪い点】
すべてにおいて満点だが、夜科の友達「サカとヒロ」がどうなったのかだけ気になる。
小説版で補正されてるのならば文句なし。

【総合評価】

岩代先生には感謝と激励の言葉しか思い当たらない。
ありがとうございました。お疲れ様です。
[共感]
2011/03/10 2話で雨宮が禁人種を両断したのもよく考えればPSIへの伏線でしたね(4話あたりでアゲハに両断を失敗させる徹底ぶり)。P.S.「サカとヒロ」は小説版で補正されていませんでした。そこは惜しいです。 by 伏魔の剣

[推薦数:2] 2010/09/14 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:87(58%) 普通:17(11%) 悪い:46(31%)] / プロバイダ: 29382 ホスト:29409 ブラウザ: 6651(携帯)
もう目が離せない!

【良い点】

綿密に構築された物語

深みのある登場人物達

戦闘の秀逸ぶり

『展開を予想する』楽しみがある

【悪い点】

ジャンプと相性が悪い(下記参照)

書き分けが苦手&絵が時折崩れる

(服装のセンスも時折悪い)

【総合評価】
『みえるひと』の岩代俊明先生が現在連載しているサスペンス、バトル作品です。
作者は「『バック・トゥー・ザ・フゥーチャー』から着想を得た」との事ですが、作品の出来が素晴らしいです。

◎◎◎◎際どい伏線の張り、綿密に構築された物語

一話目からテレホンカードやニセ刑事と伏線、イベントのオンパレードです。
始めてサイレン世界に飛ばされた話でも
朝河飛龍の「タツオ…!」や雨宮の体調不良や「ライズ…」のセリフ
彼女が禁人種を両断した日本刀でアゲハが禁人種に切りかかり、失敗する描写など
抜け目なく伏線を張り、超能力サイの登場も全く違和感がありませんでしたし、何よりサイレン世界の正体も驚愕でした。

物語もドリフト二回目以後は
サイレン世界で情報を得る
→クリアして元の世界に帰還し、情報を下に活動
→活動によりサイレン世界が変化し、そこから新たなイベント発生
という流れになります。
…一つの事象で全体に多大な影響を与えるというダイナミックな連鎖はまさに圧巻です。

特に四回目のサイレン世界での展開は凄まじく、以前からのイベントや伏線、一話目の伏線が重なり、超弩級の衝撃でした。

さり気ない描写に伏線を仕込み、全て回収しつつ、ダイナミックな連鎖を巻き起こす…本当に岩代先生には脱帽します。

◎◎◎◎深みのある登場人物

サイレン世界、現実世界の両方を通してキャラ立てに成功しています。

また短く要点をおさえた過去回想や心理描写が上手く、キャラの内面や背景、成長、変化が上手く描かれています。
特に霧崎カブトの成長や雨宮が心を許して行く変化、
最初はお調子者で熱血だった主人公アゲハが変遷し、冷酷化する点が分かりやすいです。

一方の敵方W・I・S・Eの人物達も心理描写や言動、彼らの特異な背景からキャラが立ってます。

豪快な性格を装いつつも、自身の人間的感情の欠落を自覚し、戦いに己を見出すしかないグラナや
同じく戦いにしか己を見出せず、戦いに散っていったウラヌス
今まで持たなかった「守りたいもの」を掴みかけているウィーゴ
etc…
キャラの立ちっぷりから誰が主人公でもおかしくないです。

◎◎◎◎卓越した戦闘

バトル要素の『PSI』は基本三つの要素、ライズ(身体強化)、バースト(超能力)、トランス(精神、神経干渉)を持ち、
さらに「プログラム」の要素もあり既視感を感じさせない、優れたバトルシステムとなっています。

作者の戦闘の表現力も見事と言う他ありません。
強弱のついた身体のブレ表現は躍動感を生み出し、
時折出る、全体を見渡す様なアングルは戦闘を分かり易くし、
身体全体の動きを描く丁寧な動作描写や的確なダメージ描写はコマの繋がりを非常に分かり易くします。

また遊坂戦の様な頭脳戦、カイルVS部隊スカージの1対複数、カプリコと朧の禁人種対決と戦闘形態が多様なだけでなく、
予めの下準備、背後からの不意打ち、トランスによる幻覚など戦略も多様です。
なにより戦闘そのものに御都合主義や引き伸ばしがなく、最初から互いに全力、容赦なしで戦っており、非常に緊迫感、緊張感があります。

バトル漫画好きな人にとっては大変嬉しい仕上がりになっていると思います。

◎◎◎◎『展開を予想する』楽しみがある

上で挙げましたがサイレンは
絵、セリフ、イベント…あちらこちらに伏線を忍ばせ、それに応じた展開をします。
それらをただ読んでいても楽しいものですが、
「○○だから××になるだろう!」や
「アイツの正体は△△△に違いない!!」など
読者自身で謎や展開を予想する事も可能です。そしてそれは実際楽しいものです。
私の場合、良い意味で裏切られ続けています。

△人気偏重雑誌と相性が悪い

『緻密な構想、伏線から練り上げられた劇的で濃厚な展開』と
『かなり合理的で殺伐としている戦闘』は
本作の見所(の中の二つ)ですが、途中参加の読者からの票が得にくいでしょう。
『人気(読者票)が全て』と豪語する商業雑誌で連載している事を考えますと
「相性が悪い」と言わざるを得ません。

×書き分けが微妙で絵も時折崩れる

アゲハ、祭、青年カイル、シャオ、遊坂と髪を取れば殆ど同じ顔ですし、朧とジュナス、雨宮とミスラも又しかりです。

ネオ天草や部隊スカージの面々に新たなパターンの顔がある所を見ると
「書き分けそのものはあるが、上手く使えていない」感じがします。

また時々絵崩れもあって、飛鳥や弥勒の首が伸びたり、キャラの顔が大きくなったりします。

特にサイレン世界のフレデリカが一番被害を受けており
アゲハの暴王円盤Verの発動シーン時の顔がおかしくなったり
単行本表紙でいきなり別人の顔立ちになったり
「(マリーは)何処に!」とアゲハの顔になったりしています。
(結構好きなキャラなのですがね…)

絵崩れはこれからの改善に期待します。

【総合評価】は…【最高】ですね。願わくば打ち切りを食らわず、『封神演儀』の様に伏線未回収なしの円満な最終回を迎える事を祈ります。

これ程の長文を読んで頂きありがとうございました。
[共感]
2012/07/04 先が気になる漫画は数あれど、先を楽しめる作品はそうありませんよね^^
上手く言えないけど、漫画を楽しめる漫画だったと思います。 by 狗が身

[推薦数:1] 2010/07/16 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:1(33%) 普通:0(0%) 悪い:2(67%)] / プロバイダ: 4783 ホスト:4864 ブラウザ: 7350
【良い点】
伏線の貼り方と回収が綺麗なところ
設定の矛盾点がほとんど無いところ
ストーリーが一貫しているところ
テンポの速さ

【悪い点】
作画の不安定さ
カラー絵の微妙さ
服装センスの無さ
途中参加の難しさ

【総合評価】
話の構成がとても上手な作者だと思います。
逐一伏線を張ってはしっかりと回収していく様は本当にすごいです。
伏線をもとに話を予想したりすることが毎週ジャンプを読んだ後の私の楽しみだったりします。
サイレンの展開のうまさを一番感じたのは7巻⇒8巻にわたる部分だと思います。
あそこまで執拗に援軍展開フラグを折りつつの王道である援軍展開には鳥肌が立ちました。
まだまだ伏線は残っているので上手に回収しつつ綺麗に終って欲しいところです。

絵は下手ではないのですが、荒れることが多いのが残念です。
安定すれば結構上手な絵だと思うのですが。
悪い点であげた途中参加の難しさですが、それはジャンプ内ではかなり話が進むテンポが速いことが原因です。
テンポが速いことは利点でもあるので仕方ないとも思いますが、1週飛ばしただけで話についていけなくなることもしばしばあるのは問題かと。

しかし、ストーリー構成は上手ですし、今後にも期待できるので評価は「最高」です。

[推薦数:4] 2010/06/03 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:12(55%) 普通:0(0%) 悪い:10(45%)] / プロバイダ: 12562 ホスト:12545 ブラウザ: 7236
【良い点】
・非常に良く練りこまれながらも、スリリングかつスピーディに展開するストーリー
・スピード感のあるバトル描写
・メッセージ性が見え隠れする内容

【悪い点】
・設定が多い上、伏線が絡み合っているため途中参加がしにくい
・造形のセンスが微妙で、ちょくちょく荒れる

【総合評価】
「みえるひと」の作者である岩代俊明先生の次回作です。
前作は基本的には単純なバトル漫画でしたが、本作は複雑なSFサスペンスを交えてのバトル漫画となっております。
前作が好きな方でも賛否両論となる作風となっておりますが、私は「PSYREN」の方が好きですね。
以下から評価していきます。

◎◎◎非常に良く練りこまれながらも、スリリングかつスピーディに展開するストーリー
この作品の最大かつ最高の長所は「緻密で読み応えのストーリー」だと思います。
未来で情報を取り入れ、その情報から様々な事件や新展開が次々と巻き起こる様は非常にドラマティックであり、
更には、その事件や新展開の顛末が未来に繋がって行くため一つの改変の効果が物語全体に波及し、連鎖的に物語が動いてゆくので、複雑でありながらも非常に読み応えのある内容となっております。
しかも、これだけあらゆる事件、展開が伏線として絡み合っていながらも物語が停滞することは一切無く、スリリングかつスピーディに進行して行くので退屈することがありません。
その上とんでもないことに、これほどのクォリティの作品を週刊連載しながら矛盾無く作っていて、このような連載が出来るのは超人的としか言いようがありません。
かといって、「実は〜でした」とか「秘められた全く新しい力が〜」といったジャンプ漫画にありがちな後付も殆どせず、
引いては、パワーバランスやキャラの強さ、新技にまで伏線やイベントをかませるという徹底振りと、緻密な作品作りには頭が下がりっぱなしです。

以上に挙げた様な「この作品の素晴らしさ」を一番実感できるのは、ファンの中では語り草となっている5〜8巻の展開でしょう。
この顛末と流れをここで具体的に解説すると、先ほど言ったように伏線が複雑に絡み合っていることから非常に長くなるので割愛いたします。
前年度のジャンプで、最も衝撃的で興奮させられる成り行きだったと思いますので是非読んでみてください。

◎◎スピード感と臨場感のあるバトル描写
この作者のバトルには「ハンター×ハンター」などに代表される、ズシッっとくるような迫力はあまりありませんが、それを補うに足る「スピード感」と「攻撃の妥当性」があります。
初期のみを読んだ方なら「そうでもない」と仰られるかもしれませんが、初期は身体能力向上の能力「ライズ」が無かったことで、スピード感を完全に表現することが出来なかったことが原因だと思います。
(この辺にも、作者の丁寧で緻密な作品作りが伺えますね。)
拳を振る時等、攻撃時に体全体に起こる予備動作の丁寧な描写と、それらに強弱をつけたブレの表現によって、「キレのあるスピード感」が非常によく表現されております。
更には、前のコマでの攻撃が次のコマでのキャラ動作や容態、ダメージに繋がっていることから、コマとコマの流れが掴み易く、「攻撃の流れ」が自然です。
また、敵味方共に攻撃に容赦が無く、常に全力なので非常にスリリングです。
特にヒロインの雨宮の狼藉ぶりには、天晴れ過ぎて笑ってしまうほどです。
シャイナが必殺技を出すための構えに入った瞬間に、キチガイ顔で腕を折りに行くとは思ってもみませんでした。
この作品のような苛酷な環境や、実際の戦場では奇襲や不意打ちこそ本来スタンダードで、これに慣れてしまうと他の漫画のバトルが悠長に感じますね。

バトルで一番良かったのは、12巻収録予定の「Pacs破壊作戦」のボス戦ですね。
敵と主人公達の攻防が心理戦を交えながら丁寧に描かれており、非常にスピーディかつ臨場感たっぷり(雨宮の奇襲も有り)なバトルとなっていました。

◎◎メッセージ性が見え隠れする内容
物語やバトルも魅力的ですが、そこここに見えるメッセージも魅力的です。
それが最も色濃く表現されているキャラは物語の最重要キーマンである「ネメシス本体」でしょう。
ネメシス本体は人の汚さを知ったことで、完全に人との繋がりを断っていたようにみえますし、本人も人の感情を失ったと発言してはいます。
しかし、そんな人間が死ぬ前に「何かしよう」思い立ち、あまつさえ、能力の連続使用による死の危険を顧みず、未来と現代を繋げる壮大なプログラムを組むでしょうか?
そもそも、崩壊の理由が知りたいだけなのに、未来と現代を行き来するという面倒くさい計画を実行するでしょうか?
彼女は主人公達との去り際にこの様に発言しています。

「人とは誰しも繋がっていたいのだ」「そうやって世界は繋がってゆくのだ」

この言葉でもうお分かりだと思いますが、どれだけ人間に絶望しても孤独の中で死に行くことに耐えられず、彼女も「誰かと繋がっていたかった人間」なんだと思います。
その人との繋がりへの淡い切望が、アゲハ達との繋がりに発展し、絶望の未来を変える可能性へ繋がっていくという流れは、人の想いや繋がりが世界を変えてゆく様をドラマティックに表現していると思います。

他にも「人との繋がり」を表現するキャラは他にも大勢おります。
人との繋がりの為に憤り、苦悩し、戦うアゲハ
親子の希薄な繋がりに嫌気が指し、戦いの中で得た新たな繋がりのために戦う雨宮
世界を破壊することで新しい繋がりを作ろうとした弥勒
人の感情を持たないが故に、理解者との繋がりを求めたグラナ・・・
思惑や為した行為は違えど、人とは結局「繋がりが欲しい寂しい生き物」であり、それは自然で大切なことなんでしょうね。

×設定が多い上、伏線が絡み合っているため途中参加がしにくい
先ほど言ったとおり、この作品は伏線が絡まっていることから、非常に緻密で複雑な内容となっています。
それにより、通しで読まずに途中から参加することが非常に困難です。
作品のクォリティを維持する為には仕方ないことですが、読みやすさや分かりやすさが求められる少年誌に掲載する漫画としては、これは大きな欠点だと思います。
一長一短な部分ですね。

×造形のセンスが微妙で、ちょくちょく荒れる
結構言われていることかと思いますが、分かりやすく言うとセンスがダサいです。
アゲハの未来服の肩パッドや星将の服装を見れば、一発で分かるかと思います。
特にジュナスが酷いですね・・・連載中の内容では非常に威圧感のあるキャラとして描写されていますが、あのヘルメットと酸素マスク?はありえないセンスだと思います。

それとキャラの造形が荒れがちです。
9巻のフレデリカの顔を見ていただければ分かると思いますが、作中の人物とは思えませんし、アスカや弥勒の首が長くなっていたりと、作画が不安定になることがままあります。
センスはもうどうしようもないと思いますが、絵の荒れだけは改善して欲しいところです。

【総括】
サイレンの感想を書いているのを見ても分かりますように、個人的には今のジャンプで最も面白い作品であると思っております。
というか、ジャンプで連載することに違和感を感じている作品です。
絵がもうちょっと綺麗かつハイセンスなものになれば、月刊誌で十分通用する内容だと思います。
願わくば、打ち切りになったりせず、全ての伏線を回収して作品として最高の完成度を保ったまま完結して欲しいものです。
評価は文句無く「最高」で。

拙文を読んでいただき、ありがとうございました。
[共感]
2011/07/17 たしかに最近の漫画には無い奇襲攻撃にはたびたび驚かされましたね。
PSYRENのキャラ背景等おっしゃること全てに共感いたしました。
一話の世界は繋がるという謎の言葉をラストコール「繋がる世界」に掛けたのも良かったですよね。
最後が巻き展開になってしまい非常に残念でしたね。 by ジャンプ大好き
2010/07/16 この漫画はキャラの内面と過去の背景がいいですよね。服装は確かに微妙なので、私はシュールな光景として割り切ってます。 by soka
2010/06/04 一話の時点から「ネオ天草」が繋がっていたりと、話の練り上げが素晴らしい作品ですよね。 挙げられた全ての点に納得です。 雨宮のあの「腕一本もーらい」には私も驚かされました(笑)。 by 伏魔の剣

2009/09/07 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:1(100%) 普通:0(0%) 悪い:0(0%)] / プロバイダ: 29828 ホスト:29785 ブラウザ: 11638
【良い点】
・ストーリー
・世界観
・ストーリー構成力

【悪い点】
・ファッションセンス(キャラの服装にオリジナリティがない)
・絵が女性向けでない。(どちらかというと男性が好きそう)
・フレデリカとマリー男性向け狙いすぎww
・チルドレンが強すぎて主人公達の存在が薄くなっている。

【総合評価】
ストーリーは凄くいいと思います。
世界観や設定もかなり凝っていていいと思います。私は好きです。
ただ、最近の展開は読者狙いとしか思えません。
読者のほとんどが10年後のチルドレンファンばかりです。
未来編が長いからだとは思いますが、私的には、主人公たちの存在が薄くなってきているようで凄く嫌です。個人的な意見ですが・・・。
ただ、これからは現代に帰るみたいなのでこれからに期待です。
psyren自体は大好きです。
ただ、もう10年後チルドレンはいいかな・・・。

2009/08/17 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:1(50%) 普通:0(0%) 悪い:1(50%)] / プロバイダ: 24779 ホスト:24923 ブラウザ: 8456
【良い点】
よく練りこまれたストーリー
まるで小説を読んでいるよな感じに
すごくスピーディーで続きの気になる展開
どこかの死神漫画とは大違いです
【悪い点】
万人受けしない絵
人を選ぶと思います自分は好きなんですけどね
キャラのセンスの古さ
だがそれがいい
【総合評価】
とても面白い作品です1からよまないと作品の性質上入りずらかったりするので、読もうと思った人は単行本をとりあえず買ってみることをお勧めします。
どちらかと言うと低年齢読者の人気よりそれよりちと上の年齢層に受けそうな漫画です
みえるひとが打ちきりだっただけにしっかりと最後まで書きあげてほしい自分のジャンプ誌上1番すきな作品ですね 最高で

2009/08/04 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:1(100%) 普通:0(0%) 悪い:0(0%)] / プロバイダ: 3236 ホスト:3315 ブラウザ: 9207
【良い点】

話の内容 意外性
【悪い点】

服装(特にアゲハ)、個人的に大河は好き。
【総合評価】

第一話から好きだったので頑張ってほしい。
アンケートが増えたのか下位5位には入っていないので嬉しい。

2009/07/25 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:26(84%) 普通:2(6%) 悪い:3(10%)] / プロバイダ: 18732 ホスト:18586 ブラウザ: 5234
【良い点】
よく練られたストーリー
バトルシーンが上手い
前作よりも派手

【悪い点】
それでもやっぱり地味な雰囲気は拭えない

【総合評価】
前作「みえるひと」の頃から岩代先生のファンなので、新連載と聞いたときは思わずガッツポーズをとってしまいました。
やっぱり岩代先生の作品は面白いです。
物語は主人公の夜科アゲハが、偶然「サイレン」の赤いテレフォンカードを手に入れるところから始まります。
最初のドリフトではどことなくターミネーターを彷彿させる敵「アルフレッド」が立ち塞がり、読者にインパクトを与えたと思います。
そして2回目のドリフトでアゲハがついに覚醒しました。
彼の能力はシンプルで強力、しかし決して万能ではないという絶妙なもので、そこがまた上手いと感じました。
チルドレンや秘密結社「W.I.S.E.」が登場してからはさらに面白さに磨きがかかっています。
最近では第三勢力も登場し、ますます目が離せなくなってきました。
バトルシーンも前作よりも良くなっており、毎回ハラハラさせられます。
評価は「最高!」で。

2009/07/02 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:6(67%) 普通:1(11%) 悪い:2(22%)] / プロバイダ: 2494 ホスト:2466 ブラウザ: 8573
【良い点】
しっかり練られたストーリー
技の名前がかっこいい
キャラが魅力的

【悪い点】
とくになし

【総合評価】
途中打ち切りになりそうでしたがなんとか持ちこたえました。
だんだんおもしろくなってきました。
最近これを読むのが楽しみです。

2009/06/15 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
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【良い点】

個性的な特殊能力を伴うバトルが非常に面白い。
ストーリーにも飽きないし、テンポも丁度よい。
読者としては非常に読みやすい作品。

【悪い点】

敵味方問わずキャラの魅力が少し足りないのと、キャラの年齢層が偏っているあたり。

【総合評価】

魅力的な世界観に陶酔できる作品だと思います。
才能のある作者さんだと思うので、これからにも期待。

2009/06/08 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:1(100%) 普通:0(0%) 悪い:0(0%)] / プロバイダ: 22574 ホスト:22344 ブラウザ: 8456
【良い点】
・ストーリーが凝っている。サスペンスとしての謎解きの描写はすごいものを感じる。
・キャラクターの個性の描きわけがしっかりとできている。
・バトルが単なる力勝負ではない。能力による戦略など、工夫を感じる。

【悪い点】
・サスペンスなのでしょうがないが、続けて読んでいないと話がわからなくなるうえ、どうしても説明的になってしまい、テンポが悪くなる時がある。
・敵のキャラクターがもっとかっこよくてもいいかな?好みの問題かもしれませんが。

【総合評価】
ほんとーに面白いの一言に尽きます。最近の展開はすごいです!ジャンプでの掲載順位もどんどん!上がってます。
ただ「時間」を扱っている作品なのでパラドックスなどをうまく説明できるかは作者さんの力量にかかっていると思います。うまく説明できればもっともっと面白くなると思います!!そういっためんでも期待しています。
気になっている方は、一巻から読むことをおすすめします!

2009/06/05 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:8(89%) 普通:0(0%) 悪い:1(11%)] / プロバイダ: 29460 ホスト:29437 ブラウザ: 6214
【良い点】
最近の展開

【悪い点】
序盤

【総合評価】
最近の面白さは神がかってます。

もっと読む

「【良い点】個性溢れるキャラクター【悪い点】飛龍の技がパッとしないところ【総合評価】もうとにかく面白い...」 by kinnn


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