物語紹介

共通シナリオ

蒸気機関車8620を制御する専用レイルロオドであるハチロクは、大廃線に伴って長い眠りについていた。
ほんの偶然から彼女を目覚めさせた、鉄道事故被害者である青年・右田双鉄は、ハチロク、義妹で絵描きの日々姫、市長で社長のポーレットらと、 それぞれの目的のため、行方不明になっている8620の捜索を開始する。

ハチロクシナリオ

復活した8620のため、元ストーブ列車であった客車の譲渡を受けた双鉄とハチロクは、 バーベキュー列車に改装して運用、観光客からの大好評を得る。
が、大幅に増加した運用回数は隠れていた古傷を刺激、8620は致命的損傷を負ってしまう。
深く傷ついたハチロクは、差し出された手を受け取り、双鉄と共に再起に向けて歩み始める。

ハチロクシナリオ

ハチロクの新しい仲間、汎用型レイルロオドのオリヴィ。
小さく健気で、稼働限界が近づきつつあるオリヴィを助けるために、ハチロクはレイルロオドの寿命を伸ばす方法を、双鉄とともに探し始める。

右田日々姫シナリオ

日々姫自身と作品とが、御一夜に広く親しまれていることを知っていく双鉄。
一方ポーレットは激務に耐えかね、市長辞任にまで追い込まれてしまう。
後継市長選の有力候補、宝生稀咲に対抗できる候補を模索する双鉄に導かれた日々姫は、その最適解が自らの出馬であることを理解。御一夜の水と笑顔を守るため、稀咲との対決へと出馬していく。

右田日々姫シナリオ

真闇への思いと双鉄への想いを重ねる日々に大きく成長した日々姫。
新デザインを任されたのは、町と鉄路を再生させる大きな計画。
主役に据えた食堂列車の初のきっぷを、日々姫は真闇へと送る。

雛衣ポーレットシナリオ

ポーレットの負担を減らすため、双鉄は採炭体験と蒸気機関車燃料化を両軸とした観光施設を設立、その理想である“鉄道による観光復興”を具現化する。
一方で、れいなが抱えていた足回りの問題は深刻化。
問題解決のための改造は、今のれいなを変えてしまうかもしれないという不安に、ポーレットと双鉄は、手をとりあって向き合っていく。

雛衣ポーレットシナリオ

愛娘ひかりと、おねえちゃんになったれいなと、四人での鳴呼への旅。
楽しい旅は同時に、両親としての未熟さをも、若い夫婦に痛感させる。
旅先で出会う、こけしづくりに、雪うさぎに。家族はゆっくり成長していく。

凪・ふかみシナリオ

「修学旅行」の日々を重ねつづけて、それぞれの成長をふかめていくふかみ、凪、双鉄。
が、成長につれ。それぞれの世界が広がっていくにつれ、三人一緒でいつづけることの困難さも、また増加していってしまう。
「それでも、ともに」と無理を重ね続けた双鉄は、ついに倒れる。
あらためて正面から向き合う、凪とふかみ。
かけがえの無い親友同士と、その双方の想い人と。幸福で完全だった三角形は、解かれ――新しい絆を結ぶ。」

稀咲シナリオ

酒造にとっての一滴の水。銀行にとっての一円の金。 総量と比しどれ程わずかであろうとも、決しておろそかにできないものが存在するとの認識を共有したことは、双鉄と稀咲、対立し合う立場の二人を近づける。
そこから産まれる新事業案が集める無数の思いの上に、やがてふたりは純白の、愛のレールを延伸していく。

真闇シナリオ

その才を誰より早く見出した故、杜氏への道を閉ざして。結果、深く傷つけてしまった妹、日々姫。
日々姫を大事に思うがゆえに封じ込めていた真闇の、義弟・双鉄への恋。
御一夜再興のため重ねる時間は、上質のクマ焼酎へと蒸留されてふたりを強く結びつけ。日々姫との間に未だに残ったわだかまりをもまた、解きほぐしていく。

れいなシナリオ

だいすきなポーレットをお手伝いするため――ポーレットと双鉄と三人で過ごす時間はれいなの中に、今まで感じたことのない気持ちを芽生えさせる。
幼くまっすぐな願いを感じたポーレットは、自らの想いを諦めて、れいなの背中をそっと押す。
大切なひとのあたたかな手に支えられ、れいなは恋を、大事に大事に育んでいく。

グランドシナリオ

鉄道事故により、生きる力を失ってしまった青年・右田双鉄。
「与えられた役割を果たすこと」により、自らを持たぬ生を重ねていた双鉄はしかし、ハチロク、日々姫、ポーレット、れいな、真闇、稀咲、ふかみ、凪――
少女たちと重ねる時間によって、ひとつひとつ、閉ざされていたこころを開放していく。
自らを取り戻した双鉄が気づく、『僕ののぞみ』。
辿り着けなかった終着駅への到達は、未来へ続くレールを彼らに見出させる。

ニイロクシナリオ

正和四十一年。解体か、存続か――帝鉄が真っ二つに割れ、闘争の日々を繰り返す中。
粉蔵でも、解体阻止に向けた動きが必死に模索されていた。
若き天才、赤井清春とそのパートナーであるレイルロオド・ニイロクは、帝鉄復権へのあえかな望みを繋ぐため、電車特急クハ26の試験運転の日々を重ねて、小さな恋を育んでいく。

仲国シナリオ

仲国国鉄に招聘され、北琴空港へと降り立った双鉄、日々姫、ハチロク。
彼らを迎える仲国国鉄東富4型2000専用レイルロオド・西瓜は、仲国の鉄道の過去と今とを一同に紹介してくれる。
三段寝台での旅。現役で走る蒸気機関車。パンダ子パンダ。経済発展。
広大な仲国が見せるさまざまな側面があたえる刺激は、双鉄に、日々姫に、ハチロクに、さらなる未来を――二つの国をつなぐレールを夢見させる。